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マレーシア移住・生活ガイド

ペナンの母子留学とインターナショナルスクール|学費・ビザ・エリアを現地スタッフが解説【2026年版】

ペナンの学校情報は「学費一覧」までは見つかるのに、母子で暮らす前提の話になると急に情報が消えます。学費表の読み方、母親の滞在パス、学校から逆算した住まいまで、公式情報をもとに整理しました。

結論からお伝えすると、ペナンの母子留学は「学費を抑えたい」「日本語が通じる医療がほしい」というご家庭に向き、「移動の便利さ」を重視するご家庭には向きません。この記事では、インター校8校の公式学費を年額に直した表、母親が取る滞在パスの正体、学校から逆算した住むエリアと家賃を、公式情報をもとに順に見ていきます。

ペナンが母子留学で選ばれる3つの理由と、選ばれない1つの理由

ペナンが選ばれる理由は、学費・英語環境・医療の3つに整理できます。そして選ばれない理由は、はっきり「移動」の1点です。

まず学費です。同じブランドで比べると差が見えます。Tenbyはペナンとクアラルンプール近郊の両方に学校があり、公式の学費表を同じ学年で突き合わせると、ペナン校のほうが比較するキャンパスにより約10〜17%低く設定されています。同じ運営・同じカリキュラムでこの差が出るのは、年間予算に直接効いてきます。

次に英語環境です。ペナンは華人系住民の比率が高く、EF英語能力指数の2025年版では、州別スコア589でマレーシア国内の1位となっています。学校の外でも英語が通じる場面が多く、お子さんが英語を「教室の中だけの言語」と感じにくい環境です。なお州別の順位は版によって入れ替わります。

3つ目は医療です。外務省「世界の医療事情」に掲載されたペナンの5施設のうち、4施設が日本語対応とされています。Penang Adventist Hospitalは公式サイトにも日本語の院内通訳がいると明記しており、Loh Guan Lye Specialists Centreも日本語の通訳対応を公式に案内しています。母子で暮らすうえで、体調を崩したときに日本語で説明できる先があるのは大きな安心材料です。

具体的には、Loh Guan Lye Specialists Centreが日本語の通訳対応を公式に案内し、Island Hospitalは予約制で通訳が付きます。日本人スタッフのいるクリニックもあります。一方でGleneagles Penangは外務省の資料では英語のみの扱いです。「どこでも日本語が通じる」わけではないので、住むエリアから通える病院を先に決めておくと安心です。

これは偶然ではありません。州政府の発表では、2025年にペナンの私立病院を受診した外国人患者は52万人を超え、前年から約26%増えています。海外からの患者を前提に体制が組まれてきた土地だからこそ、通訳の窓口が整っています。日本語対応の病院と保険の選び方はマレーシアで日本語が通じる病院と保険で詳しく整理しています。

現地からのリアル

一方で、はっきりお伝えしておきたい弱点があります。日本からペナンへの直行便は2026年時点でありません。クアラルンプールかシンガポール、バンコクでの乗り継ぎが前提になり、片道はおおむね10〜12時間です。

島内の都市鉄道もまだ開通していません。建設中のMutiara LRTは2026年6月時点で進捗が1割弱、開業目標は2031年12月と報じられています。日常の足はRapid Penangのバス(初乗りRM1.40)と配車アプリのGrabになり、インター校の多くが郊外にあることを考えると、車かドライバーを前提に生活費を組むのが現実的です。

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比較項目ペナンクアラルンプール
学費の水準◎ 同ブランドで1〜2割低い△ 全価格帯がある
学校の選択肢△ 十数校◎ 150校規模
日本語が通じる医療○ 掲載5施設中4施設◎ 掲載18施設中17施設
日本からの往復△ 直行便なし・乗継必須◎ 主要5空港から直行便
日常の移動△ 鉄道なし・車前提○ 鉄道網あり
日本語の維持先◎ 日本人学校+補習授業校○ 日本人学校・民間の塾
◎ 強み○ ふつう△ 弱み・注意
▲ ペナンとクアラルンプールの比較。学費と医療で選び、移動で妥協する構図になります。※学校数は各種集計による概数、医療は外務省「世界の医療事情」の掲載施設数(ルシュエット作成)

