ルシュエット|マレーシア留学・教育移住
マレーシア インターナショナルスクールガイド

マレーシアの学校の1年|学期・行事・長期休みを現地スタッフが解説【2026年】

「新学期は何月から?」「夏休みはどのくらい?」——マレーシアの学校の1年は、日本の4月始まりとは組み立てが違います。各校の公式カレンダーと教育省の公式通達をもとに、1年の流れを整理しました。

結論からお伝えすると、マレーシアには「学校の1年」が3種類あります。インターナショナルスクールの多くは8月始まり、公立学校は1月始まり、クアラルンプール日本人学校は日本と同じ4月始まりです。さらにインター校どうしでも始業日は2週間以上ばらつきます。渡航の時期・一時帰国・入学のタイミングは、この3つの暦のどれを見るかで答えが変わります。この記事で挙げる日付は、各校・教育省が公式に発表した2026年および2026-2027年度の確定スケジュールです。年間の組み立て方は毎年ほぼ同じサイクルなので、翌年度以降の予定を逆算するモデルケースとしてお使いいただけます。

マレーシアの学校の1年は「3つの暦」が並んでいる

マレーシアでは、同じ国のなかで学年の始まる月が違う学校が並んで存在しています。ここを最初に押さえておくと、そのあとの情報が整理しやすくなります。

ひとつめはインターナショナルスクールの8月始まりです。英国式・米国式の学校が多く、8月に新年度が始まって6月から7月に学年が終わります。ふたつめは公立学校(政府校)の1月始まりで、12月上旬に授業が終わります。みっつめがクアラルンプール日本人学校の4月始まりで、こちらは日本の学校と同じ3学期制です。

お子さんの進路をインター校で考えているご家庭にとって、実際に関係してくるのは主に8月始まりの暦です。ただし公立校の暦も無関係ではありません。習い事の教室やローカルの施設が公立校の休みに合わせて混み合うため、生活のリズムには影響します。

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学校の種類インター校公立学校(政府校)KL日本人学校
学年の始まり8月(1月始まりの校も)1月4月
学年の終わり6〜7月12月上旬3月
区切り方3学期制/2セメスター制2学期制3学期制
いちばん長い休み6〜8月12月夏(7月下旬〜8月下旬)と
学年の切れ目(3月中旬〜4月中旬)
日程の決まり方学校ごと教育省が全国統一学校が公表
◎ 特徴が強い○ 参考
▲ マレーシアで並存する3つの学年暦。インター校だけが「学校ごとに日程が違う」点が、予定を立てるうえでいちばん効いてきます。※各校・マレーシア教育省の公表情報をもとにルシュエットが作成(2026年9月時点)
現地からのリアル

ご相談でいちばん多い取り違えが、「マレーシアの新学期は8月ですよね」というひとことです。方向としては合っているのですが、この前提で航空券を先に取ってしまうと、志望校の始業日と1〜2週間ずれることがあります。

私たちが学校選びのご相談を受けるとき、学費や英語サポートの話より先に、志望校のカレンダーを並べてお見せするようにしています。日程が決まらないと、住まいの契約開始日もビザの申請時期も動かせないからです。

インター校の学期の区切り|英国系は3学期、米国系は2セメスター

インター校の1年の区切り方は、カリキュラムの系統でだいたい決まります。英国系は3学期制(Term 1・2・3)、米国系は2セメスター制です。

英国系=3学期制(Term 1・Term 2・Term 3)

8月下旬に始まるTerm 1が12月中旬まで、年明けのTerm 2が3月上旬まで、Term 3が4月から7月上旬まで、というのが基本の形です。英国系の多くの学校では、各学期の真ん中にハーフターム(half term)と呼ばれる1週間ほどの短い休みが入ります。日本の学校にはない区切りなので、最初は戸惑われるご家庭が多い部分です。

