日本人が多く住んでいる国には、日本人学校があるのでしょうか。文部科学省の『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点・90校)と、外務省の在留邦人数(2025年10月1日現在)を突き合わせました。在留邦人が最も多い米国の日本人学校は3校で、1校あたり約138,790人。一方で中国は11校、1校あたり約8,450人です。さらにカナダは在留邦人が75,316人いながら、日本人学校が1校もありません。
この調査のまとめ2025年10月1日現在/令和8年(2026年)4月1日時点
- 在留邦人が多い国に日本人学校が多いとは限りません。米国は在留邦人416,380人に対し3校、中国は92,928人に対し11校です。
- 在留邦人1,000人以上の48か国・地域のうち、10か国には日本人学校がありません。最も多いのはカナダ(75,316人)、次いでニュージーランド(21,471人)です。
- 1校あたりの在留邦人数は1,000人から138,790人まで開きます。最も多いのは米国、最も少ないのは南アフリカでした。
- 補習授業校は別に242校あります(51か国1地域)。ただし本記事では日本人学校だけを対象としており、補習授業校の国別集計は行っていません。
目次
在留邦人数と日本人学校の校数(上位25か国・地域)
在留邦人が多い順に並べ、日本人学校の校数と、1校あたりの在留邦人数を並べました。1校あたりの人数は当社の計算です。
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| 国・地域 | 在留邦人(2025年10月1日現在) | 日本人学校 | 1校あたりの在留邦人 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 416,380 | 3 | 138,790 |
| オーストラリア | 105,566 | 3 | 35,190 |
| 中国 | 92,928 | 11 | 8,450 |
| カナダ | 75,316 | 0 | — |
| タイ | 72,113 | 2 | 36,060 |
| 英国 | 62,270 | 1 | 62,270 |
| ブラジル | 49,037 | 3 | 16,350 |
| ドイツ | 44,648 | 5 | 8,930 |
| 韓国 | 44,471 | 2 | 22,240 |
| フランス | 36,023 | 1 | 36,020 |
| シンガポール | 33,397 | 3 | 11,130 |
| 台湾 | 21,755 | 3 | 7,250 |
| ニュージーランド | 21,471 | 0 | — |
| マレーシア | 19,690 | 4 | 4,920 |
| ベトナム | 16,636 | 2 | 8,320 |
| インドネシア | 15,266 | 4 | 3,820 |
| フィリピン | 13,342 | 1 | 13,340 |
| スイス | 12,297 | 1 | 12,300 |
| イタリア | 12,067 | 2 | 6,030 |
| オランダ | 11,225 | 2 | 5,610 |
| アルゼンチン | 10,168 | 1 | 10,170 |
| スペイン | 9,733 | 2 | 4,870 |
| メキシコ | 9,344 | 3 | 3,110 |
| インド | 8,865 | 2 | 4,430 |
| ベルギー | 5,592 | 1 | 5,590 |
出典:校数=文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)を当社が集計、在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)。1校あたりは在留邦人数÷校数(当社の計算)。「—」は日本人学校が無いことを示します。
※対象は在留邦人が1,000人以上の48の国・地域です(統計上の基準ではなく、1校あたりの数字が極端に振れるのを避けるために当社が設けた区切りです)。
日本人学校が無い国・地域
在留邦人が1,000人以上いながら、日本人学校が1校もない国・地域は10あります。
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| 国・地域 | 在留邦人(2025年10月1日現在) | 地域 |
|---|---|---|
| カナダ | 75,316 | Ⅲ北米 |
| ニュージーランド | 21,471 | Ⅱ大洋州 |
| スウェーデン | 4,911 | Ⅵ西欧 |
| アイルランド | 3,210 | Ⅵ西欧 |
| フィンランド | 2,545 | Ⅵ西欧 |
| ボリビア | 2,543 | Ⅴ南米 |
| デンマーク | 2,129 | Ⅵ西欧 |
| ノルウェー | 1,769 | Ⅵ西欧 |
| ポルトガル | 1,017 | Ⅵ西欧 |
| イスラエル | 1,010 | Ⅷ中東 |
出典:校数=文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)を当社が集計、在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)
