海外に住む日本人は、男女どちらが多いのでしょうか。外務省の『海外在留邦人数調査統計』は1991年から男女別の人数を公表しています。2025年10月1日現在では女性が54.3%で、男性より多くなっています。ただし永住者と長期滞在者に分けると、向きが正反対です。永住者は女性が62.6%を占める一方、長期滞在者は女性が47.5%にとどまります。
この調査のまとめ2025年10月1日現在
- 在留邦人全体では女性が54.3%です。705,347人で、男性の592,823人を上回ります(2025年10月1日現在)。
- 1999年に男女が入れ替わりました。1991年は女性48.7%で男性のほうが多く、女性が半数を超えたのは1999年が最初です。
- 永住者と長期滞在者で向きが逆です。永住者は女性62.6%、長期滞在者は女性47.5%。その差は15.1ポイントあります。
- 永住者の女性比率は、長期的には上昇しています。54.2%(1991年)から62.6%(2025年)へ+8.4ポイント。ただし毎年上がっているわけではなく、前年を下回った年が4回あります。
目次
在留邦人全体では、1999年に女性が半数を超えました
1991年の在留邦人は663,049人で、女性は48.7%でした。その後じわじわと比率が上がり、1999年に初めて半数を超えています。2025年は54.3%です。
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| 年(10月1日現在) | 男性 | 女性 | 女性の割合 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1991年 | 339,931 | 323,118 | 48.7% | 663,049 |
| 1995年 | 373,112 | 355,156 | 48.8% | 728,268 |
| 2000年 | 397,297 | 414,415 | 51.1% | 811,712 |
| 2005年 | 490,230 | 522,317 | 51.6% | 1,012,547 |
| 2010年 | 548,729 | 594,628 | 52.0% | 1,143,357 |
| 2015年 | 633,383 | 683,695 | 51.9% | 1,317,078 |
| 2020年 | 643,789 | 713,935 | 52.6% | 1,357,724 |
| 2025年 | 592,823 | 705,347 | 54.3% | 1,298,170 |
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在)。この表は5年ごとに抜粋したもので、全35年分は出典元でご確認いただけます。
実数:1991年 女323,118/計663,049人/2025年 女705,347/計1,298,170人
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在)/作図:ルシュエット
永住者と長期滞在者では、向きが正反対です
同じ「在留邦人」でも、外務省の区分で分けると様子が変わります。永住者(現に在留する国に期限を定めずに居住している邦人)は女性が62.6%を占めるのに対し、長期滞在者(期限を定めて居住している邦人)は女性が47.5%で、男性のほうが多くなっています。
この差は1991年の時点ですでにあり(永住者54.2%/長期滞在者45.4%)、その後永住者の側が長期的に上昇し、全体として差が広がりました。2025年の差は15.1ポイントです。
※永住者の女性比率は単調に増えたわけではなく、前年を下回った年が4回あります(1995年 55.2%→55.0%・2004年 58.8%→58.7%・2013年 61.7%→61.3%・2019年 62.2%→62.0%)。上の表は5年ごとの抜粋なので、この動きは表からは見えません。
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| 年(10月1日現在) | 長期滞在者の女性比率 | 永住者の女性比率 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1991年 | 45.4% | 54.2% | +8.8pt |
| 1995年 | 45.2% | 55.0% | +9.8pt |
| 2000年 | 47.8% | 57.0% | +9.2pt |
| 2005年 | 48.0% | 59.7% | +11.7pt |
| 2010年 | 47.2% | 61.4% | +14.2pt |
| 2015年 | 46.8% | 61.5% | +14.7pt |
| 2020年 | 46.5% | 62.1% | +15.6pt |
| 2025年 | 47.5% | 62.6% | +15.1pt |
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在)。差は当社の計算で、表示している小数第1位の値どうしを引いた値です(丸める前の値で計算すると0.1ポイントずれる年があります)。
実数:1991年 女135,935/計250,842人/2025年 女368,336/計588,486人
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在)/作図:ルシュエット
※1997年版は長期滞在者・永住者の男女内訳が「N/A」で公表されているため、この2つの区分の推移からは抜けています。全体の男女比には影響しません。
最新年の内訳