インター校8校の学費を「公式の年額」で並べ直す

ペナンの学費情報でいちばん事故が起きるのが、金額の単位です。学期ごとの金額を載せている学校、年2回の請求額を載せている学校、年額を載せている学校が混在しています。そのまま比べると、実際には高い学校が安く見えてしまいます。

下の表は、各校が公式サイトで公表している金額をすべて年額(マレーシアリンギット)に直したものです。日本人のお子さんは非マレーシア人の料金が適用されます。

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学校(エリア)カリキュラム小学校の年額中学・高校の年額
Dalat(Tanjung Bungah)米国式(キリスト教系)RM31,800(G1-2)RM57,200〜59,000
Uplands(Batu Ferringhi)IB+IGCSERM31,800(Y1)RM71,400〜74,400
POWIIS(Tanjung Bungah/Balik Pulau)英国式→A-LevelRM26,220(Y1-2)RM49,500〜64,230(校舎で差)
Tenby(Tanjung Bungah)ケンブリッジRM22,881(Y1)RM58,962(Y10)
Stonyhurst(Tanjung Tokong)英国式→A-LevelRM21,600〜(Nursery)RM66,150〜71,250
Straits International(Bayan Lepas)英国式+IGCSERM18,300〜(Nursery)〜RM50,181(Y11)
SCIPS(ジョージタウン)英国式・小学校中心RM15,000〜33,000—(3〜11歳が対象)
Sri KDU(本土 Simpang Ampat)英国式RM30,050〜43,150RM47,120〜55,130
▲ 各校公式サイトの学費表を年額換算(非マレーシア人料金)。Fairview Penangは学費非公開、Pelita International Schoolは公式サイトに学費の掲載がありません。金額は改定されるため、出願前に必ず各校の最新のFee Scheduleでご確認ください。RM1≒38.7円で換算すると、小学校はおよそ年58〜167万円、中学・高校はおよそ年144〜288万円にあたります。

表を読む前に、学年の呼び方をそろえておきます。英国式のYear(Y)はY1がおおむね5〜6歳、Y7がおおむね11〜12歳、米国式のGrade(G)はG1がおおむね6〜7歳です。区切り日は学校ごとに違うため、実際の学年は志望校の判定で決まります。

公表の仕方は学校ごとにばらばらです。DalatとSri KDUは年額で載せています。Uplandsは年2回の請求額で、表の数字を2倍しないと年額になりません。Straits InternationalとSCIPSは1学期分で、3学期制なので3倍します。たとえばUplandsのY1は1回あたりRM15,900の請求が年2回で、年額はRM31,800です。この違いを踏まえずに横並びで比べると、Uplandsが実際の半額に見えてしまいます。

円に直すと感覚がつかみやすくなります。本記事はRM1≒38.7円を基準に換算します(為替は日々動きます)。小学校で年額RM26,000〜31,800なら約101〜123万円、中学・高校で年額RM47,000〜74,400なら約182〜288万円です。為替や諸経費によっては日本の私立校と同等かそれ以上になる学年もあるため、授業料だけでなく初年度の総額で見積もってください

もう一点、見落としやすいのがサービス税(SST)です。私立の学校段階の教育サービスは2025年7月1日から課税対象になり、税率は6%です。ただし全員が課税されるわけではなく、官報の条文では1人の生徒・1学年度あたりの対象料金の合計がRM60,000を超えた場合に課される仕組みです。ここは「授業料だけ」ではなく「料金の合計」で判定されます。ペナンの小学校段階は多くの学校がこの線を下回りますが、中学以降は超える学校が出てきます。

免除の条件もよく誤解されています。法令が定める免除は「マレーシア国民であり、かつ有効なOKU(障害者)カードを持つ人」という累積の条件で、マレーシア国民なら誰でも免除、ではありません。日本人のお子さんは当然この免除には当たりません。

費目の扱いも公式に整理されています。課税されるのは授業料・登録料・入学金・課外活動費・施設費など教育に関わる料金で、教科書・制服・食事・スクールバス・寮費・PTA費・学生パスやビザの費用、そして授業料に含まれない返金デポジットは対象外とされています。志望校の料金表を見るときは、この線引きで足し直してみてください。

現地からのリアル

ご相談でいちばん多い誤解が、学費表の単位の読み違えです。「年間RM25,000の学校を見つけた」と言われて公式表を一緒に開くと、その金額が年2回の請求額の片方だった、というケースが起こります。年額に直すと倍近くになり、SSTの課税ラインもまたぐことがあります。

