ルシュエット|マレーシア留学・教育移住
調査レポート

世界の人はなぜ日本語を学ぶのか|学習目的のデータ【2026年版】

世界で日本語が学ばれている理由は何でしょうか。国際交流基金の『海外日本語教育機関調査』は、各機関に学習の目的をたずねています(複数回答)。2024年度調査で最も多くの機関が挙げたのは「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」で61.3%でした。「日本への留学」(37.3%)や「日本での将来の就職」を上回っています。ただしこれは機関の割合であって、学習者の人数の割合ではありません。

世界で日本語が学ばれている理由は何でしょうか。国際交流基金の『海外日本語教育機関調査』は、各機関に学習の目的をたずねています(複数回答)。2024年度調査で最も多くの機関が挙げたのは「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」で61.3%でした。「日本への留学」(37.3%)や「日本での将来の就職」を上回っています。ただしこれは機関の割合であって、学習者の人数の割合ではありません。

この調査のまとめ2024年度調査(2026年3月公表)

61.3%
「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」を挙げた機関の割合
37.3%
「日本への留学」を挙げた機関の割合
10/12
「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」が1位だった地域の数

目次

世界全体の学習目的

各機関が「当てはまる目的」を選ぶ方式です(複数回答)。割合は、回答した機関のうちその目的を挙げた機関の比率です。

表1 日本語学習の目的(2024年度調査・複数回答・単位:%/機関)

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順位学習の目的挙げた機関の割合機関数
1位アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味61.3%11,862
2位日本語そのものへの興味56.8%10,980
3位歴史・文学・芸術等への興味44.4%8,592
4位日本への留学37.3%7,217
5位日本での将来の就職36.4%7,043
6位日本への観光旅行33.9%6,560
7位自国内での進級・受験・進学29.8%5,759
8位自国内での現在の仕事・将来の就職24.9%4,816
9位科学・技術への興味21.4%4,141
10位国際理解・国際親善活動・異文化交流20.1%3,879
11位政治・経済・社会等への興味13.4%2,597
12位母語または継承語11.0%2,126
13位その他8.0%1,544

出典:国際交流基金『海外日本語教育機関調査』2024年度(2026年3月公表)の集計表 6-1。複数回答のため、合計は100%になりません。回答は任意です。

図1 日本語学習の目的(2024年度調査・挙げた機関の割合・単位:%)
  • アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味61.3%
  • 日本語そのものへの興味56.8%
  • 歴史・文学・芸術等への興味44.4%
  • 日本への留学37.3%
  • 日本での将来の就職36.4%
  • 日本への観光旅行33.9%
  • 自国内での進級・受験・進学29.8%
  • 自国内での現在の仕事・将来の就職24.9%
  • 科学・技術への興味21.4%
  • 国際理解・国際親善活動・異文化交流20.1%
  • 政治・経済・社会等への興味13.4%
  • 母語または継承語11.0%
  • その他8.0%

出典:国際交流基金『海外日本語教育機関調査』2024年度(2026年3月公表)の集計表 6-1/作図:ルシュエット

この割合は「機関」の割合です。「日本語を学んでいる人の61.3%がアニメ目的」という意味ではありません。1つの機関に何人いるかは、この集計に反映されていません。

地域によって理由が変わります

地域ごとに、最も多くの機関が挙げた目的を並べました。右端は比較のため「日本への留学」の割合です。

表2 地域別に最も多かった学習目的(2024年度調査・単位:%)

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地域最も多かった目的その割合「日本への留学」の割合
北アフリカアニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味94.1%88.2%
北米アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味92.2%51.4%
中東アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味91.2%64.7%
南米アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味90.8%71.3%
東欧アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味88.1%61.4%
西欧アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味85.5%47.4%
南アジア日本への留学84.6%84.6%
アフリカ日本語そのものへの興味80.6%79.2%
中米アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味74.9%57.6%
東南アジアアニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味67.9%43.9%
大洋州アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味52.9%14.6%
東アジアアニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味45.4%20.1%

