ルシュエット|マレーシア留学・教育移住
インター校の放課後と課外活動

マレーシアのインター課外活動(CCA)|放課後スポーツの費用と選び方【2026年版】

学費とカリキュラムは調べたけれど、放課後の時間は何をしているのか——学校見学が近づいたご家庭から、よくいただく質問です。無料の活動と有料の活動は何で分かれるのか、どこの学校と試合をするのか。各校が公表している内容をもとに整理しました。

マレーシアのインター校の課外活動は、日本の部活とは仕組みそのものが違います。週1〜2回で、学期ごとに入れ替える学校が多く、同じ一覧に無料の活動と有料の活動が並んでいます。この記事では、活動の種類・費用の線引き・学校対抗戦の枠組み・進学への活かし方を、各校が公表している内容をもとに順番に整理します。

CCAとは何か(授業の一部か、放課後か)

CCAは Co-Curricular Activities の略で、「授業に並んで置かれた活動」を指す言葉です。日本語では課外活動と訳されますが、原語の意味は「授業の外」ではなく「授業と並ぶもの」に近く、学校が教育の一部として位置づけていることを表しています。

学校によってはECA(Extra-Curricular Activities=授業時間の外の活動)と呼び、放課後に限った活動を指します。ただし使い分けは厳密ではなく、同じ学校でCCAとECAが混在することもあります。名称だけで判断せず、時間割のどこに入っているかを見るのが確実です。

実際、マレーシアでは学校の系統によって置き方が分かれます。英国式・国際系の学校は放課後の任意参加が中心です。一方でマレーシア国内のカリキュラムを持つ学校には、授業時間のなかに必修の枠を置くところがあります。

たとえばSri KDU Schoolsのコタ・ダマンサラ校にある国内カリキュラム部門は、中等部の必修CCAとしてスポーツから1つ、クラブまたは制服団体から1つを選ぶ形を公表しています。これは授業時間内に行われ、別枠で外部委託の課外活動を15時45分から17時に置いています。

この背景には国の方針があります。マレーシア教育省には課外活動・スポーツ・芸術を所管する部局(BSKK)が置かれ、国内校の課外活動は教育政策の一部として運営されているためです。「制服団体(ユニフォーム・ボディ)」というスカウトのような区分が必修の選択肢に並ぶのも、この流れによるものです。

つまり同じマレーシアでも、純粋なインター校(放課後・任意)と国内カリキュラム併設校(授業内・必修)では時間割の組み方が違います。志望校がどちらの型かは、出願前に確認しておきたい点です。

現地からのリアル

学校見学に同行していて、いちばん認識がずれるのがこの点です。「うちの子はスポーツが苦手だから」と心配されていたご家庭が、必修枠のある学校を選んで戸惑われることがあります。

逆に、放課後が完全に任意の学校では、何も申し込まないまま学期が過ぎてしまうこともあります。必修か任意かは学校案内に小さく書かれていることが多いので、見学のときに口頭で確かめておくと安心です。

日本の部活との違いを4点で整理する

違いがいちばん大きいのは「続ける期間」です。日本の部活は同じ種目を3年間続ける前提で組まれますが、マレーシアのインター校では学期ごとに活動を入れ替える学校が多くあります。

IGB International Schoolは1年を3つのシーズンに分け、各シーズンに30以上の活動を用意していると公表しています。つまり1年のうちに3回、選び直す機会があることになります。

頻度も違います。多くの学校で週1〜2回、1回1時間前後が中心です。毎日練習して土日も試合、という日本の運動部の形とは、時間の使い方そのものが違います。

指導者も、学校の先生とは限りません。外部の専門コーチが教える活動が一般的で、これが後述する費用の差につながります。

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比べる点マレーシアのインター校(CCA・ECA)日本の部活動
続ける期間学期ごとに入れ替える学校が多い同じ種目を年単位で続けるのが一般的
頻度週1〜2回・1回1時間前後が中心週5〜6回+休日の試合も多い
指導者学校の教員と外部の専門コーチが混在教員(顧問)が中心
費用無料の活動と有料の活動が並ぶ部費・用具代が中心
▲ 課外活動の置かれ方の比較。頻度・期間・費用の考え方が日本とは異なります。※学校による差が大きいため一般的な傾向としてご覧ください(ルシュエット作成)