学校ごとに外国人料金が別建てになっている場合もあります。日本語のまとめ記事に載っている数字が、実はマレーシア人向けの安いほうだった、ということも珍しくありません。比較は必ず、公式のFee Scheduleを年額に直してから行ってください。

表の数字だけでは見えない、3つの落とし穴

学費が近くても、その先の進路が続かない学校があります。ペナンで特に注意していただきたいのが次の3点です。

1つ目は最終学年がどこまでかという問題です。SCIPSは公式に3〜11歳を対象とした小学校中心の学校で、その先は別の学校を探すことになります。Fairview Penangは国際バカロレア(IB)のプログラムを持っていますが、大学出願に使うディプロマ課程はペナン校にありません。小学校で選んだ学校に高校まで通えるとは限らないため、出口の学年を必ず確認してください。

2つ目はカリキュラムの名前が示す出口の違いです。IGCSEは英国式の中等教育を終える国際的な試験、A-Levelはその先の大学出願に使う課程、IBのディプロマは2年間で6科目を学ぶ国際的な大学出願資格を指します。どの国の大学を視野に入れるかで、選ぶべきカリキュラムが変わります。詳しくはマレーシアのインター校のカリキュラム比較をご覧ください。

3つ目は寮という選択肢です。Dalatは年額RM45,200、POWIISは年額RM39,600を公式に示し、POWIISには1泊RM220のフレキシブルな寮もあります。母子で住まずに、お子さんだけ先に通わせる組み方も制度上は可能です。向き不向きが大きいので、学校見学のときに寮も見ておいてください。

英語がゼロでも入れるのはどの学校か

結論として、小学校の低学年であれば、公式に英語サポートを明記している学校を選ぶことで、英語がほとんど話せない状態からのスタートも検討できます。ただし学年が上がるほど条件は厳しくなり、中学以降は入学時に一定の英語力を求められるのが一般的です。

Dalat International Schoolは、EAL(英語を母語としない子ども向けの英語支援)の費用を学年別に公表しています。金額が明示されているのは、受け入れ体制が制度として組まれている証でもあります。Tenby Schools Penangは、通年での入学受け入れと、英語初心者向けのEnglish Immersion Classを公式FAQに記載しています。

ただしDalatには、英語力とは別の前提があります。同校はキリスト教を基盤とする学校で、日々の聖書の授業と週1回のチャペルへの出席が必須です。公式には信仰を問わず受け入れると案内されており、家庭がクリスチャンである必要はありませんが、この時間があることに納得できるかは出願前に家族で話し合っておくべき論点です。

一方でUplandsは、学年によって入学時に求める英語レベルを公式に示しています。特に中学の高学年から入る場合は基準が上がるため、英語の準備期間を先に取る前提で考える必要があります。「英語ゼロで入れるか」は学校ではなく、学校と学年の組み合わせで決まるとお考えください。

実際の受け入れ判断は、書類だけでなく入学時のテストや面談で決まります。低学年では行動観察や保護者面談が中心ですが、学年が上がると英語力や思考力を測るテストが入るのが一般的です。渡航の何か月前から英語の準備を始めるかは、志望校が課すテストの内容で逆算するのが確実です。テストの中身と対策はマレーシアのインター入学試験とは?で、ESLやEALにかかる期間と費用はマレーシアのインターESL費用と学年の壁で、それぞれ公式情報をもとにまとめています。

母親のビザ|「保護者ビザ」の正体と確認すべき5つのこと

ここが母子留学でいちばん不安になる部分だと思います。先に事実を整理します。「保護者ビザ」という名前のビザは、マレーシアの公式制度には存在しません

お子さんが取得するのは学生パス(Student Pass)で、パス代はRM60です。付き添う保護者に発給されるのは、入国管理局の学生パス案内にあるGuardian区分のSocial Visit Pass(パス代RM90)です。対象として挙げられているのは、実の親・法定後見人・養親、そして7歳未満の兄弟姉妹です(祖父母は英語版の案内にのみ記載があり、マレー語版には出てきません)。「母親1名だけ」という制限も公式には書かれていません。ただし案内の文言は「考慮され得る」という裁量の形です。実の親以外が付き添う形を考えているご家庭は、事前に志望校と入国管理局へ相談してください

