日本人留学生は、どの国へ何人行っているのでしょうか。日本学生支援機構(JASSO)の調査では、2024年度に留学を開始した日本人学生は91,054人でした。前年度から+2.1%です。ただし増えたのは1か月未満の短期留学だけで、それ以外の期間はすべて減りました。1年以上の留学は-15.5%です。国別の人数と伸び率、期間の内訳を出典つきで整理します。
この調査のまとめ2024年度
- 総数はコロナ前の約8割まで戻りました。2024年度は91,054人で、ピークだった2018年度の115,146人に対して79.1%です。
- 増えているのは1か月未満の短期留学だけです。60,301人で前年度比+5.7%。一方、1年以上は-15.5%、6か月以上1年未満は-4.9%と、他の区分はすべて減りました。
- 渡航先はアジアが最大です。アジアが36,904人で、北米の19,363人の約1.9倍。国別の上位10か国のうち6か国をアジアが占めています。
留学生数は、コロナ前の約8割まで戻りました
日本人学生の留学者数は、2018年度の115,146人がピークでした。2020年度は1,487人まで落ち込み、そこから回復が続いています。
2024年度は91,054人で、前年度から+2.1%。ピーク時と比べると79.1%の水準です。回復のペースは、前年度の+53.3%から+2.1%へと緩やかになっています。
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| 年度 | 留学者数 | 前年度比 |
|---|---|---|
| 2015年度 | 84,456人 | — |
| 2016年度 | 96,853人 | +14.7% |
| 2017年度 | 105,301人 | +8.7% |
| 2018年度 | 115,146人 | +9.3% |
| 2019年度 | 107,346人 | -6.8% |
| 2020年度 | 1,487人 | -98.6% |
| 2021年度 | 10,999人 | +639.7% |
| 2022年度 | 58,162人 | +428.8% |
| 2023年度 | 89,179人 | +53.3% |
| 2024年度 | 91,054人 | +2.1% |
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』。2020年度・2021年度の落ち込みは、渡航制限によるものです。
増えているのは1か月未満の短期留学だけです
期間別に見ると、2024年度に増えたのは1か月未満の区分だけでした。60,301人で前年度比+5.7%。全体の66.2%を占めます。
一方で長い留学は減っています。1年以上は1,793人で-15.5%、6か月以上1年未満は-4.9%でした。2023年度から2024年度にかけて、全体の人数が増える一方で、留学期間の構成は短期側へ移りました。2年分の比較なので、継続的な短期化の傾向とまでは言えません。
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| 留学期間 | 2024年度 | 構成比 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| 1か月未満 | 60,301人 | 66.2% | +5.7% |
| 1か月以上3か月未満 | 8,517人 | 9.4% | -2.6% |
| 3か月以上6か月未満 | 10,130人 | 11.1% | -2.4% |
| 6か月以上1年未満 | 9,907人 | 10.9% | -4.9% |
| 1年以上 | 1,793人 | 2.0% | -15.5% |
| 不明 | 406人 | 0.4% | -13.6% |
| 計 | 91,054人 | 100.0% | +2.1% |
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』。構成比の分母は総数91,054人(不明を含む)。四捨五入のため、構成比の合計は100.0%にならない場合があります。
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』/作図:ルシュエット
渡航先はアジアが最大で、北米の約1.9倍です
地域別では、アジアが36,904人で全体の40.5%を占めます。北米は19,363人で21.3%。アジアは北米の約1.9倍です。
アジアに次ぐのは欧州で20,831人、その次が北米です。前年度からの動きは対照的でした。アジアが+7.0%、欧州が+6.7%と伸びた一方、北米は-8.4%と減っています。
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| 地域 | 2024年度 | 構成比 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| アジア | 36,904人 | 40.5% | +7.0% |
| 欧州 | 20,831人 | 22.9% | +6.7% |
| 北米 | 19,363人 | 21.3% | -8.4% |
| 大洋州 | 12,269人 | 13.5% | +2.0% |
| アフリカ | 690人 | 0.8% | +0.7% |
| 中南米 | 418人 | 0.5% | +6.1% |
| 中東 | 335人 | 0.4% | +6.7% |
| その他 | 244人 | 0.3% | -58.4% |
| 計 | 91,054人 | 100.0% | +2.1% |
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』。構成比の分母は総数91,054人。四捨五入のため、構成比の合計は100.0%にならない場合があります。
国別の上位10か国のうち、6か国がアジアです
2024年度の国別では、アメリカ合衆国が12,627人で最多です。次いでオーストラリアが9,329人、韓国が8,360人でした。
上位10か国の顔ぶれを見ると、韓国・台湾・タイ・フィリピン・中国・マレーシアの6か国がアジアです。マレーシアは3,064人で、前年度から+13.0%でした。
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| 国(地域) | 2024年度 | 構成比 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| アメリカ合衆国 | 12,627人 | 13.9% | -6.6% |
| オーストラリア | 9,329人 | 10.2% | +1.8% |
| 韓国 | 8,360人 | 9.2% | -0.3% |
| カナダ | 6,736人 | 7.4% | -11.6% |
| 英国 | 5,381人 | 5.9% | +6.8% |
| 台湾 | 5,260人 | 5.8% | +4.2% |
| タイ | 4,789人 | 5.3% | +8.9% |
| フィリピン | 3,697人 | 4.1% | +15.5% |
| 中国 | 3,615人 | 4.0% | +15.4% |
| マレーシア | 3,064人 | 3.4% | +13.0% |
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』。本記事が参照した報告書には、上位10か国と「その他」の合計が掲載されています。ここでは上位10か国を抜き出しました。構成比は総数91,054人に対する割合なので、この10か国を足しても100%にはなりません(残りは「その他」31.0%)。
