ルシュエット|マレーシア留学・教育移住
調査レポート

海外の日本人学校と補習授業校|数と仕組み、マレーシアの4校【2026年版】

文部科学省の公表資料をもとに、日本人学校・補習授業校・私立在外教育施設の校数と在籍者数、3つの仕組みの違いを整理しました。マレーシアにある4校もあわせて掲載しています。

海外で日本の教育を受けられる学校は、世界にいくつあるのでしょうか。文部科学省の認定一覧では、全日制の日本人学校が90校(47か国1地域・令和8年(2026年)4月1日時点)。これに対し、土曜などに通う補習授業校は242校(51か国1地域)あります。在籍者数で見ると補習授業校のほうが多く、海外で日本の教育に触れている子どもの実態が見えてきます。

この調査のまとめ令和8年(2026年)4月1日時点ほか

90校
日本人学校(全日制)。47か国1地域・令和8年(2026年)4月1日時点
242校
補習授業校(土曜などに通う)。51か国1地域・令和6年(2024年)7月1日時点
4校
マレーシアにある日本人学校(クアラルンプール・ジョホール・コタキナバル・ペナン)

海外で日本の教育を受ける3つの仕組み

ひとくちに「海外の日本の学校」といっても、仕組みが3つに分かれます。通い方も、対象になる子どもも違います。

表1 海外で日本の教育を受ける3つの仕組み

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種類通い方主に通う子ども校数
日本人学校全日制(平日にそこへ通う)日本の学校に準じた教育を受けたい子ども90校(47か国1地域)
補習授業校土曜日や放課後など現地の学校やインターナショナルスクールに通っている子ども242校(51か国1地域)
私立在外教育施設全日制日本の学校法人が海外に設けた学校に通う子ども6校(4か国)

出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)および『在外教育施設の概要』(令和6年時点)。校数の基準日は種類ごとに異なります。

日本人学校は、日本の学習指導要領に基づいて平日に授業を行う全日制の学校です。教科書も日本国内と同じものが使われます。一方の補習授業校は、現地の学校やインターナショナルスクールに通っている子どもが、土曜日や放課後に国語を中心とした授業を受ける場です。

在籍者数は、補習授業校のほうが多い

校数だけでなく、実際に通っている子どもの数を見ると、両者の関係がはっきりします。

日本人学校は約1万6千人(令和6年(2024年)4月15日時点)、補習授業校は約2万1千人(令和6年(2024年)4月15日時点)です。海外で日本の教育に触れている子どもは、補習授業校に通っている人数のほうが多いことになります。

ここから分かるのは、補習授業校の在籍者数が日本人学校より約5千人多いということです。補習授業校は、現地の学校やインターナショナルスクールに通いながら通う場なので、この差はそうした通い方をしている子どもが相当数いることを示しています。ただし海外で暮らす日本の子ども全体の人数は公表されていないため、「全体の何割がそうなのか」は分かりません。「日本人学校に入れるかどうか」だけが選択肢ではない、という読み方にとどめてください。

表2 在籍者数の比較(令和6年時点)

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種類在籍者数時点校数
日本人学校約1万6千人令和6年(2024年)4月15日94校
補習授業校約2万1千人令和6年(2024年)4月15日242校

出典:文部科学省『在外教育施設の概要』。在籍者数はどちらも令和6年(2024年)4月15日時点の公表値です。

※文部科学省の公表は「約1万6千人」「約2万1千人」という概数です。正確な人数や国別の内訳は公表されていません。

日本人学校は、令和6年(2024年)4月15日の94校から令和8年(2026年)4月1日の90校になりました

文部科学省の公表を時点で比べると、日本人学校は令和6年(2024年)4月15日時点で94校(49か国1地域)、令和8年(2026年)4月1日時点で90校(47か国1地域)です。この間に4校減り、設置されている国・地域も減りました。

背景としては、海外で暮らす日本人のうち駐在員などの長期滞在者が減っていることが考えられます。ただし、この資料からは個々の学校がなぜ無くなったのかまでは分かりません。在留邦人数そのものの推移は海外在留邦人数の推移で扱っています。