たとえばアリス・スミス・スクールの2026-2027年度は、Term 1が2026年8月20日から12月11日まで、その途中の10月12日から16日がハーフタームと公表されています。Term 2は2027年1月5日から3月9日まで、Term 3が学年最終日の7月2日まで。学期の最終日は正午で終業と明記されているので、帰国便を最終日に入れる場合はここを見落とさないでください。ネクサス・インターナショナルスクールも公式サイトで「8月から6月まで、3学期制」と案内しています。

米国系=2セメスター制

米国系は1年をふたつに割ります。8月上旬に始まる第1セメスターが12月中旬まで、第2セメスターが1月中旬から6月上旬までという形です。学期の途中にミッドセメスターブレイク(mid-semester break)が1週間ほど置かれます。

ISKL(インターナショナル・スクール・オブ・クアラルンプール)は公式カレンダーで、2026-2027年度の授業日数を178日(第1セメスター86日・第2セメスター92日)と明記しています。年間の授業日数まで公表している学校は多くないので、日程を細かく詰めたいご家庭には参考になる数字です。

1月始まりの豪州系もある

数は多くありませんが、南半球型のカリキュラムで1月始まり・4学期制の学校もあります。オーストラリアン・インターナショナルスクール・マレーシアがその例で、公式サイトでは「1月から12月までの南半球の学年暦」「学年は4学期に分かれる」と案内されています。暦年(1〜12月)でひとつの学年になるため、8月始まりの学校とは学年の数え方そのものが違います。2026年は1月21日にTerm 1が始まり、12月10日にTerm 4が終わる日程が公表されています。

4学期制は、およそ10週ごとに学期の切れ目が来るのが特徴です。日本の年度末である3月に動きたいご家庭にとっては選択肢として知っておく価値がありますが、日程は毎年公表されるものなので、必ず学校の公式カレンダーでご確認ください。

カリキュラムそのものの違いはマレーシアのインター校のカリキュラム比較で詳しく整理しています。

クアラルンプール主要校の年間カレンダー(2026-2027年度)

結論として、同じクアラルンプール圏でも始業日は2週間以上ばらつきます。「マレーシアのインター校は8月始まり」は正しいのですが、その先の日付は学校ごとに見るしかありません。ここでは各校が公表している2026-2027年度の日程を並べます。各校の年間の組み立て方は毎年ほぼ同じサイクルなので、翌年度以降の見当をつけるモデルケースとしてもお使いいただけます(日付そのものは年度ごとに変わります)。

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学校(系統)区切り新年度の始業学年の最終日秋の中間休み
Mont'Kiara International School(米国系)2セメスター2026年8月4日2027年6月3日10月19〜23日
ISKL(米国系)2セメスター2026年8月5日2027年6月4日10月19〜23日
The Alice Smith School(英国系)3学期2026年8月20日2027年7月2日10月12〜16日
Nexus International School(英国系)3学期8月(公式に「8月〜6月」と記載)6月公式カレンダーで公表
▲ 各校が公開している2026-2027年度の学校カレンダーをもとに整理しました。始業日が最も早いモントキアラ・インターナショナルスクールと、最も遅いアリス・スミス・スクールでは16日の差があります。※日程は年度ごとに更新され、学校の判断で変更されることもあります。ご検討の際は必ず志望校の公式カレンダーで最新の日付をご確認ください。

この表からわかることが、ふたつあります。ひとつは、米国系のほうが1か月ほど早く学年を終えるということ。もうひとつは、秋にも1週間の休みがあるということです。日本の学校には10月にまとまった休みがないため、この時期に一時帰国や旅行を入れられるのは、意外と知られていない利点です。

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8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月
英国系
3学期制
米国系
2セメスター
公立学校
2学期制
授業のある月 休みが入る月 学年の外(長期休み)
▲ 3つの暦を月単位で並べた概念図です。実際の休みは月の一部に置かれるため、日付は各校のカレンダーでご確認ください(ルシュエット作成)。

長期休みはいつ、どのくらいあるか

結論として、インター校の長期休みは年に4回、合計すると日本の学校とそれほど変わりません。ただし置かれる時期が違うため、日本の家族や親族の予定とは合わせにくくなります。