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』/作図:ルシュエット
伸び率で見ると、上位はアジアに集中しています
人数ではなく前年度からの伸び率で並べ替えると、順位は大きく変わります。上位10か国のうち伸びたのは7か国で、フィリピンが+15.5%と最も大きい伸びでした。
減った国は3か国です。カナダが-11.6%、アメリカ合衆国が-6.6%と、北米の減少が目立ちます。
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』/作図:ルシュエット。棒の長さは増減率の絶対値です。
※構成比の小さい国ほど、わずかな人数の増減で率が大きく振れます。率だけでなく人数もあわせてご覧ください。
男女が判明している学生の61.4%は女性です
男女別では、女性が55,711人、男性が34,983人でした。男女が判明している90,694人のうち61.4%が女性です。総数91,054人を分母にすると61.2%になります(在籍校が男女を把握していない360人がいるためです)。
この偏りは地域を問わず共通です。地域別に見ても、女性の割合が5割を下回る地域はありませんでした。
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| 地域 | 男性 | 女性 | 女性の割合 |
|---|---|---|---|
| アジア | 14,217 | 22,445 | 61.2% |
| 欧州 | 7,893 | 12,909 | 62.1% |
| 北米 | 7,836 | 11,479 | 59.4% |
| 大洋州 | 4,232 | 7,996 | 65.4% |
| アフリカ | 328 | 362 | 52.5% |
| 中南米 | 207 | 211 | 50.5% |
| 中東 | 156 | 179 | 53.4% |
| その他 | 114 | 130 | 53.3% |
| 計(男女が判明している分) | 34,983 | 55,711 | 61.4% |
出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』。男女の合計は総数91,054人と一致しません(学校が把握していない360人を除いているため)。
※女性の割合は「女性 ÷(男性+女性)」で計算しています。学校が把握していない360人は分母に含めていません。
1か月未満の短期留学が全体の66.2%という数字は、私たちが現地でお受けするご相談の傾向とも重なります。数週間のサマープログラムや語学研修から始めて、その後に長期を検討される方が多いためです。ただしこの調査が対象としているのは大学・短大・高専・専門学校に在籍する学生です。小中学生の親子留学や、社会人の方の語学留学は含まれていません。
調査方法と、このデータの限界
データの出どころ
- 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)『2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果』(2026年5月公表)が一次ソースです(確認日:2026年9月17日)。
- 構成比・伸び率・グラフは、当社が同調査の公表値をもとに計算・作図したものです。
読むときの注意
- 対象は日本の大学等に在籍する学生です。大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在籍し、2024年度中に留学を開始した学生が対象です。小中高生の留学、社会人の語学留学、学校に在籍していない方の留学は含まれません。
- 海外の大学へ直接進学した人は含まれません。高校卒業後に日本の学校を経ずに海外の大学へ進学した方(いわゆる正規留学)は、日本の大学等に在籍していないため、この調査では捕捉されていません。したがって「日本人の海外進学の全体像」ではない点にご注意ください。
- 「留学」の範囲が広く取られています。学位取得だけでなく、単位取得を伴う学習活動、語学の実地習得、異文化体験プログラムへの参加も含みます。1か月未満の短期プログラムも同じ「留学」に数えられている点にご注意ください。
- 在籍校の回答に基づく集計です。協定に基づかない留学は、在籍校が把握している範囲での回答です。把握されていない留学は反映されません。
- 年度の数字です。2024年度は2024年4月1日から2025年3月31日に留学を開始した学生を指します。
- 伸び率は母数の影響を受けます。人数の少ない国ほど率が大きく振れるため、人数とあわせてご覧ください。
出典一覧
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| 調査・資料名(リンク先で原典を確認できます) | 実施機関(原データの提供元) | 年次(基準日) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 2024(令和6)年度 日本人学生留学状況調査結果 | 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) | 2024年度(2024年4月1日〜2025年3月31日に留学を開始した学生) | 2026年9月17日 |
データの引用・転載について
本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます
当社が作成した図表のレイアウト・編集・解説文(図1〜図3を含む)。なお構成比・前年度比の数値そのものは、JASSOの公表値または同値から計算したものですは、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。
出典:ルシュエット「日本人留学生の渡航先データ|国別の人数と留学期間の内訳【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-nihonjin-ryugaku-kokubetsu/
※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。
よくある質問
日本人留学生は増えているのですか。
2024年度は91,054人で、前年度から+2.1%と増えています。ただしコロナ前のピーク(2018年度115,146人)と比べると79.1%の水準です。
どの国に留学する日本人が多いのですか。
2024年度はアメリカ合衆国が12,627人で最多、次いでオーストラリアが9,329人、韓国が8,360人です。地域別ではアジアが36,904人で最も多くなっています。
短期留学と長期留学では、どちらが増えていますか。
短期です。1か月未満は60,301人で前年度比+5.7%と増えましたが、1年以上は-15.5%、6か月以上1年未満は-4.9%と減っています。
マレーシアに留学する日本人はどのくらいいますか。
2024年度は3,064人で、国別では10位です。前年度の2,712人から+13.0%でした。ただしこの数字は大学等に在籍する学生のみで、小中高生の留学は含まれません。
この調査に、親子留学や小中学生の留学は含まれますか。
含まれません。この調査の対象は、日本の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在籍する学生です。小中高生の留学や、学校に在籍していない方の語学留学は集計されていません。
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