この違いは、良い悪いではなく設計思想の差です。1つを極めるより、いくつも試して合うものを見つけるという前提で組まれています。合わないと感じたら次の学期で変えられる点は、海外に移ったばかりのお子様にとって負担が軽い仕組みでもあります。

ただし裏返すと、日本のような「3年間やり抜いた」という記録は残りにくくなります。本格的に上達させたいご家庭が、学校の活動とは別に街のクラブや教室へ通わせるのはこのためです。

進学のために継続した実績を残したい場合は、後述するCASのような枠組みを意識して選ぶ必要があります。

どんな活動があるのか(4つのカテゴリ)

学校ごとに呼び方は違いますが、活動は大きく4つに整理できます。スポーツ、芸術・音楽、アカデミック系のクラブ、そして奉仕・アウトドアです。

Nexus International School Malaysiaは、130以上の活動を「Sports and Wellness」「Creative & Academic Enrichment」「Humanitarian & Service」「Music & Performing Arts」の4区分で示しています。スポーツと健康、創造・学術、人道・奉仕、音楽・舞台芸術という並びです。

Garden International Schoolは、スポーツ・アート・イノベーション・サービスという4つの柱で200を超えるプログラムを用意していると公表しています。呼び名は違っても、体を動かす・表現する・考える・社会に関わるという4方向に分かれている点は共通しています。

Mont'Kiara International Schoolは40を超える活動を掲げ、そのなかにスポーツと舞台芸術のプログラムを置いています。The Alice Smith Schoolは、スポーツのほか奉仕活動や年次公演までをECAの範囲としています。

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学校公表している活動の規模区分の呼び方
Garden International School200以上スポーツ/アート/イノベーション/サービス
Nexus International School Malaysia130以上4カテゴリ(CCA)
Mont'Kiara International School40以上スポーツ/舞台芸術ほか
IGB International School1シーズンあたり30以上(年3シーズン)Extracurricular Activities
▲ 各校が公式サイトで公表している課外活動の規模(2026年9月時点)。年度・学期により内容は入れ替わります(ルシュエット作成)

※活動数は学校が公式サイトで示している数字で、初等部・中等部を合わせた規模を指す場合があります。実際に参加できる活動は学年によって絞られます。

具体的な中身も見ておきましょう。各校が公式サイトで挙げている活動名を区分ごとに並べると、日本の学校で見慣れたものと、そうでないものが混ざっているのがわかります。

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区分公式サイトに挙がっている活動の例見ておきたい点
スポーツ・健康サッカー、バスケットボール、水泳、テコンドー屋根のあるコートやプールがあるか
音楽・舞台芸術オーケストラ、合唱、ダンス、演劇年次公演の時期と直前の練習量
創造・学術ロボティクス、コーディング、チェス、模擬国連参加できる学年の下限と大会の有無
人道・奉仕地域奉仕、環境活動、生徒主導のプロジェクトCASや国際アワードにつながるか
▲ Nexus International School MalaysiaとIGB International Schoolが公式サイトに掲載している活動名をもとに、区分ごとに整理したもの(2026年9月時点・ルシュエット作成)。掲載内容は学期ごとに入れ替わります

日本ではあまりなじみのない区分が「人道・奉仕」です。募金や地域の支援活動を生徒が自分たちで企画して動かす形で、成果物ではなく関わり方そのものが評価される点が、日本の委員会活動とは違うところです。

模擬国連(Model United Nations=各国の代表になって英語で議論する活動)やロボティクスのように、大会を伴うアカデミック系の活動が厚いのも特徴です。運動が得意でないお子様の受け皿になっています。

ここで気をつけたいのは、活動数の多さがそのままお子様の選択肢の多さにはならない点です。学年で参加できる活動が決まっていることが多く、人気の活動には定員があります。

申し込みがオンラインの先着順という学校もあり、受付開始の時刻を逃すと希望の活動に入れないことがあります。「200種類ある」という数字より、お子様の学年で申し込める活動が何本あるかを見るほうが実態に近づきます。

無料の活動と有料の活動を分けるもの

線引きは「誰が教えるか」で決まることが多くあります。Nexus International School Malaysiaは、学校の教員が指導する活動には追加費用がかからず、外部の専門コーチが指導する活動は有料になると公式サイトで説明しています。