ただし「日本の教育に触れる場が無い」という意味ではありません。日本人学校とは別に、現地校やインターナショナルスクールに通いながら土曜などに通う補習授業校が242校(51か国1地域)あります。文部科学省は補習授業校の施設一覧も公開しているため国・地域別に数えることは可能ですが、本記事では日本人学校だけを対象とし、補習授業校の国別集計は行っていません。そのため、この表の国に補習授業校があるかどうかは判定していません。
1校あたりの在留邦人数
校数だけでは規模の違いが分からないので、在留邦人数を校数で割りました。この数字が小さいほど、在留邦人の規模に対して学校の数が多いことになります。
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| 国・地域 | 1校あたりの在留邦人 | 在留邦人 | 日本人学校 |
|---|---|---|---|
| 南アフリカ | 1,000 | 1,004 | 1 |
| バングラデシュ | 1,040 | 1,037 | 1 |
| コロンビア | 1,230 | 1,232 | 1 |
| チリ | 1,630 | 1,630 | 1 |
| ハンガリー | 1,700 | 1,695 | 1 |
| トルコ | 1,750 | 1,754 | 1 |
| ミャンマー | 1,770 | 1,768 | 1 |
| ポーランド | 2,030 | 2,031 | 1 |
| アラブ首長国連邦 | 2,650 | 5,300 | 2 |
| グアム(米領) | 2,700 | 2,697 | 1 |
| カンボジア | 2,920 | 2,915 | 1 |
| チェコ | 2,920 | 2,915 | 1 |
出典:校数=文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)を当社が集計、在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)。1校あたりは当社の計算です。
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| 国・地域 | 1校あたりの在留邦人 | 在留邦人 | 日本人学校 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 138,790 | 416,380 | 3 |
| 英国 | 62,270 | 62,270 | 1 |
| タイ | 36,060 | 72,113 | 2 |
| フランス | 36,020 | 36,023 | 1 |
| オーストラリア | 35,190 | 105,566 | 3 |
| 韓国 | 22,240 | 44,471 | 2 |
| ブラジル | 16,350 | 49,037 | 3 |
| フィリピン | 13,340 | 13,342 | 1 |
| スイス | 12,300 | 12,297 | 1 |
| シンガポール | 11,130 | 33,397 | 3 |
| アルゼンチン | 10,170 | 10,168 | 1 |
| ドイツ | 8,930 | 44,648 | 5 |
出典:校数=文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)を当社が集計、在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)。1校あたりは当社の計算です。
実数:米国 416,380人/3校/英国 62,270人/1校/タイ 72,113人/2校/フランス 36,023人/1校/オーストラリア 105,566人/3校
出典:校数=文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)を当社が集計、在留邦人数=外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)/作図:ルシュエット
※この数字は「1校に何人通っているか」ではありません。在留邦人には大人も含まれ、日本人学校に通うかどうかも人それぞれです。学校ごとの在籍者数は国別に公表されていないため、通学者数からの比較はできません。
この対照表から言えること・言えないこと
言えるのは、在留邦人の規模と日本人学校の数が対応していないということです。米国は在留邦人が416,380人で世界最多ですが日本人学校は3校、中国は92,928人で11校です。1校あたりでは16.4倍の開きがあります。
言えないのは、それが足りているかどうかです。日本人学校に通う子どもの数は国別に公表されておらず、補習授業校の国別校数も公表されていません。現地校やインターナショナルスクールを選ぶご家庭も多く、日本人学校の数だけで教育環境を評価することはできません。
マレーシアには日本人学校が4校あり、在留邦人19,690人に対して1校あたり約4,920人です。ただし私たちにご相談いただく方の多くは、英語で学ぶことを目的にインターナショナルスクールを選ばれます。