表3 日本人学校の校数の変化

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時点校数設置国・地域
令和6年(2024年)4月15日94校49か国1地域
令和8年(2026年)4月1日90校47か国1地域

出典:文部科学省『在外教育施設の概要』(令和6年)および『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)

日本人学校が多い国

認定一覧に載っている全90校を国別に数え、多い順に並べました。最も多いのは中国の11校です。複数ある国は19か国・地域で、残る30か国・地域は1校ずつです。

図1 日本人学校の数 上位12か国・地域(令和8年(2026年)4月1日時点・単位:校)
  • 中国11校
  • ドイツ5校
  • インドネシア4校
  • マレーシア4校
  • シンガポール3校
  • 台湾3校
  • オーストラリア3校
  • 米国3校
  • ブラジル3校
  • メキシコ3校
  • インド2校
  • タイ2校

全49か国・地域90校のうち、上位12を表示しています。残りは表4をご覧ください。

出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』を当社が集計/作図:ルシュエット

表4 日本人学校の国・地域別の数(令和8年(2026年)4月1日時点・単位:校)

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国・地域日本人学校の数
中国11校
ドイツ5校
インドネシア4校
マレーシア4校
シンガポール3校
台湾3校
オーストラリア3校
米国3校
ブラジル3校
メキシコ3校
インド2校
タイ2校
韓国2校
パキスタン2校
ベトナム2校
イタリア2校
オランダ2校
スペイン2校
UAE2校
カンボジア1校
スリランカ1校
バングラデシュ1校
フィリピン1校
ミャンマー1校
アルゼンチン1校
コスタリカ1校
コロンビア1校
チリ1校
パナマ1校
パラグアイ1校
ペルー1校
英国1校
オーストリア1校
スイス1校
チェコ1校
ハンガリー1校
フランス1校
ベルギー1校
ポーランド1校
ルーマニア1校
ロシア1校
イラン1校
カタール1校
サウジアラビア1校
トルコ1校
エジプト1校
ケニア1校
南アフリカ1校
グアム(米領)1校

出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』を当社が集計。全49か国・地域・合計90校で、公表値の90校(47か国1地域)と一致します。

※合計は90校で、認定一覧の全90校と一致します(49か国・地域)。台湾は原資料では「中国14校のうち3校」と内数で示されていますが、この表では分けて数えています。

マレーシアの日本人学校は4校

マレーシアには日本人学校が4校あります。首都クアラルンプールのほか、ジョホール、コタキナバル(サバ州)、ペナンに設置されています。

表5 マレーシアの日本人学校(令和8年(2026年)4月1日時点)

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学校名設置者認定年月日
クアラルンプール日本人学校クアラルンプール日本人会平成4年12月18日
ジョホール日本人学校ジョホール日本人学校運営委員会平成9年12月26日
コタキナバル日本人学校コタキナバル日本人会平成4年12月18日
ペナン日本人学校ペナン日本人会平成4年3月26日

出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』

現地から

私たちにご相談いただく方の多くは、インターナショナルスクールを選ばれます。英語で学ぶことが目的だからです。一方で「日本に戻る予定があるので日本語の学習も続けたい」という場合、補習授業校を併用する選択肢があります。日本人学校とインター校のどちらが良いかではなく、帰国の予定があるか、どの言語で学ばせたいかで選び方が変わります。学校選びの前に、そこを整理しておくと迷いが減ります。

日本の学校法人が海外に設けた学校(6校)

3つ目の仕組みが、日本の学校法人が海外に設置した全日制の学校です。文部科学省の認定または指定を受けており、令和8年(2026年)4月1日時点で6校あります。

表6 私立在外教育施設の全6校(令和8年(2026年)4月1日時点)

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学校名所在国認定・指定の課程
立教英国学院英国認定:小・中学部及び高等部
帝京ロンドン学園英国認定:高等部
スイス公文学園スイス認定:高等部
早稲田渋谷シンガポール校シンガポール認定:高等部
西大和学園カリフォルニア校米国認定:小学部及び中学部
慶應義塾ニューヨーク学院米国指定:高等部

