日本人が多い国はどこでしょうか。2025年10月1日現在の在留邦人数では、米国が416,380人で最も多く、全体の32.1%を占めます。ただし「住んでいる人が多い国」と「学びに行く人が多い国」は同じではありません。3つの公開データを1つの表にまとめ、国ごとの違いが見えるように整理しました。
この調査のまとめ2025年10月1日現在ほか
- 住んでいる人が多い国と、学びに行く人が多い国は必ずしも一致しません。順位がほぼ同じ国もあれば、大きくずれる国もあります。マレーシアは在留邦人数では14位ですが、留学生数では10位です。
- 永住者の割合は国によって大きく違います。上位20か国のうち、永住者が半分を超えるのは7か国。一方で1割に満たない国もあります(ベトナム3.3%・タイ3.8%・中国7.1%)。
- 英語力のスコアは、英語圏以外でも差があります。マレーシアはEF英語能力指数2025年版(第15回)に収録されたアジアの国・地域のなかで1位(世界24位・581点)でした。ただしこの指数は自発的にEF SETを受験した成人のスコアで、国民を無作為抽出した調査ではありません。
3つのデータを国別に並べた一覧
在留邦人数の多い順に20か国を並べ、それぞれの永住者の割合、2018年からの増減、日本人留学生の人数、英語力スコアを横に並べました。出どころの異なる調査を並べているため、基準日はそろっていません(後述)。
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| 国 | 在留邦人数(2025年) | (2018年) | うち永住者 | 2018→2025年 | 日本人留学生(2024年度) | 英語力スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 米国 | 416,380人 | 446,925人 | 56.1% | -6.8% | — | — |
| オーストラリア | 105,566人 | 98,436人 | 61.7% | +7.2% | 9,329人 | — |
| 中国 | 92,928人 | 120,076人 | 7.1% | -22.6% | 3,615人 | 464点(86位) |
| カナダ | 75,316人 | 73,571人 | 68.5% | +2.4% | 6,736人 | — |
| タイ | 72,113人 | 75,647人 | 3.8% | -4.7% | 4,789人 | 402点(116位) |
| 英国 | 62,270人 | 60,620人 | 48.1% | +2.7% | 5,381人 | — |
| ブラジル | 49,037人 | 51,307人 | 90.7% | -4.4% | — | 482点(75位) |
| ドイツ | 44,648人 | 45,416人 | 42.6% | -1.7% | — | 615点(4位) |
| 韓国 | 44,471人 | 39,403人 | 38.7% | +12.9% | 8,360人 | 522点(48位) |
| フランス | 36,023人 | 44,261人 | 43.5% | -18.6% | — | 539点(38位) |
| シンガポール | 33,397人 | 36,624人 | 14.5% | -8.8% | — | — |
| 台湾 | 21,755人 | 24,280人 | 33.6% | -10.4% | 5,260人 | — |
| ニュージーランド | 21,471人 | 20,822人 | 58.4% | +3.1% | — | — |
| マレーシア | 19,690人 | 26,555人 | 9.0% | -25.9% | 3,064人 | 581点(24位) |
| ベトナム | 16,636人 | 22,125人 | 3.3% | -24.8% | — | 500点(64位) |
| インドネシア | 15,266人 | 19,612人 | 11.7% | -22.2% | — | 471点(80位) |
| フィリピン | 13,342人 | 16,894人 | 34.4% | -21.0% | 3,697人 | 569点(28位) |
| スイス | 12,297人 | 10,982人 | 65.5% | +12.0% | — | 564点(30位) |
| イタリア | 12,067人 | 14,600人 | 54.2% | -17.3% | — | 513点(59位) |
| オランダ | 11,225人 | 9,986人 | 26.8% | +12.4% | — | 624点(1位) |
出典:在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)、留学生数=独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』(2024年度)、英語力=EF Education First『EF EPI EF英語能力指数 2025年版(第15回)』。基準日は統計ごとに異なります。
