結論から言うと、マレーシア移住のビザは「働くか働かないか」と「誰が主役か(子どもか、親か)」の2つを決めると、選ぶルートの目安が立ちます。ビザなしで滞在できるのは最長3か月まで。そのうえで、①子どもの就学が目的なら「子=学生パス+親=保護者用のソーシャル・ビジット・パス」、②家族ごと長期で住むなら「MM2H」、③マレーシアで働く・稼ぎながら住むなら「就労ビザ(EP)/DE Rantau/PVIP」——この3ルートが軸です。以下、それぞれの条件・有効年数・就労できるかを公式情報で比べていきます。
※本記事は2026年8月時点の公式公表情報にもとづく整理です。マレーシアのビザ制度は改定が多いため、申請時点の条件は必ず公式サイト・専門家でご確認ください。円換算は目安として 1リンギット(RM)=約38.7円(マレーシア中央銀行BNM・2026年8月時点の参考レート)で計算しています。※為替は変動します。最新のレートでご確認ください。
まず前提:ビザなしで滞在できるのは3か月まで
日本国籍の方は、日本とマレーシアの査証免除の取決めにより、観光や知人訪問を目的とした滞在なら査証(ビザ)を取らずに入国できます。ただし外務省が公表しているとおり、この免除で認められる滞在は3か月以内で、報酬を得る活動に従事する場合は対象外です。入国時には旅券の残存有効期間が6か月以上あることと、デジタル入国カード(MDAC)の事前登録が必要です。
つまり、「短期の下見や学校見学はビザなしで足りるが、暮らし始めるなら目的に合ったパスが必要」という線引きになります。よくある勘違いは「3か月ごとに出入国を繰り返せば住み続けられる」というもの。これは滞在目的と実際の暮らしがズレるため、居住のための手段としては使えません。実際に住むなら、下の3ルートのどれかを選ぶことになります。
ご相談で最も多い出発点が「移住=まずMM2Hを取るものだと思っていた」というものです。実際にはお子さんの教育を目的に来られるご家族では、MM2Hではなくお子さんの学生パスを軸に、親御さんが付き添う形を選ばれるケースが多くあります。MM2Hは資産の要件があるぶんハードルが高く、「教育のために数年住みたい」という目的とは必ずしも噛み合わないためです。まずご自身の目的(就学か、就労か、リタイア後の長期滞在か)を決めてから制度を見ると、ご家族に合う選択肢が見えやすくなります。
目的別・立場別のビザ早見表
マレーシア移住で候補になる主な制度を、「お金の条件・有効年数・滞在義務・就労できるか」の4点で並べました。教育移住で使う頻度が高いものを左に置いています。
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| 制度 | 学生パス | 保護者パス | MM2H | S-MM2H | 就労ビザ(EP) | DE Rantau | PVIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 主な対象 | 3歳以上の就学者 | 学生の親・祖父母等 | 長期滞在したい人 | サラワク州で長期滞在 | 現地企業に雇われる人 | リモートワーカー | 富裕層の長期滞在 |
| お金の条件 | 申請料RM60 | 申請料RM90+財政能力の証明 | 定期預金USD3.2万〜100万+住宅購入 | 定期預金RM50万+収入/預貯金要件 | 月給RM5,000〜20,000以上(3区分・2026年6月改定) | 年収USD2.4万超(テック職) | 月収RM4万+定期預金RM100万+参加費RM20万 |
| 有効年数 | 学校・課程により異なる | 子の在学に連動 | 5〜20年(カテゴリー別) | 5年+5年 | 5〜10年(区分別) | 3〜12か月(更新可) | 最長20年 |
| 滞在義務 | — | — | 50歳未満は年90日 (扶養家族の滞在で充当可/50歳以上は義務なし) | 年30日以上 | — | — | なし |
| 就労 | 大学系のみ週20時間 | 不可 | Platinumのみ可 | 承認分野のパートのみ | 可(雇用先限定) | 可(海外の仕事) | 可 |
※「保護者パス」は制度上の正式名称ではなく、学生パス保有者に付き添う保護者に発給されるソーシャル・ビジット・パスを指す通称としてこの記事では使っています。※MM2Hの定期預金額は公式にUSD建てで示されています。※EPの月給区分は2026年6月1日から改定されています(詳細は後述)。
ルート①子どもが学ぶ:学生パス(Student Pass)
お子さんがマレーシアの学校で学ぶために取るのが学生パス(Student Pass)です。ここでいう「パス」とは、入国後にマレーシアに滞在する資格そのものを指します(ビザは入国のための査証で、パスは滞在許可という関係です)。入国管理局の公表情報では、対象は3歳以上の外国籍者で、就学前教育から高等教育まで幅広くカバーしています。申請料はRM60(約2,300円)です。