重要な制約が1つあります。このパスでは就労・事業・講演・政治活動ができません。日本の会社を辞めずに現地で働くつもりでいると、前提が崩れます。収入をともなう活動を予定されるご家庭は、就労パスやMM2Hなど別の枠組みを先に検討してください。マレーシア移住のビザの種類で全体像を整理しています。

申請の窓口にも誤解が多くあります。大学や語学学校の学生パスはEMGSという機関が窓口ですが、インターナショナルスクールなど学校レベルはEMGSを通しません。教育省私立教育局の承認をもとに、学校または保護者が入国管理局の学生パス窓口へ直接申請する流れです。EMGSの料金表をインター校に当てはめると、費用の見積もりがずれます。

もう1つ、日本のパスポートでも油断できない点があります。観光での短期滞在はビザなしで入国できますが、留学目的では渡航前にビザ(SEV)の取得を求められる場合があります。実際、大学など高等教育の学生パスを扱うEMGSは、SEVが必要な国の一覧に日本を挙げています。ただしこれは高等教育のルートについての案内で、インターナショナルスクールなど学校レベルでどう扱われるかは、公式に明示がありません。「観光でビザが要らないから留学でも要らない」と自己判断せず、志望校を通じて入国管理局に確認するのが確実です。

そのうえで、志望校に必ず聞いていただきたいことが5つあります。公式に基準が公表されていない領域で、学校と州によって運用が分かれるためです。

  1. 保護者の収入・資産をいくら見るか

    入管は財政能力の証明を求めますが、金額の基準は公表していません。学校が運用上の目安を持つ場合があります。

  2. 付き添えるのは母親だけか、父親でも可か

    入管の定義は「実の親」で性別を限定していません。運用が分かれるため、志望校の実績を確認します。

  3. 保証金や残高証明の追加要件があるか

    ペナンの学校には、保証金やマレーシアの医療保険加入を公式に案内している例があります。

  4. 医療保険はどの条件を満たす必要があるか

    入管は補償期間12か月以上の保険証券を求めます。学校指定の保険があるかで手配の順番が変わります。

  5. パスの有効期間と更新のタイミング

    学校レベルのパスの有効期間は公式に明記がありません。更新時期を先に把握すると帰国の計画が立てやすくなります。

MM2Hで滞在する場合の条件と、よくある誤情報

お子さんの学生パスに紐づけず、保護者自身が長期滞在ビザを取る道もあります。MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)です。MM2Hを持つ保護者のお子さんは、そのパスで就学できると公式に案内されています

2026年時点の区分は4種類で、いちばん条件が軽いSilverでも米ドル建ての定期預金15万米ドルと、RM600,000以上の不動産購入が必要です。パスの有効期間は5年、就労は不可、10年間は購入した不動産を売却できません。50歳未満の参加者には年間90日の滞在義務があります。母子留学の入口として使うには、資金要件がかなり重い制度だとお考えください。

日本語のネット情報に多い誤りを2つ挙げておきます。1つは定期預金額をリンギット建てで書いているもので、公式は米ドル建てです。もう1つは条件の軽いサラワクMM2Hをペナンの選択肢として挙げているもので、これはサラワク州の制度のため、ペナンには使えません。

※ビザ・パスの要件は変更が多い分野です。本記事は2026年9月時点で公表されている情報の整理であり、申請時点の最新条件は必ずマレーシア入国管理局と志望校でご確認ください。

住むエリアは学校から逆算する(家賃つき)

ペナンは島と本土に分かれ、学校の場所で住むエリアがほぼ決まります。都市鉄道がないため、通学時間は距離ではなく道路事情で決まるからです。

下の表は、2026年9月時点でマレーシアの物件ポータルに出ている募集賃料の中央値です。ここで大事なのは、これが成約額ではないという点です。マレーシアの賃貸は交渉が前提で、掲載額のまま契約するとは限りません。同じ建物でも部屋の向き・階数・家具の有無で提示額は変わるため、表の数字は「その建物で募集が出る帯」として見てください。