この表で減少率が最も大きいのはマレーシア(-25.9%)です。減少した人数で見ると米国が最大で、順位は指標の取り方で変わります。減少の要因はこの統計からは特定できません(企業の駐在員数の変化、長期滞在ビザの制度変更、在留届の提出状況などが考えられますが、いずれも本統計では確認できない項目です)。国別の推移は海外在留邦人数の推移で詳しく扱っています。
※増減率は「(2025年 − 2018年)÷ 2018年」で計算し、小数第1位まで表示しています(四捨五入して0.0%になる場合のみ小数第2位まで)。両年の実数を並べているので検算できます。
※「—」は、その調査の対象に入っていないことを示します。留学生数は、参照したJASSO報告書に上位10か国と「その他」の合計しか掲載されていないため、それ以外は「—」です(ゼロという意味ではありません)。英語力スコアは英語を母語としない国が対象で、台湾・シンガポールは2025年版(第15回)に収録がありません。
「住む人が多い国」と「学びに行く人が多い国」はずれることがあります
在留邦人数の順位と、日本人留学生の順位を比べると、国ごとに立ち位置が違うことが分かります。
たとえば米国は、住んでいる人でも学びに行く人でも1位です。一方でマレーシアは、在留邦人数では14位ですが、留学生数では10位に入ります。つまりJASSO調査の範囲では、在留邦人数の順位より留学生数の順位のほうが高いということです。ただし2つの統計は対象者も数え方も違うため、ここから「学ぶ場所として選ばれている」と結論づけることはできません。
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』/作図:ルシュエット
永住者の割合が高い国と、低い国
同じ「在留邦人」でも、期限を定めずに住んでいる人(永住者)と、期限を定めて住んでいる人(長期滞在者)では、外務省の区分が違います。永住者の割合で並べ替えると、国による差がはっきり出ます。
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| 国 | 永住者(2025年) | 永住者の割合 | 長期滞在者 |
|---|---|---|---|
| ブラジル | 44,461 | 90.7% | 4,576 |
| カナダ | 51,569 | 68.5% | 23,747 |
| スイス | 8,049 | 65.5% | 4,248 |
| オーストラリア | 65,085 | 61.7% | 40,481 |
| ニュージーランド | 12,529 | 58.4% | 8,942 |
| 米国 | 233,475 | 56.1% | 182,905 |
| イタリア | 6,535 | 54.2% | 5,532 |
| 英国 | 29,955 | 48.1% | 32,315 |
| フランス | 15,662 | 43.5% | 20,361 |
| ドイツ | 19,026 | 42.6% | 25,622 |
| 韓国 | 17,229 | 38.7% | 27,242 |
| フィリピン | 4,592 | 34.4% | 8,750 |
| 台湾 | 7,318 | 33.6% | 14,437 |
| オランダ | 3,006 | 26.8% | 8,219 |
| シンガポール | 4,848 | 14.5% | 28,549 |
| インドネシア | 1,787 | 11.7% | 13,479 |
| マレーシア | 1,767 | 9.0% | 17,923 |
| 中国 | 6,577 | 7.1% | 86,351 |
| タイ | 2,733 | 3.8% | 69,380 |
| ベトナム | 550 | 3.3% | 16,086 |
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)。割合は当社の計算。
割合には国による差が大きく出ます。ただし外務省の定義では、永住者は「期限を定めずに居住している邦人」で、その国の永住権を持っているという意味ではありません。この割合から滞在の目的(就労・留学・引退後の生活など)を読み取ることはできません。目的別の内訳は、この統計には含まれていないためです。
※永住者の割合は「永住者 ÷ 在留邦人数」で当社が計算したものです。
調査方法と、このデータの限界
データの出どころ
- 在留邦人数・永住者数:外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)
- 日本人留学生数:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』(2026年5月公表)
- 英語力スコア:EF Education First『EF EPI EF英語能力指数 2025年版(第15回)』
- 3つを1つの表に並べたのは当社です(確認日:2026年9月17日)。増減率と永住者の割合も当社の計算です。
読むときの注意
- 基準日がそろっていません。在留邦人数は2025年10月1日現在、留学生数は2024年度(2024年4月〜2025年3月に留学を開始した学生)、英語力スコアは2024年の受験データです。同じ時点の比較ではありません。