ここで重要なのが、学校の種別によって申請の窓口とルートが変わる点です。日本語の記事では「学生ビザはEMGSに申請する」と一括りにされがちですが、EMGS(Education Malaysia Global Services)の支援レターが必要なのは大学・私立高等教育機関のルートです。インターナショナルスクールなどの学校レベルの場合は、教育省の私立教育局の認可(外国人を受け入れるには内務省の承認も必要)を前提に、学校の法的代理人・親・法的保護者が、学校の所在地を管轄する入国管理局の学生パス担当部署へ申請する形が公式に示されています。
共通して必要になるもの
ルートは違っても、揃えるものの骨格は共通しています。入学許可(オファーレター)、残存有効期間が18か月以上の旅券、マレーシアで有効な12か月以上の医療保険、そしてパーソナルボンド(学校が身元を保証する書類)です。大学系のルートでは、EMGSの受入宣言(Acceptance Declaration)と、申請時点で本人がマレーシア国外にいることが条件として明記されています。健康診断が必要になる場合もあります。
子ども本人のアルバイトは原則できない
学生本人のアルバイトは、大学・私立高等教育機関に在籍する学生に限り、週20時間までと定められています。語学学校や訓練機関のカテゴリーでは認められていません。就労できる業種も飲食店・給油所・ミニマーケット・ホテル・学内などに限定され、事前申請が必要です。インター校に通うお子さんの就労は想定されていないとお考えください。
💡 志望校ごとに「学生パスの手続きをどこまで学校が代行してくれるか」は運用が違います。学校選びと同時に確認しておくと手戻りがありません。現地スタッフに聞いてみる
ルート②親が付き添う:保護者用ソーシャル・ビジット・パス
教育移住で一番知りたいのに、情報が少ないのがここです。お子さんが学生パスを取ったとき、親はどの資格で一緒に住むのか。マレーシア入国管理局は学校レベルの学生について「Guardians(保護者)」の区分を設けており、その実体は保護者用のソーシャル・ビジット・パス(申請料RM90/約3,500円)です。日本語では「ガーディアンパス」と呼ばれることが多いですが、独立した名称のビザではなく、社会訪問パスの一形態という位置づけです。
保護者として認められる人の範囲
入国管理局の公式ページでは、学校レベル(School Level)の保護者の区分に実の親/法定保護者/養親/祖父母/7歳未満の兄弟姉妹が列挙されています。「母親でなければならない」という限定は公式には見当たらず、祖父母も同じ区分に並んでいるのがこの制度の特徴です。なお「7歳未満の兄弟姉妹」も公式ページ上はこの区分に列挙されていますが、実際にどう運用されるかまでは公表資料から読み取れません。1人の子どもに何人の保護者が付けられるかという人数の扱いも公表されておらず、学校やケースによって運用が異なります。この点は志望校と入国管理局への確認が必要な部分です。
保護者は就労できない(ここが最重要)
入国管理局は保護者について、就労・事業・政治活動・講演などを行ってはならないと明記しています。つまりこのパスは「子どもの学びに付き添うための滞在許可」であり、収入を得る手段にはなりません。母子で移住されるご家庭にとって、これは資金計画そのものに関わる論点です。日本側の勤務先に籍を残す、遠隔で働くなら別の枠組み(後述のDE Rantauなど)を検討する、といった設計を渡航前に決めておく必要があります。
保護者側で用意する書類
公表されている必要書類は、所定の申請書(新規はIMM.12、更新はIMM.55・IMM.38)/学校からの代理人任命書と正式な依頼書/お子さんの学生パスの状況確認書/残存18か月以上の旅券の写し/12か月以上の医療保険/パーソナルボンド、そして財政能力の証明(直近3か月の銀行取引明細など)です。「月収いくら以上」という金額基準は公式には示されていません——ネット上には具体的な月収額が流通していますが、公表資料に根拠が見つからないため、この記事では金額を書きません。実際に問われるのは「マレーシアで生活していける資金があることを書類で示せるか」です。
※学生の家族が滞在する枠として、入国管理局には「長期社会訪問パス(Long Term Social Visit Pass)」の中にマレーシアで学ぶ外国人学生の家族というカテゴリーも用意されています。どの形になるかは学校の種別・お子さんの課程・入国管理局の判断で変わるため、志望校を決めた段階で確認するのが確実です。※高等教育(大学)の学生が家族を帯同できるのは修士・博士課程のみとされ、語学学校・訓練機関のカテゴリーでは帯同が認められていません。
