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マレーシア移住・費用ガイド

マレーシア移住の費用はいくら?月額・初期費用を現地スタッフがリアルに解説【2026年版】

「マレーシア移住って、結局いくらかかるの?」——費用の不安は、教育移住を考える方が最初にぶつかる壁です。毎月の費用・最初にまとまって出ていく初期費用・家族構成別の総額まで、現地に住む私たちがきれいごと抜きで整理します。

結論から言うと、マレーシア移住の費用は「毎月かかるお金」と「最初にまとまって出ていくお金(初期費用)」の2つに分けて考えると整理できます。家族構成・住むエリア・学校選びで総額は大きく変わりますが、母子2人でクアラルンプールに暮らす教育移住なら、初期費用は住居・渡航などの生活立ち上げに60〜120万円ほど+学校の入学金・保証金(中位グレードのインター校で135〜155万円前後)で、合計200万円前後になることも珍しくありません。そのうえで、毎月の生活費・家賃・学費がかかります。この記事では、その内訳とモデルケース、ビザによる費用差まで順番に見ていきます。
※本記事の円換算はすべて 1リンギット(RM)=約38.7円(マレーシア中央銀行BNM・2026年8月時点の参考レート)で計算しています。※為替は変動します。最新のレートでご確認ください。

マレーシア移住の費用の全体像(月額+初期費用)

マレーシア移住の費用は、大きく次の2つに分かれます。まずこの2つを分けて考えることが、資金計画の第一歩です。

①毎月かかる費用(ランニング費用)=家賃・生活費・学費など、住んでいる間ずっと出ていくお金。②移住時の初期費用(イニシャル費用)=住居のデポジット・渡航費・入学金など、引っ越すときに一度だけまとまって出ていくお金です。移住の資金を考えるときは「初期費用でいくら用意し、毎月いくら回していけるか」の2軸で見ると、必要な貯蓄額がはっきりします。

そして、この総額を左右する最大の要素が「学校」と「住まい(エリア)」です。特に教育移住では学費のウェイトが大きく、同じ「マレーシア移住」でも、選ぶ学校のグレードで年間数十万円〜数百万円の差が出ます。「マレーシアは物価が安い」というイメージだけで判断せず、自分の家族の前提で試算することが大切です。

現地からのリアル

相談に来られる方の多くが、最初は「マレーシア=とにかく安い」というイメージを持っていらっしゃいます。確かにローカルの食事や交通は驚くほど安いのですが、日本人に人気のエリアの家賃や、名の知れたインター校の学費は、日本の感覚に近いか、それ以上になることもあります。「どこにお金をかけて、どこを抑えるか」を家族で決めることが、そのまま移住の満足度につながると感じています。

毎月かかる費用の内訳(家賃・生活費・学費)

まず、住んでいる間ずっとかかる毎月の費用です。ここでは母子2人でクアラルンプール(モントキアラ周辺)に暮らすケースを例に、目安を整理します。

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毎月の項目月額の目安
家賃(コンドミニアム・2〜3ベッド)12〜23万円
生活費(食費・光熱費・通信費など)8〜15万円
学費(インター校・学校で大きく差)10〜39万円〜
※年間授業料RM60,000超は授業料全額に+6%(学費サービス税/SST)
毎月の合計(目安)約30〜77万円(学費にSSTが加わる場合は上限が約80万円まで上振れ)

※家賃は、日本人に人気のモントキアラのファミリー向けコンドミニアム(3ベッド)で月RM3,800〜5,800前後(約15〜22万円)が一つの標準的な相場です。下はRM3,000台の物件もあり、築浅の高級物件ではRM8,000(約31万円)を超える場合もあります。エリアを一つずらすと下がります。学費は学校のグレードで最も差が出る項目で、手頃な学校から名門校まで幅が非常に大きいため、上表は目安としてご覧ください。