日本人学校があるかどうかは、日本に戻る予定があるかどうかで重みが変わります。帰国後の進学を考えるなら日本のカリキュラムで学べる場があるかは重要ですし、現地に根を下ろすなら優先度は下がります。数字を見る前に、そこを決めていただくのが近道です。
調査方法と、このデータの限界
使ったデータ
- 日本人学校の校数:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点・90校・47か国1地域)のPDFを当社が国・地域別に数えました。合計が公表値と一致することを確認しています(確認日:2026年9月20日)。
- 在留邦人数:外務省『海外在留邦人数調査統計』(2025年10月1日現在)の一覧表から取得しました。
- 1校あたりの在留邦人数は当社の計算です(在留邦人数 ÷ 校数)。
このデータで分かること・分からないこと
- 基準日が違います。校数は令和8年(2026年)4月1日時点、在留邦人数は2025年10月1日現在です。時点をそろえた比較ではありません。
- 日本人学校だけを数えています。補習授業校(242校)と私立在外教育施設は含みません。補習授業校は施設一覧が公開されており国別に数えることは可能ですが、本記事では集計していません。
- 在籍者数は分かりません。国別の在籍児童生徒数は公表されていないため、「1校あたり何人通っているか」は出せません。
- 在留邦人には大人が含まれます。1校あたりの数字は学齢期の子どもの数ではありません。
- 対象は在留邦人1,000人以上の48の国・地域です。これより小さい国では1校あたりの数字が極端に振れるため、当社の判断で区切りました。
- 台湾は文部科学省の資料では中国の内数として示されています。本記事では外務省の区分に合わせ、別の国・地域として扱っています。
- この統計に含まれない国があります。ウクライナ・アフガニスタン・シリアは、在留邦人の安全上の理由から邦人数等の公表が差し控えられており、この統計には含まれていません(外務省『海外在留邦人の動向』より)。
- グアムは米国と分けて数えています。文部科学省の資料では「グアム国際日本人学校」が米国の4校に含まれていますが、外務省の在留邦人統計は「グアム(米領)」を米国と別に集計しているため、分母と分子の区切りを合わせるために分けました(米国3校・グアム1校)。
- 香港は外務省の統計では中国に含まれます。
出典一覧
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| 調査・資料名(リンク先で原典を確認できます) | 実施機関(原データの提供元) | 年次(基準日) | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 認定した在外教育施設一覧(日本人学校の国・地域別校数) | 文部科学省 | 令和8年(2026年)4月1日時点 | 2026年9月20日 |
| 海外在留邦人数調査統計(2025年10月1日現在)の一覧表(国・地域別の在留邦人数) | 外務省 | 2025年10月1日現在。3か月未満の短期滞在者は対象外 | 2026年9月20日 |
本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます
当社が集計した国・地域別の校数、計算した1校あたりの在留邦人数と、作成した図表のレイアウト・解説文は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。
出典:ルシュエット「日本人が多い国と、日本人学校がある国|48か国の対照データ【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-nihonjin-gakko-kuhaku/
※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。
よくある質問
日本人学校は世界に何校ありますか。
令和8年(2026年)4月1日時点で90校です(47か国1地域)。このほかに補習授業校が242校(51か国1地域)あります。
日本人が最も多い国に日本人学校は何校ありますか。
在留邦人が最も多いのは米国(416,380人)で、日本人学校は3校です。1校あたりの在留邦人は約138,790人にあたります。
日本人学校が無い国はありますか。
あります。在留邦人が1,000人以上の48の国・地域のうち10か国・地域に日本人学校がありません。最も在留邦人が多いのはカナダで75,316人です。ただし補習授業校については、本記事では国別の集計を行っていないため判定していません。
1校あたりの在留邦人数は何を示していますか。
在留邦人数を日本人学校の校数で割った、当社の計算値です。在留邦人の規模に対して学校がどれくらいあるかの目安で、1校に何人通っているかを示すものではありません。在留邦人には大人も含まれます。
マレーシアには日本人学校がありますか。
あります。4校で、在留邦人19,690人に対して1校あたり約4,920人です。クアラルンプール・ジョホール・コタキナバル・ペナンにあります。
この表の数字はいつ時点のものですか。
校数が令和8年(2026年)4月1日時点、在留邦人数が2025年10月1日現在です。出どころの異なる2つの資料を並べているため、基準日はそろっていません。