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休みThe Alice Smith School(英国系)ISKL(米国系)Mont'Kiara International School(米国系)
秋(1週間)10月12〜16日
Half Term Break
10月19〜23日
Mid-Semester Break
10月19〜23日
Mid-Term Break
冬(約3週間)12月12日〜1月4日
Term 2は1月5日開始
12月19日〜1月10日
Mid-Year Break
12月21日〜1月11日
登校再開は1月12日
3月10〜30日(約3週間)
Term Break
3月22〜26日(1週間)
Mid-Semester Break
3月22〜26日(1週間)
Mid-Term Break
7月2日に学年終了
最終日は正午終業
6月4日に学年終了6月3日に学年終了
▲ 各校が公表した2026-2027年度カレンダーの日付から整理しました。休みの呼び方は学校ごとに違い、日本語の「秋休み・冬休み」という区切りは公式表記ではありません(英語の正式名称を併記しています)。アリス・スミス・スクールの冬の期間は、Term 1の終業日とTerm 2の開始日から算出した値です。モントキアラは1月11日が教員研修日で、生徒の登校再開は1月12日です。夏休みの長さは翌年度の始業日で決まるため、年度によって変わります。学校カレンダーは年度内にも版が更新されるため、ご検討の際は必ず志望校の公式カレンダーで最新の日付をご確認ください。

そしてもうひとつ、休みの回数が多いことはご家庭の段取りが年に4回発生するという意味でもあります。学校が閉まっている期間はスクールバスも学校での昼食も止まるので、お仕事をされている保護者は、この週をどう過ごすかを先に決めておく必要があります。休み期間に合わせたホリデープログラムを開く学校や施設もありますが、多くは通常の学費とは別の費用がかかります。年間カレンダーを見るときは、休みの日付と一緒に「その週の預け先」まで考えておくと、渡航後に慌てません。

注目していただきたいのが春の休みの差です。英国系のアリス・スミス・スクールは3週間、米国系の2校は1週間。同じ3月に日本へ帰るつもりでも、取れる日数が3倍違います。

一方、夏は逆になります。米国系は6月上旬に学年が終わるので、8月上旬の始業まで約2か月。英国系は7月上旬まで授業があるぶん、夏は短めです。年間の休みの総量は近く、どこに厚みがあるかが違う——これが英国系と米国系の実務的な差です。

日本の夏休みに合わせた渡航を考えている場合は、親子で行く短期留学|夏休みと春休みの選び方もあわせてご覧ください。7月と8月では、現地の学校で動いているものがまったく違います。

現地からのリアル

渡航前のご家庭に必ずお伝えしているのが、「日本の祖父母に会う予定は、マレーシアの学校暦を軸に組むことをおすすめします」ということです。日本の夏休みが終わる8月下旬には、こちらの学校はもう新年度が始まっています。

逆に、10月のハーフタームと3月の春休みは、日本の学校が動いている時期です。航空券が繁忙期を外れるぶん取りやすく、日本の親族に会いに帰るならこの2つが現実的、というご家庭は少なくありません。

公立学校は1月始まり|2026年に戻った学年暦

マレーシアの公立学校(政府校)の学年暦は、教育省が全国統一で決めています。インター校のように学校ごとに違うということはありません。そして、ここは近年動いた部分です。

マレーシア教育省の通達「Surat Siaran KPM Bil. 3 Tahun 2025(2026年学年暦)」によると、2026年度は1月始まりに戻りました。クアラルンプールやセランゴールを含むグループBは2026年1月12日に始業し、12月4日が最終授業日。ケダ・クランタン・トレンガヌのグループAは1月11日始業、12月3日が最終授業日です。年間の授業日数はグループBが202日、グループAが204日と公表されています。コロナ禍の影響で一時期は始業月がずれていましたが、本来の1月に戻された形です。同じ通達では、2027年は全州そろって1月4日始業と告知されています。