家賃:エリアで大きく変わる

クアラルンプールの家賃は、エリアと物件のグレードで大きく変わります。日本人ファミリーに人気のモントキアラは、プールやジム付きのコンドミニアムが標準的で、その分やや高めです。予算を優先するなら、少しエリアをずらすだけで家賃を抑えられます。「どのエリアが自分の家族に合うか」は、志望校の場所とセットで考えるのがコツです。

生活費:暮らし方で調整できる

食費は、ローカルの食堂(1食RM8〜15程度)を中心にすればかなり抑えられ、日本食や輸入食材が増えると上がります。光熱費・通信費は日本より安めです。なお、マレーシアにはサービス税(SST)があり、2024年3月に一部のサービスが6%から8%へ引き上げられました。ただし飲食(外食)と通信は据え置きの6%で、生活に大きく響くほどではありません(一部のサービスや娯楽・酒類などは8%)。生活費は「暮らし方次第で調整できる」のがマレーシアの特徴です。なお2025年7月1日からは学費もSSTの対象になりました(詳しくは次の「学費」の項で解説します)。

学費:総額を左右する最大の項目

教育移住では、学費が毎月の費用の中で最も大きな比重を占めます。インターナショナルスクールの学費は学校によって幅が非常に大きく、比較的手頃な学校から、年間数百万円規模の名門校まで存在します。学年が上がるほど学費も上がる傾向があり、入学金・施設費・保証金などが別途かかる点にも注意が必要です。学校選びは費用に直結するため、「入れる学校」ではなく「予算と子どもに合う学校」で選ぶことが後悔を防ぎます。

さらに2025年7月1日から、学費にもサービス税(SST)がかかるようになりました。対象は生徒1人あたりの年間授業料がRM60,000を超える教育サービスで、超えた分だけでなく授業料全額に6%が課されます。免除は「マレーシア国民かつKad OKU(障害者手帳)保持者」という累積要件のため、日本人のお子さんは免除の対象外=課税されます。一方で教科書・制服・スクールバス(送迎)・寮費は課税対象外です。年間授業料RM60,000は2026年8月時点の参考レート(RM1≒38.7円)で約232万円=月あたり約19万円に相当するため、月の学費が19万円を超える学校を検討している場合は、学費に6%上乗せして試算しておくと安心です。

移住時にかかる初期費用

次に、引っ越すときに一度だけまとまって出ていく初期費用です。毎月の費用とは別に準備が必要で、教育移住では「学校の入学時費用」が初期費用の最大の項目になります。ここを見落とすと資金計画が大きく狂うので、しっかり見込んでおきましょう。

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初期費用の項目目安・内容
学校の入学時費用(出願料・登録料・保証金)中位インター校で約135〜155万円(学校で大きく差)
住居デポジット約40〜70万円(敷金2ヶ月+前家賃1ヶ月+光熱0.5ヶ月分)
賃貸契約の印紙税(Stamp Duty)年間賃料に応じて課される(現行の料率はLHDN公式に明示がないため、契約前にエージェント・弁護士へご確認ください)
渡航費(航空券・母子2人)約15〜30万円(時期で変動)
家具・家電・生活立ち上げ約20〜40万円(家具付き物件なら圧縮可)
ビザ申請費ビザの種類で異なる
初期費用の合計(目安)約210〜295万円〜(+ビザ申請費・賃貸契約の印紙税)

学校の入学時費用は、年間授業料とは別に入学時に一度だけ払う「出願料・登録料(入学金)・保証金」の合計です。中位グレードのインター校で登録料RM20,000前後+保証金(多くは1学期分の授業料相当)が目安で、名門校になると登録料だけでRM59,000(約228万円)に達する例もあります。※保証金の返還条件は学校ごとに異なり、「退学の1学期前までに書面で通知すれば返還」という学校もあれば、最初から返還されない(授業料に充当)学校もあります。契約前に必ず確認してください。※住居契約では敷金2ヶ月+前家賃1ヶ月+光熱デポジット(0.5ヶ月分ほど)をまとめて払うのが一般的です。※これらに加えて賃貸契約の印紙税(Stamp Duty)がかかります。Finance Act 2024により2025年1月1日から年間賃料RM2,400までの非課税枠が廃止されたため、事実上ほぼすべての賃貸契約で印紙税が発生します(契約書の署名から30日以内の納付・借主負担が一般的)。税額は年間賃料に応じて課されるものの、現行の料率はLHDN公式に明示がないため、契約前にエージェントや弁護士に金額をご確認ください。※2026年8月時点の情報です。制度・税率は改定されることがあるため、最新は公式情報でご確認ください。

