移住先の国には、子どもがどれくらいいるのでしょうか。世界銀行の公表データで15か国の年齢構成を比べました。日本は65歳以上が30.0%で15か国のなかで最も高く、0〜14歳は11.2%です。一方でフィリピンは0〜14歳が27.1%、マレーシアは21.3%で、日本の約1.9倍にあたります。
この調査のまとめデータは2025年時点(2026年9月21日確認)
- 0〜14歳の割合が最も高いのはフィリピンの27.1%です。最も低いのは韓国の10.2%で、その差は2.7倍あります。
- 日本は65歳以上が30.0%で、15か国のなかで最も高くなっています。2番目はドイツの23.7%です。
- 東南アジアは子どもの割合が高めです。フィリピン27.1%、インドネシア24.2%、ベトナム22.9%、マレーシア21.3%でした。ただしシンガポールは11.7%、タイは14.4%で、同じ東南アジアでも差が大きく開きます。
- 出生率と年齢構成は別の話です。フィリピンは出生率1.89で15か国のなかで高いほうですが、日本(1.15)との差は年齢構成の差ほど大きくありません。
目次
15か国の年齢構成
0〜14歳の割合が高い順に並べました。合計特殊出生率は、1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計です。
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| 国 | 0〜14歳(2025年) | 65歳以上(2025年) | 合計特殊出生率(2024年) | 0〜14歳の順位 |
|---|---|---|---|---|
| フィリピン | 27.1% | 5.7% | 1.89 | 1位 |
| インドネシア | 24.2% | 7.5% | 2.12 | 2位 |
| ベトナム | 22.9% | 9.5% | 1.90 | 3位 |
| マレーシア | 21.3% | 8.0% | 1.54 | 4位 |
| ニュージーランド | 17.9% | 17.6% | 1.57 | 5位 |
| オーストラリア | 17.7% | 18.1% | 1.48 | 6位 |
| アメリカ合衆国 | 17.1% | 18.4% | 1.63 | 7位 |
| イギリス | 17.0% | 19.7% | 1.55 | 8位 |
| フランス | 16.2% | 22.5% | 1.61 | 9位 |
| カナダ | 15.0% | 20.3% | 1.25 | 10位 |
| タイ | 14.4% | 16.0% | 1.20 | 11位 |
| ドイツ | 13.9% | 23.7% | 1.36 | 12位 |
| シンガポール | 11.7% | 14.2% | 0.97 | 13位 |
| 日本 | 11.2% | 30.0% | 1.15 | 14位 |
| 韓国 | 10.2% | 20.3% | 0.75 | 15位 |
出典:掲載=世界銀行 World Development Indicators/原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか。数値は公表値そのままです。順位はこの15か国のなかでのものです。人口構成は国連の人口推計にもとづく値で、直近の年は推計値です(国勢調査の確定値ではありません)。
※対象の15か国は、日本人の留学先・教育移住先として話題になることが多い国を当社が選びました(東南アジア6・英語圏5・欧州2・東アジア2)。統計上の区分ではありません。
出典:掲載=世界銀行 World Development Indicators/原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか/作図:ルシュエット
出典:掲載=世界銀行 World Development Indicators/原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか/作図:ルシュエット
日本と移住先の差
日本は0〜14歳が11.2%、65歳以上が30.0%です。65歳以上の割合は15か国のなかで最も高く、0〜14歳の割合は14位でした。
マレーシアは0〜14歳が21.3%、65歳以上が8.0%です。0〜14歳の割合は日本の約1.9倍、65歳以上の割合は日本の約0.3倍にとどまります。
※これは人口に占める割合であって、子どもの人数ではありません。人口規模が違うため、割合が高い国のほうが子どもの数が多いとは限りません。
この数字が示していること・示していないこと
示しているのは、その国の人口構成だけです。子どもの割合が高いことは、学校が選びやすいことや教育の質が高いことを意味しません。
一方で、人口構成は社会のサービスがどこに向いているかと関係します。子どもの割合が高い国では、子ども向けの施設やサービスに需要が集まりやすくなります。ただしそれがご自身の暮らしに合うかは、この数字からは分かりません。
クアラルンプールで暮らしていると、ショッピングモールに子ども向けの遊び場や習い事の教室が入っていることに驚かれる方が多くいます。人口構成が若いことと無関係ではないと感じますが、これは私たちの実感であって、上の統計で裏づけられるものではありません。
また、インターナショナルスクールの環境はその国の人口構成ではなく、学校ごとの在籍者の構成で決まります。学校選びのときは、その学校に直接お尋ねください。
調査方法と、このデータの限界
使ったデータ
- 対象の15か国は、日本人の留学先・教育移住先として話題になることが多い国を当社が選びました。東南アジア6か国(マレーシア・シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム・インドネシア)、英語圏5か国(アメリカ合衆国・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ)、欧州2か国(ドイツ・フランス)、東アジア2か国(日本・韓国)です。統計上の区分ではなく、当社の判断による選定です。
- 世界銀行 World Development Indicators から、0〜14歳人口の割合・65歳以上人口の割合・合計特殊出生率を取得しました(確認日:2026年9月21日)。