グループAはケダ・クランタン・トレンガヌの3州、グループBがそれ以外です。この3州は金曜と土曜が週末なので、授業日の並びが他州とずれ、暦も1日ずれる形になっています。ここで気をつけたいのが、ジョホール州は2025年から週末を土日に戻し、グループBへ移ったという点です。数年前の記事には「グループA=ジョホール・ケダ・クランタン・トレンガヌ」と書かれているものがありますが、現在の区分とは違います。

クアラルンプール・セランゴールを含むグループBの2026年の休みは、次のとおり公表されています。

休みの名称2026年の日程(グループB)
第1学期の学期休み3月21日〜3月29日
年央休み5月23日〜6月7日
第2学期の学期休み8月29日〜9月6日
年度末の長期休み12月5日〜12月31日

※マレーシア教育省 Surat Siaran KPM Bil. 3 Tahun 2025「Kalendar Akademik 2026」より。グループAは日程が1日ずれます。学年暦は年度ごとに公表されるため、最新は教育省の公式通達でご確認ください。

数年前に書かれた記事には、始業月が古いまま残っているものがあります。公立校の学年暦は必ず現行年度の公式通達で確認してください。日本との制度の違い全体はマレーシアの教育を日本と比較で整理しています。

日本の長期休みと、マレーシアの学校暦はどう重なるか

結論からお伝えすると、日本の夏休みに「現地の学校の授業」を見たいなら、動いているのは公立校のほうです。インター校は夏休みに入っていて通常授業がありません。ここは短期留学や学校見学の計画で、いちばん誤解が起きやすいところです。

日本の学校の長期休みは市区町村ごとに決まりますが、おおむね夏休みが7月下旬から8月末、冬休みが12月26日前後から1月7日前後、春休みが3月25日から4月7日前後です。これをマレーシア側の暦に重ねると、次のようになります。

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日本の休みインター校の状況公立学校の状況できること
夏休み
7月下旬〜8月末
夏休み中。8月中旬以降に新年度が始まる授業中(8月28日まで)公立校の見学は可。インター校はホリデープログラムや語学学校が受け皿
冬休み
12月下旬〜1月上旬
冬の休み中(〜1月上旬)学年末の長期休み(12月5日〜31日)授業の見学はほぼできない
春休み
3月下旬〜4月上旬
校差が大きい。3月下旬に休みの学校が多い3月21日〜29日が学期休み、30日から授業4月に入れば両方とも学期中
▲ 2026年の日程をもとに整理しました。公立校の日付は教育省の公式通達(グループB=クアラルンプール・セランゴール等)、インター校は本記事で挙げた各校の公表カレンダーによります。日本側の休みは学校の設置者が決めるため、ご家庭の学校のカレンダーでご確認ください。

この表からわかるのは、「日本の休みとマレーシアの授業期間が両方そろう」のは、実質的に春休みの終わりから4月上旬だけということです。夏休みは長く取れるぶん、インター校の通常授業は見られません。夏に行くなら「授業の体験」ではなく「休み期間のプログラム」を前提に組むほうが、期待とのズレが起きません。

短期での渡航を考えている場合は、マレーシア短期留学の期間と費用もあわせてご覧ください。

祝日で休みになる日は、毎年動くし州でも違う

マレーシアの祝日には、日本の感覚では見落としやすいふたつのくせがあります。ひとつは日付が毎年動く祝日が多いこと、もうひとつは州によって祝日が違うことです。

日付が動く祝日は、もとにしている暦で2つに分けて考えると分かりやすくなります。

ひとつめがイスラム暦(純粋な太陰暦)にもとづくハリラヤ・アイディルフィトリ(断食明け大祭)とハリラヤ・ハジです。イスラム暦は1年が354日ほどしかないため、この2つは毎年10〜11日ずつ前へずれていきます。実際、官報の2026年と2027年を並べると、アイディルフィトリは3月21日から3月10日へ、ハリラヤ・ハジは5月27日から5月17日へ動いています。数年で季節そのものが変わる、というのはこういうことです。

ふたつめが旧正月・ディーパバリ・ウェサックデー・タイプーサムです。こちらは閏月で季節とのズレを調整する暦にもとづくため、日付は動きますが季節がずれ続けることはありません。旧正月がいつも1月下旬から2月に来るのは、このためです。