この考え方は他校にも共通します。Sri KDU Schoolsのコタ・ダマンサラ校では、必修のCCAは授業時間内に置かれる一方、外部委託の課外活動は任意参加で学期ごとの課金です。指導の担い手が学校の外にいるかどうかが、費用の境界になっています。

Mont'Kiara International Schoolは、スポーツと舞台芸術のプログラムについて有料であることを明記しています。Tenby Schoolsのペナン校は、2026-27年度の学費ページで授業料に課外活動と交通費は含まれないと示しています。

つまり「学費を払えば放課後もすべて込み」という学校もあれば、活動ごとに別の請求書が届く学校もあるということです。同じ一覧に無料と有料が並んでいるため、一覧だけを見ても区別がつきません。

確認するなら、活動のページではなく費用表(Fee Schedule)の「授業料に含まれないもの」の欄です。ここに課外活動・交通費・制服・校外学習・端末などが並びます。入学前に必ず目を通しておきたい一枚です。

費用の出方にもいくつか型があります。活動ごとに1学期分をまとめて払う形、回数券のように使った分だけ払う形、そして用具や遠征費だけ別に請求される形です。

特に見落としやすいのが最後の型です。活動そのものは無料でも、ユニフォーム・楽器・遠征の交通費や宿泊費は別ということがあります。水泳やスキー、野外活動のように場所を移して行うものは、この差が大きくなります。

気になるのは金額ですが、各校とも有料活動の単価は公表していないのが実情です。活動ごとの料金は、申し込みページや案内メールで初めて示されることが多くあります。

金額を左右するのは、指導者が外部の専門機関かどうか、施設を学校外に借りるかどうか、そして用具を個人で持つかどうかの3点です。同じ「スポーツ」でも、校内のコートで教員が教えるものと、外部クラブと提携した本格的な競技では、性質がまったく違います。

※有料活動の金額は学校・活動・外部業者によって幅があり、公表されていないことがほとんどです。推測で判断せず、見積もりの段階で「希望する活動の1学期あたりの費用」を学校にご確認ください。ルシュエットでも、志望校が決まった段階で学校に照会しています。

放課後まで含めて、学校選びを整理しませんか?

活動の中身も費用の含まれ方も、学校によって大きく違います。
ご家族のご希望に合わせて、現地スタッフが個別に整理します。

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スポーツはどこの学校と試合をするのか

マレーシアのインター校のスポーツには、校内で完結しない対外戦の枠組みがあります。ここは日本語の情報が少ない部分で、学校選びの判断材料としてもあまり知られていません。

IGB International Schoolは、自校がクアラルンプールの2つのアスレチック・カンファレンスに加盟していると公表しています。名前はAIMS(Association of International Malaysian Schools)とKLSL(Kuala Lumpur Sports League)です。

AIMSは1997年に10校で発足した非営利の団体で、2019年時点では40校以上に増えています。学校間の競技会や交流行事を運営する組織で、加盟校どうしが定期的に対戦する土台になっています。

もうひとつの枠組みがFOBISIA(Federation of British International Schools in Asia)です。アジアの英国系インターナショナルスクールで構成される連盟で、スポーツ大会「The Games」のほか、舞台芸術や学術の大会も運営しています。マレーシアからは23校が加盟しており(2026年9月時点)、The Alice Smith Schoolは1988年からの加盟校です。

ここで押さえておきたいのは、FOBISIAの大会はスポーツだけではないという点です。演奏や演劇、学術の分野でも他国の学校と集まる機会があり、運動以外の活動にも「外に出る場」が用意されています。

ただしアジア各地の加盟校が集まる大会は、国をまたぐ移動を伴います。参加するかどうかは学校と学年によって違うため、志望校がどの大会にどの程度出ているのかは、見学のときに確かめておきたいところです。

対外戦があることは、放課後の時間の意味を変えます。練習に目的が生まれ、学年をまたいだチームができ、他校に友人ができます。英語での関係づくりという点でも、教室とは別の入口になります。

一方で、保護者の側には実務が増えます。遠征がある活動では移動費や宿泊費、週末の予定が発生することがあります。代表チームに選ばれた場合の負担がどの程度かは、活動を申し込む前に確認しておきたい点です。

なおどの学校がどのリーグに入っているかは、学校案内に書かれていないことが多い項目です。気になる学校が複数あるときは、ルシュエットでも志望校ごとの加盟状況と年間の試合数を照会しています。