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| 区分 | 男性 | 女性 | 女性の割合 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 在留邦人全体 | 592,823 | 705,347 | 54.3% | 1,298,170 |
| 長期滞在者 | 372,673 | 337,011 | 47.5% | 709,684 |
| 永住者 | 220,150 | 368,336 | 62.6% | 588,486 |
出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在)。長期滞在者と永住者の合計が在留邦人全体と一致します。
※長期滞在者709,684人+永住者588,486人=在留邦人1,298,170人で、内訳の合計は総数と一致します。
この数字から言えること・言えないこと
言えるのは、区分によって男女の構成が大きく違うということだけです。永住者で女性が多く、長期滞在者で男性が多いという構造は1991年から一貫しています。
なぜそうなっているのかは、この統計からは分かりません。国際結婚、就労、留学、退職後の移住といった滞在の理由別の内訳は公表されていないためです。年齢の内訳も公表されていないので、世代による違いも確認できません。理由に踏み込むには、別の調査が必要です。
私たちがマレーシアでご相談を受ける中では、お子さまの教育を理由に母子で渡航される方が多くいらっしゃいます。ただしこれは私たちが見ている範囲での実感で、上の統計で裏づけられるものではありません。この統計には滞在の理由が含まれていないため、実感と数字を結びつけて説明することはできない、とお考えください。
調査方法と、このデータの限界
使ったデータ
- 外務省『海外在留邦人数調査統計』の「邦人数推移」から、1991年〜2025年の男女別人数を取得しました(確認日:2026年9月20日)。
- 女性の割合と、区分間の差は当社の計算です。人数はすべて公表値そのままです。
- 表・図は5年ごとに抜粋しています。全35年分は出典元でご確認いただけます。
このデータで分かること・分からないこと
- この統計に含まれない国があります。ウクライナ・アフガニスタン・シリアは、在留邦人の安全上の理由から邦人数等の公表が差し控えられており、この統計には含まれていません(外務省『海外在留邦人の動向』より)。
- 在留届を基礎資料とした推計です。届出の件数そのものではなく、在外公館が管轄区域内の在留邦人数を推計した値です。
- 在留期間が3か月未満の短期滞在者は対象外です。
- 滞在の理由は分かりません。国際結婚・就労・留学・退職後の移住といった区分は、この統計に含まれていません。
- 男女別の年齢階級は公表されていません。統計には成人数の区分がありますが、それを男女別に分けた数字は無いため、世代による男女比の違いは確認できません。
- 国別の男女比は、この推移表には含まれていません。本記事は全国計のみを扱っています。
- 男女の区分は統計のとおりです。外務省の公表資料が「男性」「女性」の2区分であるため、本記事もそれに従っています。
- 1997年版は長期滞在者・永住者の男女内訳が公表されていません。
出典一覧
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| 調査・資料名(リンク先で原典を確認できます) | 実施機関(原データの提供元) | 年次(基準日) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 海外在留邦人数調査統計「邦人数推移」(1991〜2025年・各年10月1日現在) | 外務省 | 1991〜2025年。3か月未満の短期滞在者は対象外 | 2026年9月20日 |
本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます
当社が計算した女性比率・区分間の差と、作成した図表のレイアウト・解説文は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。
出典:ルシュエット「海外に住む日本人の男女比|35年の推移データ【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-kaigai-zairyu-danjo/
※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。
よくある質問
海外に住む日本人は男女どちらが多いですか。
2025年10月1日現在では女性のほうが多く、705,347人(54.3%)です。男性は592,823人でした。
いつから女性のほうが多くなったのですか。
1999年です。1991年は女性48.7%で男性のほうが多く、1999年に初めて半数を超えました。
永住者と長期滞在者で男女比は違いますか。
違います。2025年で永住者は女性が62.6%、長期滞在者は女性が47.5%で、差は15.1ポイントあります。永住者は女性、長期滞在者は男性のほうが多いという構造が1991年から続いています。
なぜ永住者は女性が多いのですか。
この統計からは分かりません。滞在の理由(国際結婚・就労・留学・退職後の移住など)の内訳が公表されていないためです。理由に踏み込むには別の調査が必要です。
「永住者」は永住権を持っている人のことですか。
違います。外務省の定義では、永住者は「現に在留する国(地域)に期限を定めずに居住している邦人」で、その国の永住権を持っているかどうかとは別です。長期滞在者は「期限を定めて居住している邦人」です。
国別の男女比は分かりますか。
この推移表には含まれていません。外務省が公表しているのは全国計の男女別人数で、本記事もその範囲で整理しています。