2026年の日程は、旧正月が2月17日・18日、ハリラヤ・アイディルフィトリが3月21日・22日、ハリラヤ・ハジが5月27日・28日、ウェサックデーが5月31日、ディーパバリが11月8日です。ただし官報自身が、イスラム暦の祝日に「変更の可能性あり」と注記しています。ハリラヤの日付は新月が実際に見えたかどうかで確定するため、直前まで動く前提の祝日です。

一方、日付が固定の祝日もあります。ムルデカデー(独立記念日)の8月31日、マレーシアデーの9月16日、レイバーデーの5月1日、クリスマスの12月25日、そして連邦直轄領の日である2月1日です。ただし連邦直轄領の日が休みになるのはクアラルンプール・プトラジャヤ・ラブアンの3つだけで、全国の祝日ではありません。学校の年間予定が立てやすいのは、この固定日のほうです。

そしてもうひとつ、日本にない仕組みがあります。祝日が日曜に当たった場合は、翌日が振替の休みになります。その翌日もすでに祝日なら、さらに次の日が休みです。2026年でいうと、ウェサックデーの5月31日が日曜で、翌6月1日は国王誕生日。そのため6月2日が振替休日になりました。連休の長さが年によって変わるのは、このルールのためです。

州差もはっきりしています。教育省の公式一覧では、ディーパバリはサラワク州を除くと明記され、カアマタン祭はサバ州とラブアンのみ、ガワイ祭はサラワク州のみとされています。タイプーサムも全国の祝日ではありません。クアラルンプール・プトラジャヤ・スランゴール・ペナン・ペラ・ヌグリスンビラン・ジョホールの7つの管轄だけです。2026年は2月1日で、連邦直轄領の日と同じ日に重なりました(この日は日曜のため、振替は前述のルールで翌日に置かれます)。「マレーシアの祝日」と一括りにできないのは、このためです。

そして「祝日だから長い連休になる」とは限りません。ここは公立校とインター校で分けて見る必要があります。

公立校の場合、教育省が祝日の前後に追加の休校日を付けるのは旧正月・ハリラヤ・アイディルフィトリ・ディーパバリの3つだけです。2026年のクアラルンプールなら、旧正月は2月16日から20日までの丸一週間が休校になります。逆にハリラヤ・ハジ、ウェサックデー、タイプーサムは祝日として休みになるものの、前後に追加の休校日は付きません。

そしてこの教育省のルールは、私立であるインター校にそのまま適用されるわけではありません。インター校は自校のカレンダーで判断するので、旧正月に1週間休む学校もあれば、2〜3日にとどめる学校、自校のハーフタームと重ねる学校もあります。実例として、ISKLの2026-2027年度カレンダーではタイプーサム(2027年1月22日)が「通常授業日」と明記されています。同じ日に休みになる学校とならない学校が、同じ街の中に並んでいるということです。「祝日は当然休みになるはず」と考えず、志望校のカレンダーで1日ずつ確かめておくと安心です。

そしてインター校の場合、祝日イコール必ず休校とは限りません。モントキアラ・インターナショナルスクールの公式カレンダーには「公休日および振替休日は、マレーシア政府により予告なく変更されることがある」と注記されています。つまり学校側も、祝日は動くものとして年間予定を組んでいるということです。

現地からのリアル

渡航されたご家庭が最初に驚かれるのが、ハリラヤ前後の街の静けさです。多くの人が帰省するため、店舗やサービスの営業時間が変わり、KLの渋滞が消えます。学校も休みになるので、この時期は家族で過ごす前提で予定を組むのが現実的です。

もうひとつお伝えしているのが、「祝日は前もって振替が決まらないことがある」という点です。実際に2026年のハリラヤでは、追加の休日を「新月の観測次第でこの日かこの日」という条件付きで、直前に政府が発表しました。さらにマレーシアでは、国家的な出来事に合わせて特別な公休日が急に決まることもあります。祝日の前後に日本へのフライトを入れるときは、余裕を持った日程をおすすめしています。