現地からのリアル

「スポーツが強い学校に入れたい」というご相談をいただくことがあります。ただ実際には、学校の規模と加盟しているリーグで試合の機会が決まる面があります。生徒数の多い学校ほど代表チームの層が厚く、逆に小さな学校では出場の機会が回ってきやすいこともあります。

お子様が「試合に出たい」のか「続けられればいい」のかで、合う学校が変わります。見学のときに年間何試合あるのかを聞いておくと、イメージが具体的になります。

課外活動を進学につなげる仕組み(CAS)

国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムには、CASという修了要件があります。Creativity(創造性)・Activity(活動)・Service(奉仕)の3領域で、授業以外の経験を一定期間続けることが求められる仕組みです。

3つの領域は役割が分かれています。創造性は芸術や新しいことへの挑戦、活動は身体を使うもの、奉仕は他者のための無償の関わりです。放課後のスポーツは活動に、オーケストラは創造性に、地域の支援活動は奉仕にあたります。

大切なのは、どれかに偏らないことです。スポーツだけを続けていても要件は満たせず、表現や奉仕の経験を組み合わせる形になります。ここが「好きな一つを極める」日本の部活との違いです。

期間の目安もあります。IB認定校が公開しているCASの手引きでは、ディプロマ開始から18か月以上にわたって続けることが求められると説明されています。単発の体験ではなく、続けた記録が要件だということです。

その記録は振り返りの形で残します。何をしたかではなく、そこで何を考えたかを書き留める形で、活動が学びとして扱われます。

ここが日本の部活と大きく違うところで、課外活動が卒業要件の一部として制度に組み込まれています。Nexus International School Malaysiaは、20以上の課外活動がディプロマ生のCAS要件として生徒主導で運営されていると公式サイトに記載しています。

もうひとつ、Duke of Edinburgh's International Award(国際的な青少年育成プログラム)を取り入れている学校もあります。技能・運動・奉仕・冒険的な野外活動の4部門を一定期間続ける仕組みで、ブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階があります。

ケンブリッジ系(IGCSE・Aレベル)の学校でも、出願書類や面接で活動歴が扱われることはあります。ただし評価のされ方は進学先の国や選考方式で異なり、活動歴だけで合否が決まるものではありません。何を続けたか、そこから何を得たかを本人の言葉で説明できることのほうが重視される傾向があります。

進学先の考え方については、インター卒業後の進路とカリキュラムの比較もあわせてご覧ください。

学年で変わる課外活動の位置づけ

同じ学校でも、学年が上がると課外活動の意味は変わります。ここを踏まえておくと、入学時期によって何を優先すべきかが見えてきます。

初等部は幅を広げる時期です。学期ごとに入れ替えながら、体を動かすもの・音を出すもの・手を動かすものを一通り試していきます。うまくなることより学校に自分の居場所をつくることが目的になります。

中等部に入ると、対外戦が現実になります。代表チームに選抜される活動と、誰でも続けられる活動が分かれ始め、遠征や週末の試合が日程に入ってきます。同時に、継続の記録が意味を持ち始める時期でもあります。

ディプロマや最終学年に近づくと、時間の奪い合いが起きます。試験対策と活動を並行させる必要があり、ここで整理が必要になるご家庭は少なくありません。IBを選ぶ場合、CASという修了要件があるため活動を「やめる」という選択肢が取りにくい点は知っておきたいところです。

入学のタイミングそのものについては、何歳・何年生で入るかの記事で年齢ごとの考え方を整理しています。

日本から来たお子様の始め方

最初の学期は、言葉の量が少ない活動から入るのが現実的です。スポーツや楽器、ダンスのように動作が中心のものは、指示が短く繰り返されるため、英語がまだ十分でなくても流れをつかみやすくなります。

反対に、最初からつまずきやすいのは議論やスピーチが中心の活動です。模擬国連やディベートは魅力的ですが、聞き取りと発話の両方を同時に求められるため、渡航直後には負荷が高くなります。

日本で続けてきたことがあれば、それを軸にするのもひとつの方法です。同じ種目であれば動きの記憶が助けになり、言葉が追いつかなくても「できる子」として見てもらえる時間が生まれます。教室での立場が変わるきっかけになることもあります。