現地からのリアル

初期費用で最も見落とされがちなのが、学校の入学時費用です。「毎月の学費は予算に入れていたけれど、入学時に登録料や保証金でまとまった額が必要だと知って驚いた」という声を本当によく聞きます。学校のグレードによって、この入学時費用は数十万円から数百万円まで大きく変わります。だからこそ、学校選びは「毎月の学費」だけでなく「入学時に一度でいくら必要か」まで含めて比べることが大切です。渡航前に"最初にいくら必要か"を学校の料金表で洗い出しておくと安心です。

家族構成別・費用のモデルケース

費用は家族構成で変わります。教育移住で多い「母子2人」「家族3人(子ども1人)」の2パターンで、月額のイメージを整理しました。いずれもクアラルンプール・中位グレードのインター校を想定した目安です。

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月額の項目母子2人家族3人(子1人)
家賃12〜19万円15〜23万円
生活費8〜13万円12〜19万円
学費(子1人)15〜29万円15〜29万円
月額の目安約35〜61万円約42〜71万円
※中位グレードのインター校・モントキアラ周辺を想定した編集部の目安
▲ 家族構成別の月額イメージ。学校のグレードを上げ下げすると総額は大きく動きます。名門校を選ぶ場合は学費だけで月40万円を超えることもあります。年間授業料RM60,000超の学校では、これに学費サービス税(SST)6%が加わります(ルシュエット作成・RM1≒38.7円換算/マレーシア中央銀行BNM・2026年8月時点。※為替は変動します。最新のレートでご確認ください。)。

上の表はあくまで「中位グレードの学校」を想定した目安です。学校を手頃なグレードに変えれば下がり、名門校を選べば学費だけで大きく上がります。費用の幅は、ほとんどが「学校選び」で決まるとお考えください。実際のご家族の予算に合わせた具体的な試算は、個別のご相談で一緒に行っています。

ビザによって費用は変わる(MM2H・学生パス)

マレーシアに長期滞在するには目的に合ったビザが必要で、どのビザを選ぶかで移住のハードルとコストが変わります。教育移住でよく候補になる3つを、費用の観点で整理します。

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ビザ学生パス+帯同パスMM2HDE Rantau
主な対象子の就学+親の帯同長期滞在・リタイア層などリモートワーカー
資産・預託の要件比較的低い高め(預託金・不動産等)収入要件あり
教育移住との相性◎ 現実的△ ハードル高め○ 在宅で働く親向け
◎ 相性良い○ 条件次第△ 注意
▲ 教育移住で候補になる主なビザ。金額の具体的な要件は改定が続くため、申請時点の最新条件を公式・専門家でご確認ください(ルシュエット作成)。

教育移住なら「学生パス+保護者の帯同パス」が現実的

お子さんの就学が目的なら、多くのご家庭が学生パス(Student Pass)保護者の帯同パスで滞在されます。学生パスは学校を通じて手続きするのが原則で、保護者は帯同用のパス(Guardian PassやLong Term Social Visit Pass など)で付き添う形です。MM2Hのような高額な資産要件がない分、教育移住では最も現実的な選択肢になりやすいルートです。
※帯同パスの収入証明などの条件は、学校・年度によって運用が異なる場合があります。最新の要件は学校や公式情報でご確認ください。