- 原データは国連人口部の World Population Prospects ほかで、世界銀行は掲載元にあたります。
- 数値はすべて公表値そのままです。当社の計算は、本文中の倍率のみです。
このデータで分かること・分からないこと
- 割合であって人数ではありません。人口規模が違うため、割合が高い国のほうが子どもの数が多いとは限りません。
- 教育の質や学校の選びやすさは分かりません。人口構成はサービスの需要に関わりますが、質の指標ではありません。
- 地域差は含まれていません。同じ国でも都市部と地方で年齢構成は違います。
- 在留外国人の構成は反映されていません。移住先のコミュニティの年齢構成は、国全体の数字とは別です。
- 年齢構成と出生率は別の指標です。出生率が高くても、寿命が延びれば高齢者の割合は上がります。
- 直近の年は推計値です。人口構成は国連の人口推計にもとづく値で、国勢調査の確定値ではありません。
- 台湾は含まれていません。本記事で使った世界銀行の指標では、台湾の該当データを取得できなかったためです。
出典一覧
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| 調査・資料名(リンク先で原典を確認できます) | 実施機関(原データの提供元) | 年次(基準日) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| World Development Indicators(世界開発指標) | 世界銀行(World Bank)=掲載元 | 各指標の最新年(表に年を記載) | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.POP.0014.TO.ZS(0〜14歳の割合) | 原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか(世界銀行が集約)/掲載=世界銀行 World Development Indicators | 世界銀行の指標ページ | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.POP.0014.TO.ZS の取得に使ったAPIのURL | 世界銀行 World Bank Open Data API | 本記事はこのURLから取得しました。同じURLで誰でも同じ値を確認できます | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.POP.65UP.TO.ZS(65歳以上の割合) | 原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか(世界銀行が集約)/掲載=世界銀行 World Development Indicators | 世界銀行の指標ページ | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.POP.65UP.TO.ZS の取得に使ったAPIのURL | 世界銀行 World Bank Open Data API | 本記事はこのURLから取得しました。同じURLで誰でも同じ値を確認できます | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.DYN.TFRT.IN(合計特殊出生率) | 原データ=国連人口部 World Population Prospects ほか(世界銀行が集約)/掲載=世界銀行 World Development Indicators | 世界銀行の指標ページ | 2026年9月21日 |
| 指標コード SP.DYN.TFRT.IN の取得に使ったAPIのURL | 世界銀行 World Bank Open Data API | 本記事はこのURLから取得しました。同じURLで誰でも同じ値を確認できます | 2026年9月21日 |
本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます
当社が作成した対照表・図表のレイアウトと解説文(数値は公表値そのままです)は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。
出典:ルシュエット「移住先はどれくらい「子どもが多い社会」か|15か国の年齢構成【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-nenrei-kousei-hikaku/
※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。
よくある質問
子どもの割合が最も高い国はどこですか。
この15か国ではフィリピンで、0〜14歳が人口の27.1%を占めます(2025年)。次いでインドネシア(24.2%)、ベトナム(22.9%)でした。
日本の年齢構成はどうなっていますか。
0〜14歳が11.2%、65歳以上が30.0%です(2025年)。65歳以上の割合はこの15か国のなかで最も高く、0〜14歳の割合は14位です。
マレーシアは日本と比べて子どもが多いですか。
人口に占める割合では多くなります。マレーシアの0〜14歳は21.3%で、日本の11.2%の約1.9倍です。ただしこれは割合であって、子どもの人数の比較ではありません。
子どもの割合が高い国のほうが教育環境は良いのですか。
この数字からは分かりません。人口構成は子ども向けサービスの需要と関わりますが、教育の質や学校の選びやすさを示す指標ではありません。学力や教育支出は別の記事で扱っています。
合計特殊出生率とは何ですか。
1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値です。この15か国ではインドネシアの2.12から韓国の0.75まで開きます(2024年)。
東南アジアはどこも子どもが多いのですか。
国によって差が大きく開きます。フィリピンは27.1%ですが、シンガポールは11.7%、タイは14.4%で、日本に近い水準です。