出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』

※マレーシアにはこの区分の学校はありません。

調査方法と、このデータの限界

データの出どころ

  • 出典:文部科学省『認定した在外教育施設一覧』(令和8年(2026年)4月1日時点)=日本人学校90校と私立在外教育施設6校の一覧(確認日:2026年9月19日)。
  • 出典:文部科学省『在外教育施設の概要』(CLARINET)=令和6年時点の校数と在籍者数。

読むときの注意

  • 国別の在籍者数は公表されていません。公表されているのは全体の概数(約1万6千人・約2万1千人)と校数だけです。本記事でも国別の人数は扱っていません。
  • 資料によって基準日が違います。日本人学校の校数は令和8年(2026年)4月1日時点、在籍者数は令和6年(2024年)4月15日時点、補習授業校の校数は令和6年(2024年)7月1日時点です。校数の比較はこの時点差を前提にご覧ください。
  • 補習授業校は文部科学大臣の認定対象ではありません。認定一覧に載るのは日本人学校と私立在外教育施設で、補習授業校の校数は別の資料によります。個別の学校一覧は本記事では扱っていません。
  • 表4は認定一覧のPDFを当社が機械的に数えたものです。合計が公表値の90校と一致することを確認していますが、原資料に国別の集計表があるわけではありません。台湾は原資料では中国の内数です。
  • 在籍者数は概数です。文部科学省の公表が「約〇万〇千人」という形のため、本記事でもそのまま記載しています。

出典一覧

この記事で使ったデータと、その提供元

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調査・資料名(リンク先で原典を確認できます)実施機関(原データの提供元)年次(基準日)確認日
認定した在外教育施設一覧文部科学省令和8年(2026年)4月1日時点2026年9月19日
在外教育施設の概要(CLARINET)文部科学省令和6年(2024年)4月15日/7月1日時点2026年9月19日

データの引用・転載について

本記事の集計表・グラフは、出典表示のうえ引用・転載いただけます

当社が作成した表(3つの仕組みの比較、校数の変化など)は、ご連絡なしで引用・転載いただけます。引用の際は、下記のように出典とリンクを添えてください。

出典:ルシュエット「海外の日本人学校と補習授業校|数と仕組み、マレーシアの4校【2026年版】」
https://luchouette.com/column/data-zaigai-kyoiku-shisetsu/

※政府統計そのものの数値は、各機関の利用規約に従ってください。本記事が再配布を許諾するのは、当社が計算・作図した部分に限ります。出典元の資料にも同じ数値が載っている場合は、原資料をあわせてご確認ください。
※このデータは毎年更新します。引用の際は、記事の更新日をあわせてご確認ください。

よくある質問

海外に日本人学校はいくつありますか。

令和8年(2026年)4月1日時点で90校です(47か国1地域)。全日制で、日本の学習指導要領に基づいた授業を行っています。

補習授業校と日本人学校は何が違いますか。

日本人学校は全日制で、平日にそこへ通います。補習授業校は、現地の学校やインターナショナルスクールに通っている子どもが、土曜日や放課後に国語を中心とした授業を受ける場です。在籍者数は補習授業校のほうが多く、日本人学校が約1万6千人、補習授業校が約2万1千人です(令和6年4月15日時点)。

マレーシアに日本人学校はありますか。

4校あります。クアラルンプール・ジョホール・コタキナバル・ペナンの4か所です(令和8年(2026年)4月1日時点)。

日本人学校の数は増えていますか、減っていますか。

減っています。令和6年4月15日時点で94校(49か国1地域)だったものが、令和8年(2026年)4月1日時点では90校(47か国1地域)になりました。

インターナショナルスクールに通いながら、日本語の学習も続けられますか。

補習授業校がその仕組みです。現地校やインター校に通う子どもが、土曜日などに国語を中心とした授業を受けます。設置されている国・地域や通学できる範囲は場所によって異なるため、渡航先にあるかどうかは個別にご確認ください。

このデータを自分の記事で使ってもいいですか。

当社が作成した表(3つの仕組みの比較など)は、出典表示(本記事へのリンク)を添えていただければ引用・転載いただけます。文部科学省の公表値そのものは、同省の利用規約をご確認ください。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。