年間行事と、保護者が学校へ出向く日

インター校の年間行事は、学期のリズムに沿って毎年ほぼ同じ時期に置かれます。日本の学校と重なるものもあれば、インター校ならではのものもあります。

年度の入口に集まる行事

8月の始業前後には、新しく入る家庭向けの行事がまとまっています。モントキアラ・インターナショナルスクールの2026-2027年度カレンダーでは、8月3日に新入生家庭向けのオリエンテーション、8月13日に小学部のバック・トゥ・スクール・ナイト、8月20日に中学部・高等部合同のバック・トゥ・スクール・ナイトが置かれています。担任やカリキュラムの説明を受ける最初の機会なので、渡航日はここに間に合うよう逆算すると安心です。

保護者面談(Parent-Teacher Conference)

年に2回ほど、担任と1対1で話す面談があります。モントキアラ・インターナショナルスクールでは2026年11月4日と2027年3月31日に設定されており、いずれの日も11時50分の早退日です。ISKLも小学部・中学部・高等部で日程を分けて実施しています。

この「早退日」が、共働きのご家庭には効いてきます。年間カレンダーには面談日だけでなく、早退や短縮授業の日も載っています。働き方や送迎の段取りを決めるときは、この行を先に確認しておくことをおすすめします。

スポーツデーと、学校を越えた大会

ハウス対抗のスポーツデーは、多くの学校が年間行事として公表しています。ネクサス・インターナショナルスクールは幼児部・小学部・中高等部でそれぞれ実施、ガーデン・インターナショナルスクールも公式サイトで様子を公開しています。

加えて、学校を越えた大会があるのがインター校の特徴です。英国系の学校はFOBISIA(東アジア英国系インター校の連盟)の大会に参加し、米国系のISKLはIASASという域内大会に参加しています。近隣国への遠征を伴うため、参加が決まると個別の予定が入ります。

多文化イベント

マレーシアは多民族国家なので、文化を扱う行事が年間に組み込まれています。ISKLは中学部(Middle School)の行事として「Malaysia Week」をカレンダーに独立した項目で置いており、2026-2027年度は2027年4月18日から22日に設定されています。学年によって参加する行事が変わるので、お子さんの学年の行を見ることが大切です。

志望校のカレンダーを並べて、渡航の時期を一緒に決めませんか?

始業日・長期休み・面談日は学校ごとに違います。ご家庭の事情に合わせて、
候補校の年間日程を並べて比較し、渡航と手続きの逆算まで一緒に整理します。

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高学年ほど「試験の時期」が予定を決める

お子さんが高学年になると、学年暦よりも試験の日程が優先されます。ここは低学年のうちは意識しなくてよいのですが、中学生以上で編入を考えるご家庭には重要な制約になります。

英国系のIGCSEやAレベルを提供するケンブリッジ国際教育は、世界を6つの管理ゾーンに分けて試験の時間割を組んでいます。マレーシアはZone 5で、受けられるのは6月シリーズと11月シリーズの年2回です(3月シリーズという枠もありますが、公式にインドとルーマニア向けとされています)。公式に公表された2026年の日程では、6月シリーズが4月23日から6月9日、11月シリーズが9月下旬から11月中旬11月シリーズは、名前と違って9月末から始まる点に注意してください。

IB(国際バカロレア)のディプロマプログラムは、試験セッションが5月と11月の年2回です。マレーシアのインター校は8月始まりの北半球型の学年暦なので5月セッションが一般的とされますが、どちらを使うか、その年の具体的な日程がいつかは、学校に直接ご確認ください。

ちなみに公立校で高校修了資格にあたるSPMは、実施時期そのものが年によって動きます。SPM 2025は筆記が2025年11月25日から12月23日でしたが、SPM 2024は年をまたいで2025年1月2日から2月6日でした。学年暦が1月始まりへ戻る過程で前倒しされた形です。最新の日程は教育省の試験局(Lembaga Peperiksaan)の公式時間割でご確認ください。