MM2Hは資産要件が高め・改定が続いている

MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)は、いわゆる長期滞在ビザです。2024年の改定で滞在年数の異なる複数のカテゴリーに再編され、いずれも定期預金の預託や不動産購入などの資産要件が設けられています。ただし金額などの具体的な条件は改定が続いており、情報がすぐ古くなる制度です。教育移住が目的の場合、MM2Hは必ずしも第一候補にはならず、上記の学生パスルートの方が現実的なことが多いです。本記事では具体的な金額要件は断定を避けます。検討する時点の最新条件を必ず公式・専門家でご確認ください

DE Rantau(デジタルノマドビザ)という選択肢

親がリモートで働く場合は、デジタルノマド向けのDE Rantauという制度もあります。一定以上の年収要件が設けられており(職種によって基準が異なるとされます)、在宅で仕事を続けながらマレーシアに滞在したい家庭の選択肢になります。ただし、このビザで帯同するお子さんの就学には、別途「学生パス」が必要になる場合があります。要件・運用は変わり得るため、公式情報や学校での確認が必要です。

費用を抑える3つのコツと"見えない出費"

最後に、実際にご相談を受ける中でお伝えしている、費用を抑えるための考え方を3つに絞りました。

1. 「学校」と「エリア」で予算を決める

総額の幅は、ほとんどが学校とエリアで決まります。まず学費の上限を決めてから学校を絞り、それに合わせて住むエリアを選ぶと、予算がぶれません。名門校にこだわらなくても、ESL(英語補習)が手厚く子どもに合う学校は数多くあります。

2. 現地の暮らし方に寄せる

食事や日用品を現地のスーパー・市場・ローカル食堂に寄せるだけで、生活費は大きく変わります。日本食は「時々の楽しみ」に切り替えると無理なく節約できます。家具付き物件を選べば、家電の初期費用も抑えられます。

3. "見えない出費"を最初に見込む

住居のデポジット、賃貸契約の印紙税(2025年1月1日から年間賃料RM2,400までの非課税枠が廃止され、ほぼすべての契約で発生します)、学校の入学金・保証金(返還されるとは限りません)、外食やサービスに乗るサービス税(SST)、年間授業料RM60,000超の学校にかかる学費サービス税6%、為替変動——こうした「見えない出費」を最初から資金計画に入れておくと、渡航後に慌てずにすみます。特に学校の入学時費用と為替は総額に大きく効くため、余裕を持った予算を組むのがおすすめです。

あなたの家族の場合、いくらかかる?を一緒に試算します

費用は家族構成・学校・エリアで大きく変わります。現地スタッフが、あなたの希望に合わせた費用の目安を個別に整理します。
マレーシア教育移住の資料とセミナー案内も無料でお送りします。

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よくある質問

マレーシア移住は最低いくらあれば始められますか?

エリア・家族構成・学校で大きく変わります。母子2人の教育移住の場合、住居デポジットや渡航などの生活立ち上げに60〜120万円ほど、これに学校の入学時費用(出願料・登録料・保証金)を加えると、中位グレードのインター校で初期費用は合計200万円前後になることが多いです。学校のグレードを上げるとさらに上がります。そのうえで毎月の生活費・家賃・学費がかかるため、余裕を見た資金計画をおすすめします。金額は為替や学校選びで変わるため、個別の試算をご利用ください。

マレーシアの毎月の生活費は日本より安いですか?

ローカルの食事や公共交通は日本よりかなり安く、暮らし方次第で生活費を抑えられます。一方で日本食・輸入品や日本人に人気のエリアの家賃、インター校の学費は日本と同等かそれ以上になることもあります。「安く暮らすこともできるが、教育にお金をかけると総額は上がる」というのが実感に近いです。

教育移住ならMM2H(長期滞在ビザ)は必要ですか?

お子さんの就学が目的なら、MM2Hではなく学生パス(Student Pass)と保護者の帯同パスで滞在されるご家庭が多いです。MM2Hは資産や預託金の要件が高めで、2024年の改定後も条件が変わり続けているため、教育移住では必ずしも第一候補になりません。どのビザが現実的かは家族の状況で変わるため、最新条件は公式・専門家でご確認ください。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。為替はRM1≒38.7円で換算しています。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。