ルシュエット|マレーシア留学・教育移住
インター校見学の実務

マレーシアのインター学校見学|オープンデーの予約とオンライン対応【2026年】

学校見学は「予約フォームを送る」ところからではなく、「いつ渡航するか」を決めるところから始まります。オープンデーが何月に集まるのか、日本にいたままどこまで進められるのか。クアラルンプールで見学に同行している立場から、各校の公式情報をもとに整理しました。

先に全体像をお伝えします。マレーシアのインター校の見学には「オープンデー」「個別のキャンパスツアー」「オンラインの面談」の3つの入口があり、どれも学校公式サイトのフォームを送って折り返しを待つ形が基本です。そしてオープンデーは9〜10月に集中します。この時期を外すと個別ツアーが中心になるため、渡航の組み方が変わります。

見学の入口は3つ|どれも「送って折り返し」が基本

マレーシアのインター校を見る方法は、大きく3つに分かれます。①オープンデー(Open Day/Open Morning)に行く、②個別のキャンパスツアーを予約する、③オンラインの面談やバーチャルツアーを使うの3つです。どれを選んでも、最初の一手は学校公式サイトの申込フォームになります。

ここで多くのご家庭がつまずくのが、フォームを送った時点では日時が決まらないという点です。各校の公式フォームを実際に確認したところ、見学の希望日を入力させる学校はごく一部でした。ほとんどは氏名・連絡先・お子様の情報を受け取り、入学担当(Admissions)から折り返して日程を調整する二段構えです。

つまり、渡航日程を先に固めてからフォームを送ると、希望日に枠が取れないことがあります。候補日を2〜3日持った状態で送るほうが確実です。ペナンのテンビー校は「問い合わせ後1営業日以内に連絡する」と公式に案内していますが、返信の速さは学校によってかなり違います。

3つの入口の向き不向きを整理します。

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比較項目オープンデー個別キャンパスツアーオンライン面談
開催のタイミング9〜10月に集中学期中はほぼ通年学校の都合次第
渡航の要否必要必要不要
授業の様子見られないことがある授業時間中に見られる映像・画面越し
校長・教員との話短時間・複数組と同時個別に聞ける個別に聞ける
複数校を回る効率日程が重なりやすい1日2〜3校を組める日をまたいで組める
対応している学校多いほぼ全校限られる
◎ 強み○ ふつう△ 弱み・注意
▲ 学校見学の3つの入口。授業の様子まで見たいご家庭は、個別ツアーを足すのが現実的です(各校公式の案内をもとにルシュエット作成・2026年9月時点)
現地からのリアル

ご相談の中でいちばん多い誤解が、「オープンデーに行けば全部わかる」というものです。オープンデーは休日に開かれることが多く、その日は生徒が登校していないことがあります。校舎も設備もきれいに見えるのですが、お子様が毎日過ごす教室の空気までは伝わりません。

そのため私たちは、オープンデーで候補を3〜4校に絞り、本命だけ平日の個別ツアーで見直す組み方をおすすめしています。

オープンデーは9〜10月に集中する

マレーシアのインター校のオープンデーは、9月から10月に集中します。クアラルンプールのISKL(インターナショナル・スクール・オブ・クアラルンプール)は、公式サイトでオープンデーを年2回・9月と2月に開催すると明記しています。

2026年9月時点で各校が公式に告知していた日程です。

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学校(所在)告知されていた日程形式
サンウェイ(KL)9月21日〜10月10日期間型(約3週間)
テンビー・ペナン9月25日 8:00〜10:00オープンモーニング
ネクサス(プトラジャヤ)10月2日 10:00〜12:00来校型
マールボロ・カレッジ(ジョホール)10月3日 9:30〜全校オープンモーニング
ネクサス(プトラジャヤ)10月6日 18:00〜19:00オンライン開催
アリス・スミス(KL・初等部)10月6日 9:30〜12:00オープンモーニング
POWIIS(ペナン)10月8日 8:45〜オープンデー
R.E.A.L.(シャアラム)10月17日 9:00〜14:002027年1月入学向け
エプソム・カレッジ(ヌグリスンビラン)10月31日 10:00〜14:00年3回のうちの1回
スリKDU(コタダマンサラ)10月31日 10:00〜13:00在校生が個別に案内

※2026年9月時点で各校公式サイトに掲載されていた告知です。日程は毎年変わり、直前に変更・中止になることもあります。渡航を決める前に、必ず各校の公式ページで最新の日程をご確認ください。