保護者パスで来られた方が現地でつまずきやすいのは、「働けない」という制約が思っていたより広いことです。日本の感覚だと在宅の副業やちょっとした請負も大丈夫に思えますが、マレーシア国内で収入を得る活動は想定されていません。もう一つ多いのが、学校からの書類が揃うまでのタイムラグです。保護者パスは学校が出す任命書・依頼書が前提になるため、学校の事務対応の速さがそのまま手続きの速さになります。だからこそ、出願の段階で「学生パスと保護者パスの書類をどこまで学校が出してくれるか」を必ず聞いておくことをおすすめしています。
ルート③家族ごと長期:MM2H(4カテゴリー)
MM2H(Malaysia My Second Home)は、家族ごとまとまった年数を滞在するための長期滞在プログラムです。現行制度ではPlatinum/Gold/Silver/SEZ(経済特区枠)の4カテゴリーに分かれ、定期預金の預け入れと住宅の購入が要件の中心になっています。よく見かける「月収RM40,000が必要」という条件は現行の公式ガイドラインには記載がなく、旧制度の情報が残っているものと考えられます。
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| 項目 | Platinum | Gold | Silver | SEZ/SFZ |
|---|---|---|---|---|
| 定期預金 | USD100万 | USD50万 | USD15万 | USD6.5万(21〜49歳)/USD3.2万(50歳以上) |
| パスの有効期間 | 20年 | 15年 | 5年 | 10年 |
| 主申請者の最低年齢 | 25歳 | 25歳 | 25歳 | 21歳(50歳以上枠は50歳) |
| 住宅購入(最低額) | RM200万 | RM100万 | RM60万 | 特区の分譲物件の設定価格 |
| 参加費(1回) | RM20万 | RM3,000 | RM1,000 | RM1,000 |
| 就労・事業 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
教育移住の視点で見た3つのポイント
第一に、滞在義務が家族の滞在で満たせる点です。50歳未満のカテゴリーには年間90日(累計)の最低滞在日数がありますが、公式ガイドラインでは主申請者および/または扶養家族の滞在で充当できるとされています。「母子がマレーシアで暮らし、父親は日本で働き続ける」という日本人ファミリーに多い形と、実は相性がよい設計です。50歳以上のカテゴリーには滞在義務がありません。
第二に、子どもの就学が制度の中に組み込まれている点です。扶養家族として登録されたお子さんは政府が認める教育機関で学べ、既存のMM2Hパスのまま、または学生パスが付与される形になるとされています。「MM2Hを取ったら子どもの学生パスも別途必要か」という疑問には、公式に道筋が示されているわけです。ただし受け入れ手続きは学校ごとに運用が違うため、志望校への確認は必要です。
第三に、お金は完全に固定されるわけではない点です。定期預金は承認後、住宅購入・教育・医療・観光の用途に限り最大50%まで引き出せるとされています。一方で購入した住宅は10年間売却できません(より高額な物件への買い替えは可能とされています)。扶養家族として登録できるのは配偶者、21歳未満の実子・継子・養子(21〜34歳は無職かつ未婚が条件)、障がいのあるお子さん(年齢制限なし)、両親・義両親です。
※MM2Hの申請は本人が直接行うことはできず、観光芸術文化省(MOTAC)の認可を受けたツアーオペレーターを通じてワンストップセンターへ提出する仕組みです。移民関連の最終承認は内務省・入国管理局が行い、承認後に指定機関での健康診断が本人・扶養家族とも必須となります。
サラワク州だけの選択肢:S-MM2H
ボルネオ島のサラワク州には、州が独自に運用するS-MM2Hがあります。公式ガイド(日本語版)では、30歳以上で州内指定銀行に定期預金RM50万(約1,940万円)を預け入れることが必須要件とされ、これに加えて〔年金または海外収入が月RM1万(扶養家族を伴う場合は月RM1.5万)〕または〔預貯金残高RM10万(扶養家族を伴う場合はRM20万)〕のいずれかを満たす必要があります。サラワク出身の個人スポンサー、または州登録の認可代理店による保証が必須で、年30日以上サラワクに滞在すること、定期預金残高をRM25万以上維持することが求められます。パスは5年+5年で、10年経過後は新規申請となります。就労はフルタイム不可で、教育・銀行証券・製造・医療といった承認された専門分野のパートタイム(週20時間まで)に限られます。クアラルンプール周辺で学校を探す方には直接の選択肢になりませんが、「MM2Hより条件が緩い枠がある」と聞いて検討される方が多いので、要件の違いは押さえておくとよい制度です。