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エリア3ベッドの月額中央値通える主な学校向いているご家庭
Tanjung Bungah/Tanjung TokongRM2,200Dalat・Tenby・POWIIS・Stonyhurst学校を絞りきれていない
Batu FerringhiRM2,500UplandsIBで進学まで通したい
Bayan Lepas/QueensbayRM1,800Straits International・Fairview住居費を抑えたい
George TownRM2,300SCIPS・ペナン日本人学校街なかで車なしも試したい
Gurney/Pulau TikusRM4,000域内になし(車で通学)医療アクセスを最優先
本土 Simpang AmpatRM1,450前後Sri KDU費用を最も抑えたい
▲ エリア別の3ベッドルーム募集賃料の中央値(2026年9月・物件ポータル掲載分の集計)と、通える学校の対応。募集賃料であり成約額ではありません。Batu FerringhiとGurneyはサンプル数が少なく、幅を持って見てください。

整理すると、迷っているうちはTanjung Bungah周辺が無難です。半径3km前後に主要校が集まっているため、入学後に学校を変えても引っ越さずに済みます。逆にGurney/Pulau Tikusは島内で最も家賃が高く、域内にインター校がありません。医療の利便性を買うエリアで、通学では選びにくい場所です。

本土のSimpang Ampatは、島側のTanjung Bungahの3分の2ほどの家賃で暮らせます。エリア選びの考え方そのものは、KLで住むエリアの選び方で挙げた判断軸がそのまま使えます。

現地からのリアル

下見の日程を組むときは、雨の季節を意識してください。マレーシア気象庁の資料によると、ペナンを含む半島北西部の降雨は年に二度のピークがあり、主なピークが10〜11月、次のピークが4〜5月です。乾いた時期は1〜2月と6〜7月にあたります。

スコールの時間帯は道路が混み、冠水する場所も出ます。通学時間を確かめるなら、晴れた午前ではなく雨の夕方に一度走ってみるのが確実です。

学費以外にかかるお金と、日本語をどう保つか

年間予算を組むときは、授業料以外に4種類の出費があるとお考えください。入学時に一度だけかかるもの(出願料・入学金・返金されるデポジット・英語支援の一時金)、毎年かかるもの(教材費、施設費、スクールバス)、滞在にかかるもの(学生パスとSocial Visit Pass、医療保険)、そして生活費です。

入学時に一度だけかかる費用は、学校によって名前も金額も変わります。公式表では、Dalatが出願料RM800・登録料RM5,000・デポジットRM1,500、Sri KDUが出願料RM1,500・登録料RM4,500〜9,000・デポジットRM5,000〜10,000、Straits Internationalが登録料RM2,000・入学金RM6,000〜7,000です。3校を並べただけで、初年度に上乗せされる額はRM7,000台からRM20,000近くまで開きます

金額の目安として、Uplandsは入学金RM7,000と返金されるデポジットRM5,000を公式に示しています。DalatはEALの費用を学年別に公表しており、幼稚部からG3までがRM3,000、G4からG8までがRM5,000です(公式表では一時金として記載。支援が続く場合の扱いは学校にご確認ください)。サービス税は授業料だけの話ではありません。Uplandsは出願料・入学金・School Development Fundにも6%が加わると明記しており、初年度は税の分だけ上振れします。こうした費目は学校ごとに名前も金額も違うため、比較は「授業料」ではなく「初年度の総額」で行うのが失敗しないコツです。母子留学全体の費用の組み立て方は、マレーシア母子留学の費用で内訳と見積例を出しています。

そして、ペナンならではの強みがもう1つあります。日本語の維持先が2段構えであることです。ジョージタウンには全日制のペナン日本人学校(小学部・中学部)があり、文部科学省の在外教育施設一覧に掲載されています。入学には家族全員がペナン日本人会に入会することが要件です。

さらに土曜に通えるペナン日本人補習授業校があります。外務大臣が指定した補習授業校は、マレーシアではペナンとペラの2か所だけです。平日はインター校で英語、土曜は補習授業校で日本語という組み方ができるのは、ペナンを選ぶ隠れた理由になります。ただし宿題も二重になるため、お子さんの体力と学習量を見ながら決めるのが現実的です。日本人コミュニティの様子はマレーシアの日本人コミュニティもあわせてご覧ください。

クアラルンプールとどちらにするか

この比較は「どちらが良いか」ではなく「何を諦めるか」で考えると決まります。

正確に言うと、ペナンが安いのではなく、ペナンには高価格帯の学校が少なく、クアラルンプールには全価格帯がそろっているという構造です。学校数はペナンが十数校なのに対し、クアラルンプール近郊は150校規模とされます。IBのディプロマまで取れる学校はペナンでは限られるため、大学進学までIBで通したいご家庭は選択肢が一気に狭まります。

逆に、小学生のうちの数年間を英語環境で過ごしたい、予算は抑えたい、日本語で診てもらえる病院はほしい——この条件ならペナンは強い候補です。日本人の多さで比べるとクアラルンプールが上回りますが、そこは決め手になりにくい部分です。

最後に、多くのご家庭が見落とす点をもう一度書いておきます。直行便がないことは、3年住めば往復の回数だけ積み上がります。急な帰国の可能性まで含めて、乗り継ぎの負担を許容できるかを先に決めておいてください。

ペナンが合うかどうか、一緒に整理しませんか?