出典:国際交流基金『海外日本語教育機関調査』2024年度(2026年3月公表)の集計表 6-1。地域の区分は同調査のとおりです。

南アジア・アフリカだけは「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」が1位ではありませんでした。南アジアは「日本への留学」が84.6%で最も多くなっています、アフリカは「日本語そのものへの興味」が80.6%で最も多くなっています。

「日本への留学」を挙げた機関が多い国

目的として「日本への留学」を挙げた機関の割合が高い順です。回答した機関が20以上の国・地域に限っています(機関数が少ないと割合が極端に振れるため、当社が設けた区切りです)。

表3 「日本への留学」を挙げた機関の割合が高い国・地域 上位15(2024年度調査)

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国・地域地域「日本への留学」を挙げた機関の割合機関数
マダガスカルアフリカ100.0%20
ネパール南アジア92.8%295
バングラデシュ南アジア89.1%147
スリランカ南アジア85.9%256
ペルー南米80.8%21
モンゴル東アジア78.0%128
ミャンマー東南アジア76.5%524
インド南アジア74.3%283
アルゼンチン南米71.0%44
ブラジル南米69.9%216
ハンガリー東欧65.7%23
マレーシア東南アジア64.1%139
香港東アジア62.9%39
ベトナム東南アジア62.7%307
ロシア東欧59.9%115

出典:国際交流基金『海外日本語教育機関調査』2024年度(2026年3月公表)の集計表 6-1。世界全体では37.3%です。

この調査で分かること・分からないこと

分かるのは、日本語を教えている機関が「学習者はこういう目的で来ている」と捉えているかです。複数回答なので、1つの機関が複数の目的を挙げています。

分からないのは、学習者一人ひとりの目的です。この調査は機関に対して行われており、学習者本人に聞いたものではありません。また機関の規模も反映されていないため、「学習者の何%が」という読み方はできません。

現地から

マレーシアで日本語を学んでいる方に理由をうかがうと、アニメや日本食がきっかけという声をよく聞きます。この調査の数字とも方向は合っていますが、私たちが会う範囲の話で、統計で裏づけられるものではありません。
逆に言えば、日本語ができる人は世界中にいて、その多くは留学や就職を目的にしているわけではないということでもあります。海外で「日本語が通じるかもしれない」と期待しすぎないほうが無難です。

調査方法と、このデータの限界

使ったデータ

このデータで分かること・分からないこと

出典一覧

この記事で使ったデータと、その提供元

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調査・資料名(リンク先で原典を確認できます)実施機関(原データの提供元)年次(基準日)確認日
海外日本語教育機関調査 2024年度(集計表 6-1 日本語学習の目的)独立行政法人 国際交流基金2024年度調査(2026年3月公表)。複数回答・回答は任意2026年9月21日

本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます

当社が作成した順位表・図のレイアウトと解説文(割合は公表値そのままです)は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。

出典:ルシュエット「世界の人はなぜ日本語を学ぶのか|学習目的のデータ【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-nihongo-gakushu-mokuteki/

※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは調査が3年おきのため、次回調査の公表に合わせて更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。

よくある質問

世界で日本語を学ぶ理由で最も多いのは何ですか。

日本語教育機関が最も多く挙げたのは「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」で、回答した機関の61.3%(11,862機関)でした(2024年度調査)。ただしこれは機関の割合で、学習者の人数の割合ではありません。

「日本への留学」を目的に挙げた機関はどれくらいですか。

37.3%(7,217機関)です。「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」(61.3%)や「日本語そのものへの興味」(56.8%)より下でした。

地域によって理由は違いますか。

違います。12地域のうち10地域で「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」が1位でしたが、南アジアは「日本への留学」(84.6%)、アフリカは「日本語そのものへの興味」(80.6%)が1位でした。

この数字は学習者の何%という意味ですか。

違います。これは日本語教育機関のうち、その目的を挙げた機関の割合です。機関の規模は反映されていないため、学習者の人数から見た割合とは異なります。

合計が100%を超えるのはなぜですか。

複数回答だからです。1つの機関が当てはまる目的をいくつでも選べるため、割合を足すと100%を超えます。

この調査はいつ行われたものですか。

2024年度の調査で、2026年3月に公表されました。3年おきに行われています。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。