働く・稼ぎながら住む:EP・DE Rantau・PVIP
親御さんが収入を得ながらマレーシアに住む場合は、上の2ルートでは足りません。目的に応じて次の3つが候補になります。
就労ビザ(Employment Pass)=2026年6月に給与基準が改定
現地企業に雇用されて働く場合の基本形がEmployment Pass(EP)です。入国管理局の発表により、2026年6月1日から給与基準が改定されました。カテゴリーI=月給RM20,000以上(最長10年)/カテゴリーII=月給RM10,000〜19,999(最長10年・後継者育成計画が必要)/カテゴリーIII=月給RM5,000〜9,999(最長5年・同)という区分です。改定前はカテゴリーI=RM10,000以上、II=RM5,000〜9,999、III=RM3,000〜4,999でしたので、下限がおおむね倍に引き上げられたことになります。しかもこの新基準は2026年6月1日以降に提出される「新規・更新の両方」の申請に適用されると公表されています——すでに駐在されているご家庭も、更新のタイミングで新しい基準に当たる可能性があるということです。「夫の駐在に家族で付いていく」前提で調べている方は、古い記事の給与額が実態と合わなくなっている点にご注意ください。EP保有者の家族は扶養家族用のパスで帯同する形になります。
DE Rantau(デジタルノマド向け)
日本や海外の仕事をリモートで続けながら滞在したい場合は、政府機関MDECが運用するDE Rantau Nomad Passが候補です。年収要件はIT・デジタル職でUSD24,000超、それ以外の職種でUSD60,000超と公表されています。対象はIT・デジタル分野の職種だけでなく、経営者・マーケティング・財務・人事・コンサルタントなどの非デジタル職も公式に対象とされています(そのぶん年収要件が高くなります)。リモート勤務で申請する場合は雇用主がマレーシア国外の企業であること、契約期間が3か月を超えることが条件として示されています。滞在期間は3〜12か月で、さらに12か月の更新が可能。申請料は主申請者RM1,000、扶養家族RM500と公表されています(公式表記はMYR=リンギットの通貨コードで、RMと同じ通貨です)。配偶者とお子さんの帯同が認められている点が、教育移住を考える家庭にとって重要なポイントです(主申請者本人については親の帯同も可とされています)。制度上はプロフェッショナル・ビジット・パスの一形態として運用されています。
※DE Rantauで帯同したお子さんがそのまま就学できるかは、公表資料からは確認できませんでした。ここは実務上つまずきやすいポイントです——DE Rantauの帯同枠で入国できたとしても、学校側が入学手続きの要件としてお子さん本人の学生パスを求める場合があります。その場合、親はDE Rantau、子は学生パスという二重の手続きになり、必要書類も期間も変わります。この組み合わせを前提に動く前に、志望校(受け入れ要件)とMDEC(帯同児の就学の扱い)の双方に必ず確認してください。
PVIP(プレミアム・ビザ・プログラム)
資産に余裕がある方向けの枠がPVIPです。公式FAQでは、最長20年のマルチプルエントリー・年齢制限なし・滞在義務なしとされ、要件は月収RM40,000(年RM480,000)以上または相当の純資産/定期預金RM100万/参加費は主申請者RM20万・扶養家族RM10万です。就労・事業・就学・不動産購入がいずれも可能で、指定代理店を通じて申請します。MM2Hとの最大の違いは滞在義務がなく、就労にも制限がないことですが、そのぶん金額のハードルは高くなります。
よくある5つの誤解
ご相談でよく行き違いになるポイントを、公式情報にもとづいて整理します。
| よくある誤解 | 公式情報にもとづく実際 |
|---|---|
| MM2Hを取れば働ける | 就労・事業が認められているのはPlatinumのみ。Gold・Silver・SEZ枠は不可 |
| 学生ビザで付き添う親も働ける | 不可。保護者は就労・事業・政治活動・講演を禁じられている |
| MM2Hには月収要件がある | 現行の公式ガイドラインに月収要件の記載はなく、定期預金と住宅購入が要件の中心 |
| 観光での滞在を繰り返せば住める | 査証免除の滞在は3か月以内・観光や知人訪問目的の枠。居住や就学には目的に合ったパスが必要 |
| 付き添える保護者は母親だけ | 公式ページの保護者の区分には実親・法定保護者・養親・祖父母・7歳未満の兄弟姉妹が列挙されている(人数の運用は非公表・学校やケースにより異なる) |