もうひとつ知っておきたいのが、申し込みの時期です。活動の募集は学期の始まりに集中し、途中から入れる活動は限られます。「慣れてから考える」と先送りすると、次の学期まで待つことになりかねません。

そして、最初の1つを慎重に選びすぎる必要はありません。学期ごとに入れ替えられる仕組みは、合わなかったときに抜けやすいという意味でもあるからです。

英語面の支えについてはESL(英語補習)の費用と期間、学校に馴染むまでの過ごし方は適応とホームシックの記事もあわせてご覧ください。

現地ならではの前提(ヘイズ・暑さ・帰りの足)

屋外スポーツには、日本にはない中断要因があります。東南アジア特有の煙霧(ヘイズ)です。近隣の野焼きなどで大気の状態が悪化すると、屋外での活動が止まります。

APIは大気汚染指数(Air Pollutant Index)の略で、大気の汚れを数値で示したものです。マレーシアでは日ごと・地域ごとに公表され、生活の判断材料として使われています。

2026年8月26日には、マレーシア教育省がAPIの数値が100を超える地域の教育機関に対し、屋外スポーツを含む屋外活動を直ちに停止するよう指示したと国営通信ベルナマが伝えました。学校の判断ではなく、国の指示で一斉に止まる性質のものです。なお、この指示の根拠になっている教育省の通達は、宛先が各州教育局長です(=直接の対象は公立校)。インターナショナルスクールを含む私立校にそのまま適用されるかは通達からは読み取れないため、お子様の学校がどう運用しているかは個別にご確認ください。

これはその年だけの措置ではありません。同報道によれば、対応は2016年と2019年に出された教育省の通達に基づく常設の運用です。毎年起こりうる前提で学校側も備えていると考えておくとよいでしょう。

この期間、活動がそのまま中止になるか、屋内に振り替えられるかは学校の設備によって変わります。屋内体育館や屋根つきのプールがあれば代替の場所を確保しやすくなりますが、運用は学校の判断で変わります。見学のときに、ヘイズのときはどうするのかを聞いておくと安心です。

雷雨も日常の一部です。クアラルンプールでは午後に短時間の激しい雨が降ることが多く、屋外の活動は中断や中止になります。予定どおりに終わらない日がある前提で、お迎えの時間を組んでおくと慌てずに済みます。

暑さも前提です。赤道に近く、日中の屋外は長時間の運動に向きません。多くの学校が午後遅めの時間帯に活動を置いているのはこのためで、屋根のあるコートやプールの有無が、活動の安定性につながります。

そしてもうひとつ、放課後に残るということは帰りの手段が通常と変わるということです。多くの学校が通常の下校便とは別に、活動後の便を運行しています。

The International School of Kuala Lumpurは、活動便を初等部16時、中等部と高等部を16時45分および18時10分と公表しています。同校が公表している通学バスの料金は、2026-2027年度のエリア別で1学期あたりRM2,745〜4,085(約10.6万〜15.8万円)です。これは通学バスそのものの料金で、同校は2学期制のため年間はおよそこの2倍になります。

ここで確認しておきたいのが、活動便が通学バスの契約に含まれるのか、別料金なのかです。同校の案内に記載はなく、学校によって扱いが違います。活動便だけで十数万円かかるという意味ではありません。

注意したいのは、活動便は本数も停留所も通常便と同じとは限らない点です。最終便が何時かと、どこで降りられるかを、活動を申し込む前に確かめておくと慌てずに済みます。通学全体の考え方はスクールバスと送迎の記事で詳しく整理しています。