学費表の年額換算・母親のパスの確認事項・学校から逆算した住まいを、現地スタッフが個別に整理します。
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渡航までの流れ(5ステップ)

ペナンの場合、学校を絞る前に住まいを決めないのが鉄則です。順序を間違えると、通学に毎日1時間かけることになります。

  1. 学校を3校に絞る

    カリキュラム・英語の受け入れ体制・学年の3つで絞り、年額に直した学費で比べます。

  2. 3校にパスの運用を確認する

    上の5つの質問を投げます。回答の具体性で、外国人家庭に慣れているかも分かります。

  3. 下見と学校見学に行く

    通学時間帯の道路と住居候補を同じ日程で見ます。乗り継ぎがある分、余裕を持たせます。

  4. 出願・入学試験・パスの申請

    合格後、教育省の承認をもとに学生パスとSocial Visit Passを申請します。

  5. 住まいの契約と渡航

    学校が決まってから住まいを決め、学期の開始に合わせて生活の立ち上げを逆算します。

日本の学校に戻る可能性があるご家庭は、この段階で帰国後の進路も一緒に考えておくと安心です。帰国後の学校選びで、学籍の扱いと編入の考え方をまとめています。

よくある質問

ペナンの母子留学は年間いくらかかりますか?

学校と学年で大きく変わります。各校が公式に出している年額の授業料は、小学校低学年でおよそRM17,000〜32,000、中学・高校でおよそRM47,000〜74,000です。ここに住居費(3ベッドルームの募集賃料の中央値で月RM1,800〜4,000)、生活費、入学金やデポジットなどの初期費用が加わります。学費非公開の学校もあるため、最終的な金額は志望校の最新のFee Scheduleでご確認ください。

母親が取る「保護者ビザ」で働くことはできますか?

できません。インターナショナルスクールに通うお子さんに付き添う保護者に発給されるのは、マレーシア入国管理局の学生パス案内にあるGuardian区分のSocial Visit Pass(パス代RM90)で、就労・事業・講演・政治活動は不可と明記されています。収入をともなう活動を予定される場合は、就労パスやMM2Hなど別の枠組みを検討する必要があります。

英語がまったく話せなくてもペナンのインター校に入学できますか?

学校によります。英語補習の体制を公式に示している学校もあり、たとえばDalat International SchoolはEALの費用を学年別に公表し、Tenby Schools Penangは英語初心者向けのEnglish Immersion Classを公式FAQに記載しています。一方でUplandsは学年によって入学時の英語基準を設けており、高学年ほど条件が厳しくなります。受け入れの可否は学年と時期でも変わるため、志望校へ直接ご確認ください。

本土側にある学校を選んでも問題ありませんか?

通学ルートを確認したうえでなら選択肢になります。ペナンは島と本土(Seberang Perai)に分かれており、たとえばSri KDU International School Penangは本土のSimpang Ampatにあります。本土側は住居費が島側より抑えられる一方、島に住んで本土の学校に通う場合はペナン第二大橋を毎日渡ることになり、通勤時間帯の混雑が生活の質に直結します。学校の近くに住むか島側に住むかで負担が大きく変わるため、下見のときに実際の時間帯で走って確かめることをおすすめします。

ペナンとクアラルンプールでは、どちらが母子留学に向いていますか?

予算を抑えたいご家庭にはペナン、選択肢の幅を求めるご家庭にはクアラルンプールが向きます。同じブランドの学校で比べるとペナンの学費は1〜2割ほど低い一方、インター校の数はクアラルンプール近郊が10倍以上あり、IBのディプロマまで取れる学校もペナンでは限られます。加えてペナンは日本からの直行便がなく、都市鉄道も開業していないため、一時帰国と日常の移動の負担はクアラルンプールより重くなります。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。為替はRM1≒38.7円で換算しています。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。