あなたはどのルート?3つの質問で分かれる
制度を並べても迷うときは、「①マレーシアで収入を得るか ②主役は子どもか親か ③何年住むか」の順で考えると絞れます。
Q. マレーシア国内で収入を得ますか?
▼
いいえ/子どもの教育が目的
子=学生パス
+親=保護者パス
お金の条件が最も軽い。ただし親は就労不可なので、日本側の収入をどう保つかを先に決める
いいえ/家族ごと長く住みたい
MM2H
(Silver〜Platinum)
定期預金+住宅購入が必要。50歳未満は年90日の滞在義務だが家族の滞在で充当可
はい/働きながら住みたい
EP/DE Rantau
/PVIP
現地雇用ならEP、海外の仕事を続けるならDE Rantau、資産型ならPVIP
そして、どのルートでも共通して効くのが「学校を先に決めること」です。学生パスも保護者パスも学校が出す書類が起点になり、MM2Hであってもお子さんの受け入れは学校ごとの運用に左右されます。ビザから逆算するより、志望校を絞ってから、その学校の手続きに合わせてビザを組むほうが結果的に早く進みます。申請にかかる期間は制度・時期・書類の揃い方で大きく変わるため、学校選びと住まい探しと並行して早めに動き始めるのが安全です。
あなたの家族はどのビザで行ける?を一緒に整理します
ご家族の就労状況・お子さんの年齢・住みたい年数をお聞きして、現実的なビザの組み合わせと必要書類を現地スタッフが整理します。
マレーシア教育移住の資料とセミナー案内も無料でお送りします。
よくある質問
教育移住にはMM2Hが必要ですか?
お子さんの就学が目的なら、必須ではありません。お子さんが学生パス(Student Pass)を取り、保護者が学生パス保有者の保護者用ソーシャル・ビジット・パスで付き添うルートを選ぶご家庭が多くあります。MM2Hは定期預金と住宅購入という資産要件があるため、教育目的だけであれば第一候補になりにくいのが実情です。ただしどちらが適するかはご家族の就労状況・滞在年数で変わるため、最新の条件は公式情報や専門家でご確認ください。
学生ビザで付き添う親は、マレーシアで働けますか?
働けません。マレーシア入国管理局は、学生パス保有者に付き添う保護者について、就労・事業・政治活動・講演などを行えないと明記しています。母子で移住される場合は、日本側の収入をどう維持するか(日本の勤務先に籍を残す、遠隔で働く場合はDE Rantauなど別の枠組みを検討する等)を、渡航前に設計しておく必要があります。
MM2Hを取れば、子どもの学生ビザは別に取らなくてよいですか?
MM2H公式のガイドラインでは、扶養家族として登録されたお子さんは政府が認める教育機関で就学でき、既存のMM2Hパスのまま、または学生パスが付与される形になるとされています。つまり原則としてMM2Hの枠内で就学の道が用意されています。ただし学校側の受け入れ手続きは学校ごとに運用が異なるため、出願前に志望校へ確認してください。
観光ビザ(ビザなし滞在)を延長して住み続けることはできますか?
できません。日本国籍の方は査証免除の取決めにより観光・知人訪問目的で最長3か月まで滞在できますが、これは短期滞在の枠であり、就学や居住を続ける目的には使えません。長期で暮らすなら、目的に合ったパス(学生パス、保護者パス、MM2H、就労ビザなど)へ切り替える必要があります。入国時にはデジタル入国カード(MDAC)の登録も必要です。
ビザの申請にはどれくらい時間がかかりますか?
制度と時期によって大きく変わるため、一律の日数は公表されていません。学生パスは学校を通じた手続きが前提で、入学許可が出てから書類を揃え、健康診断や保険の手配を経て発給されます。MM2Hは認可を受けたエージェント経由の申請で、承認後に健康診断や定期預金の預け入れといった手順が続きます。いずれも書類の不備で振り出しに戻るのが最大のロスなので、学校選び・住まい探しと並行して早めに着手することをおすすめします。
参照した公式情報(2026年8月時点)
- MM2H公式(観光芸術文化省):申請ガイドライン/カテゴリー一覧
- マレーシア入国管理局:Student Pass/Long Term Social Visit Pass
- EMGS:学生ビザ申請ガイドライン
- MDEC:DE Rantau Nomad Pass
- サラワク州観光創造産業芸能省:S-MM2H
- 外務省 海外安全ホームページ:マレーシア 安全対策基礎データ(査証・入国審査)
※ビザ・パスの条件は改定されることがあります。申請の際は必ず上記の公式情報および認可エージェント・専門家でご確認ください。