学校見学で確認したい7つの質問

ここまでの内容を、見学のときにそのまま聞ける形にまとめました。学校案内のパンフレットには載っていない項目ばかりで、答え方にも学校の姿勢が表れます。

  1. 必修ですか、任意ですか

    授業時間内の必修枠があるのか、放課後の任意参加なのか。学年によって扱いが変わる学校もあります。

  2. どれが無料で、どれが有料ですか

    外部コーチが指導する活動は有料になることが多い形です。費用表の「授業料に含まれないもの」の欄で確かめます。

  3. 定員と申し込み方法を教えてください

    先着順か抽選か、受付はいつ始まるのか。人気の活動は受付開始の当日に埋まることがあります。

  4. 学期ごとに変えられますか

    合わなかったときに次の学期で変更できるか。年間を通して続ける前提の活動があるかもあわせて確認します。

  5. どのリーグに加盟していますか

    対外試合の枠組みと、年間の試合数。遠征の費用と週末の予定もここで聞けます。

  6. 活動後のバスは何時が最終ですか

    最終便の時刻と停留所。通常の下校便と違う場合があります。送迎を車でまかなう場合は、渋滞の時間帯もあわせて聞いておきます。

  7. 英語がまだ不安な時期でも参加できますか

    参加条件に語学の基準があるか。宗教行事や長期休暇の前後で活動が休みになる期間があるかも、あわせて聞いておくと予定が立てやすくなります。

この7つを聞くと、その学校が課外活動をどこまで教育の一部として扱っているかが見えてきます。答えがすぐに出てこない場合は、現場に情報が下りていないか、学校としての方針が固まっていない可能性もあります。

聞いた内容は、そのまま比較の材料になります。学校ごとに答えを書き留めておくと、「活動数が多い学校」ではなく「お子様が続けられそうな学校」という基準で並べ替えられます。

見学の進め方そのものは学校見学とオープンデーの記事にまとめています。あわせて準備しておくと、限られた見学時間を有効に使えます。

現地からのリアル

渡航直後のご家庭で多いのが、「まず様子を見てから」と課外活動を見送るケースです。気持ちはよくわかるのですが、学期の途中から入れる活動は限られます。

言葉が万全でなくても入れる活動から始めてみると、学校が「通う場所」から「居場所」に変わるきっかけになります。

よくある質問

マレーシアのインター校のCCAは、日本の部活と何が違いますか?

最大の違いは、学期ごとに活動を入れ替えられる点と、頻度が週1〜2回とゆるやかな点です。IGB International Schoolは1年を3シーズンに分け、各シーズンに30以上の活動を用意していると公表しています。1つを極めるより、いくつも試す設計になっているため、合わないと感じたら次の学期で変えられます。

CCAの費用は学費に含まれますか?

学校によって分かれます。目安になるのは「誰が教えるか」で、Nexus International School Malaysiaは教員が指導する活動は追加費用なし、外部の専門コーチが指導する活動は有料になると公式サイトで説明しています。Mont'Kiara International Schoolはスポーツ・舞台芸術のプログラムを有料と明記し、Tenby Schoolsのペナン校は2026-27年度の学費ページで授業料にCCAと交通費は含まれないとしています。単価は公表されていないことが多いため、費用表(Fee Schedule)でご確認ください。

インター校のスポーツは、どこの学校と試合をするのですか?

クアラルンプール周辺には学校対抗の枠組みがあります。IGB International Schoolは、AIMSとKLSLという2つのアスレチック・カンファレンスに加盟していると公表しています。AIMSは1997年に10校で発足し、2019年時点では40校以上に増えています。英国系の学校ではFOBISIAの大会に参加する学校もあり、マレーシアからは23校が加盟しています。どのリーグに入っているかは学校ごとに違うため、志望校にご確認ください。

課外活動は大学進学に役立ちますか?

国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムでは、CAS(Creativity・Activity・Service)が修了要件の一部になっています。Nexus International School Malaysiaは、20以上の課外活動がディプロマ生のCAS要件として生徒主導で運営されていると公式サイトに記載しています。Duke of Edinburgh's International Awardを取り入れている学校もあります。ただし評価のされ方は進学先の国や選考方式で異なるため、活動歴だけで合否が決まるものではありません。

英語がまだ不安でも、放課後の活動に参加できますか?

スポーツや音楽のように動作が中心の活動は、英語力が十分でない時期でも入りやすい傾向があります。ただし参加できる学年や定員、申し込み方法は学校ごとに違い、人気の活動は先着で埋まることもあります。入学手続きの段階で、参加条件と申し込みの時期を学校にご確認ください。

放課後に活動すると、帰りの足はどうなりますか?

多くの学校が通常の下校便とは別に、活動後の便(アクティビティバス)を運行しています。The International School of Kuala Lumpurは、活動便を初等部16時・中等部と高等部16時45分および18時10分と公表しています。最終便の時刻と停留所は通常便と変わることがあり、活動便に追加費用がかかるかどうかも学校によって異なります。申し込む前にご確認ください。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。為替はRM1≒38.7円で換算しています。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。