- 在留邦人数の統計に含まれない国があります。ウクライナ・アフガニスタン・シリアは、在留邦人の安全上の理由から邦人数等の公表が差し控えられており、この統計には含まれていません(外務省『海外在留邦人の動向』より)。
- 統計ごとに基準日が違います。在留邦人数は2025年10月1日現在(外務省が公表している最新版)、留学生数は2024年度の集計です。基準日をそろえた比較ではありません。
- 数える対象が違います。在留邦人数は3か月以上の滞在者(在留届ベース)、留学生数は日本の大学等に在籍する学生で1か月未満の短期も含みます。両者は重なる部分もあれば、どちらにも入らない人もいます。
- 留学生数には、海外の大学へ直接進学した人が含まれません。JASSOの調査は日本の大学等に在籍したまま留学した学生が対象です。高校卒業後にそのまま海外の大学へ進学した方や、学校に在籍していない方の留学は集計されていません。
- 留学生数は上位10か国のみ公表されています。それ以外の国は「—」としており、ゼロという意味ではありません。
- 英語力スコアは英語圏を対象としていません。アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダなどは、母語であるため調査の対象外です。
- 順位は在留邦人数の多い順です。3つのデータを合成したスコアで順位を付けてはいません。指標の重みづけは目的によって変わるためです。
出典一覧
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| 調査・資料名(リンク先で原典を確認できます) | 実施機関(原データの提供元) | 年次(基準日) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 海外在留邦人数調査統計 各年版(2018年〜2025年・各年10月1日現在) | 外務省 | 最新は2025年10月1日現在。3か月未満の短期滞在者は対象外。経年比較には2018〜2025年の各年版を使用 | 2026年9月17日 |
| 2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果 | 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) | 2024年度(2024年4月1日〜2025年3月31日に留学を開始した学生) | 2026年9月17日 |
| EF EPI EF英語能力指数 2025年版(第15回) | EF Education First | 2024年に EF SET を受験した220万人のデータ | 2026年9月17日 |
データの引用・転載について
本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます
当社が作成した一覧表・図と、増減率・永住者の割合の計算は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。
出典:ルシュエット「日本人が多い国ランキング|在留邦人数と留学生数の国別データ【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-ijusaki-ninki-ranking/
※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。
よくある質問
日本人が最も多い国はどこですか。
2025年10月1日現在の在留邦人数では、米国が416,380人で最多です。全体の32.1%を占めます。次いでオーストラリアが105,566人、中国が92,928人です。
日本人留学生が最も多い国はどこですか。
2024年度ではアメリカ合衆国が12,627人で最多です。次いでオーストラリアが9,329人、韓国が8,360人でした。
在留邦人数と留学生数は、何が違うのですか。
数える対象が違います。在留邦人数は、在留届などを基礎資料として外務省が推計した、3か月以上在留する日本国民の数です(届出の件数そのものではありません)。留学生数は日本の大学等に在籍したまま留学を開始した学生で、JASSOが集計しています。1か月未満の短期留学も留学生数には含まれます。
マレーシアは何位ですか。
在留邦人数では14位(19,690人)、日本人留学生では10位(3,064人)です。英語力スコアはアジアで最も高く、世界24位・581点でした。
3つのデータを合わせた総合順位はありますか。
作っていません。指標をどう重みづけするかで順位が変わり、根拠のない序列になってしまうためです。この記事では在留邦人数の多い順に並べ、他のデータは横に並べる形にしています。
このデータを自分の記事で使ってもいいですか。
当社が作成した一覧表・図と、増減率や永住者の割合の計算は、出典表示(本記事へのリンク)を添えていただければ引用・転載いただけます。各調査の公表値そのものは、それぞれの発行元の利用規約をご確認ください。