なお小学校修了のUPSRは2021年、中学段階のPT3は2022年に廃止され、いずれも校内評価に置き換わりました。ただし近年は両試験の復活をめぐる検討や議論が現地で報じられており、結論はまだ出ていません。公立校を選択肢に入れているご家庭は、この動きを追っておいたほうがよい部分です。

つまり、Year 11やGrade 12にあたる試験学年では、春から初夏にかけての数か月が試験期間に重なります。この時期に転校や一時帰国を挟むのは、学習と試験対策の面から避けるのが一般的です。学年が上がるほど動ける時期が狭くなるので、編入を検討されているご家庭はインターへの途中編入はいつまで大丈夫?もあわせてご覧ください。

志望校のカレンダーで最初に確認する5つのこと

学校の公式カレンダーは情報量が多く、どこを見ればよいか迷われると思います。渡航と生活の段取りに直結する5つを、確認する順番でまとめました。

  1. 新年度の始業日と、学年の最終日

    この2つを基準に、渡航日・住まいの契約開始日・一時帰国の時期の大枠を逆算します。実際の渡航日はビザの発給状況や航空便の空きも見て決めることになりますが、起点になるのはこの2つの日付です。年度が変わると日付も変わるので、必ず入学予定の年度のカレンダーを見てください。

  2. 長期休みの日程(秋・冬・春・夏)

    一時帰国や旅行の計画に直結します。特に春休みは、英国系と米国系で長さが3倍近く違うことがあります。

  3. 早退日・短縮授業の日

    保護者面談や職員研修に合わせて、午前で終わる日が年に数回あります。送迎やお仕事の段取りに影響するので、先に洗い出しておくと安心です。

  4. 保護者が参加する行事の日

    オリエンテーション、バック・トゥ・スクール・ナイト、保護者面談、スポーツデーなど。渡航の初年度は、始業前のオリエンテーションに間に合うかどうかが要注意です。

  5. 祝日の扱いと、カレンダーの更新日

    祝日に休校になるかは学校の判断です。カレンダーには「Version」や更新日が記載されていることが多いので、古い版を見ていないかも確認してください。

この5つが埋まると、逆算の順番も見えてきます。出願とアセスメントを受け、合格を得てから、ビザと住まいの手続きに入る——という流れは学校が変わっても同じです。ただしビザの所要期間は制度の運用や申請時期で変わるため、始業日から何か月前に動き始めるべきかは、志望校とあわせてご確認ください。

候補校が複数ある場合は、この5項目を1枚の表に並べると比較しやすくなります。ご家庭の事情によって、どの項目を優先するかは変わります。

よくある質問

マレーシアのインターナショナルスクールは何月に新学期が始まりますか?

8月始まりの学校が主流ですが、日付は学校ごとに違います。2026-2027年度でいうと、モントキアラ・インターナショナルスクールが8月4日、ISKLが8月5日、アリス・スミス・スクールが8月20日と、同じクアラルンプール圏で2週間以上ばらつきます。1月始まりの豪州系カリキュラムの学校もあるため、「マレーシアの新学期は◯月」と一括りにはできません。志望校の公式カレンダーで年度ごとにご確認ください。

マレーシアのインター校の夏休みはどのくらいありますか?

学年の最終日と翌年度の始業日の差から見ると、おおむね2か月前後になる学校が多いです。2026-2027年度では、ISKLが6月4日、アリス・スミス・スクールが7月2日に学年を終えます。終わる時期が1か月近く違うので、一時帰国の日程は「マレーシアの夏休み」ではなく志望校のカレンダーで組む必要があります。休みの長さは年度ごとに変わります。

日本の夏休みに合わせて渡航すれば、インター校の見学はできますか?

時期によります。7月は多くのインター校が長期休暇に入っており、在校生の授業は動いていません。8月中旬以降であれば新年度が始まっている学校が多くなります。ただし学校が動いていることと、外部の方の見学を受け入れていることは別です。見学の可否と時期は、必ず志望校に直接ご確認ください。

学期の途中からでもインター校に編入できますか?

空きがあれば可能としている学校が多く、アリス・スミス・スクール、ネクサス・インターナショナルスクール、オーストラリアン・インターナショナルスクール・マレーシアはいずれも公式サイトで通年の受け入れを案内しています。ただし、いずれも「空きがある場合」という条件付きです。加えて学力・英語力のアセスメントがあり、英語サポートのプログラムへの参加が入学の条件になる場合もあります。制度として入れる時期と、お子さんがなじみやすい時期は別なので、可能であれば学期の頭に合わせるほうが負担は軽くなります。学期の途中に入る場合は、直後にハーフタームや長期休みが来る時期を避けたほうが、友だち関係が途切れにくいというのが現地で見ている実感です。なお学年の終盤は受け入れを締める学校もあります。ISKLは公式サイトで、小学部・中学部は5月第1週、高等部は3月第3週を編入の最終期限としています。

マレーシアの祝日は、インターナショナルスクールも休みになりますか?

多くの祝日は休校になりますが、学校ごとの判断で扱いが変わります。またマレーシアの祝日には二つのくせがあります。ひとつはイスラム暦や月の暦による祝日が毎年動くこと、もうひとつは州ごとに祝日が違うことです。学校の公式カレンダーにも、公休日と振替日は政府によって予告なく変更されうると注記されています。年間の予定は志望校のカレンダーを基準に立ててください。

この記事の主な参照元

  • The Alice Smith School「Term Dates」/「Admissions」(2026-2027年度の学期日程・年齢による学年配置・通年の受け入れ)
  • The International School of Kuala Lumpur(ISKL)「School Calendar & School Hours」/2026-2027 School Year Calendar(Version 1.3・2026年4月30日更新。学期日程・授業日数178日・学部別の保護者面談・中学部のMalaysia Week)
  • Mont'Kiara International School「2026-2027 School Calendar At A Glance」(2025年11月12日更新。学期日程・保護者面談・11時50分の早退日・公休日の変更に関する注記)
  • Nexus International School Malaysia「Admissions」/「Sports at Nexus」(3学期制・8月〜6月の学年暦・スポーツデー・FOBISIA)
  • Australian International School Malaysia「Admissions Overview」/「How To Apply」(1月〜12月の南半球型学年暦・4学期制・2026年の学期日程・通年の受け入れ)
  • Garden International School「Sports Days at GIS」(小学部・中高等部のスポーツデーの実施)
  • マレーシア教育省(KPM)「Surat Siaran KPM Bil. 3 Tahun 2025 — Kalendar Akademik 2026」(2026年度の公立校学年暦・グループA/Bの区分・学期休み・年間授業日数・学校が休校になる祭日・2027年の始業日)
  • マレーシア首相府(Jabatan Perdana Menteri)「Hari Kelepasan Am 2026/2027」(連邦・州別の公休日一覧。イスラム暦の祝日に付された「変更の可能性あり」の注記)
  • Holidays Act 1951(Act 369)第3条(祝日が週休日に当たった場合の振替休日のルール)
  • Cambridge International「Key dates for the June 2026 series/November 2026 series」/「March series」(試験期間と、3月シリーズの対象地域)
  • International Baccalaureate Organization「May 2026/November 2026 examination schedule」(5月・11月の試験期間)
  • マレーシア教育省(KPM)/報道各社(UPSRの2021年廃止・PT3の2022年廃止・SPMの実施時期・2026年1月の復活検討の表明)
  • クアラルンプール日本人学校「年間行事」(4月始まり・3学期制)
  • 栃木県教育委員会「令和7年度 市町立学校の長期休業日調査」(日本側の夏季・冬季・学年末休業の実際の日程)

本記事の情報は2026年9月時点で確認したものです。学年暦・行事日程・祝日はいずれも変更されることがあり、特に学校カレンダーは年度内でも版が更新されます。実際のご判断の際は、必ず各校・各機関の公式情報で最新の内容をご確認ください。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。