なぜ9〜10月なのか。理由は学年暦にあります。マレーシアのインター校の多くは8月始まりで、新学期が動き出して落ち着くのが9月です。そしてこの時期が、翌年度の出願シーズンの入り口にあたります。学校側は、来年8月に入学する生徒をここから集め始めるわけです。

つまり翌年8月の入学を目指すご家庭は、前年の9〜10月に見学に行くのが最も効率の良い並びです。オープンデーが複数重なるため、1週間の滞在で4〜5校を回ることもできます。

逆にこの時期を外した場合でも、見学そのものはできます。ガーデン・インターナショナル・スクールは「Every Day Is Open Day(毎日がオープンデーです)」と掲げ、テイラーズ校も同じ趣旨の案内を出しています。オープンデーの日程が合わなくても、個別ツアーで代替できると考えて構いません。

なお、1日限りとは限りません。サンウェイのKL校は9月21日から10月10日までの約3週間を会期として告知していました。日程が合わないときは、期間型を設けている学校を探すのも手です。告知が見つからない学校も、問い合わせフォームから個別に依頼できます。

8月始まりと1月始まりが混在している

見学の計画で見落とされやすいのが、マレーシアのインター校は学年の始まりが1つではないという点です。「マレーシア=8月始まり」と思い込んだまま日程を組むと、入学時期の計算が丸ごとずれます。

2026年9月時点で各校の公式カレンダーを確認したところ、次のように割れていました。

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学年の始まり学校(2026-27年度の開始日)
8月始まり
(英国式・国際系に多い)
モントキアラ 8/4/IGBIS 8/6/ガーデン 8/13/ネクサス 8/14/エプソム 8/17/アリス・スミス 8/20/マールボロ 8/25/ストレイツ・ペナン 8/25/テンビー(インター部)8/26
1月始まり
(豪州式・北米式・現地系)
オーストラリアン・インターナショナル(AISM)1/21/サンウェイ(SISKL)1/14/R.E.A.L. 1/12/テンビー(国民型部)1/12

※各校公式の学年暦(Term Dates/Academic Calendar)で確認した2026年9月時点の情報です。年度により前後します。

特に注意したいのがテンビー校です。同じキャンパスの中に、8月始まりのインター部と1月始まりの国民型部が並んで存在します。学校名だけで判断すると、どちらの日程を見ているのかわからなくなります。見学の申し込みでも「どちらのコースか」を選ばせるフォームになっているのは、このためです。

また、2学期制の学校では1月中旬が実質的な第2の入学点になります。IGBISは1月18日、モントキアラ校は1月12日から後半のセメスターが始まります。ペナンのPOWIISには5月入学の枠もあります。

学期や長期休みの全体像はマレーシアの学校の1年で、学年ごとの入りやすさはインターへの途中編入はいつまで大丈夫かで詳しく扱っています。

日本にいたままどこまで進められるか

オンライン対応は「ある/ない」の二択ではなく、3つの段階に分かれます。どこまで遠隔で進められるかは学校ごとに違い、ここを知っておくと渡航の回数を減らせます。

結論だけ先にお伝えすると、日本にいたままオンライン面談や遠隔での審査まで進められると公式に案内している学校には、ISKL・ネクサス校・ガーデン校・IGBIS・マールボロ・カレッジがあります

  1. バーチャルツアーだけ(自分で見る)

    360度の校内画像や動画を、好きなときに閲覧する形です。アリス・スミス校、テンビー・ペナン、フェアビュー、ISKL、IGBISが公開しています。相手がいないので質問はできませんが、校舎の規模感はつかめます。

  2. 担当者とのオンライン面談まで(話せる)

    入学担当とビデオ通話で話し、画面越しに校内を案内してもらう形です。ISKLは「マレーシア国外にお住まいの方はライブのバーチャルツアーをご予約ください」と国外在住者向けであることを明記しています。ネクサス校とガーデン校も、来校できない方向けのオンライン面談を公式に案内しています。

  3. 入学テストまで遠隔(選考が進む)

    ここまで対応する学校があります。IGBISは「海外にお住まいの場合、面接はオンラインで実施でき、ほとんどのアセスメントも同様です」と公式に書いています(3年生以上は、現在通っている学校の職員が試験監督を務めることが条件)。マールボロ・カレッジも来校できない方への遠隔テストを代替手段として明記しています。

オンラインで完結するオープンデーも実在します。ネクサス校は2026年10月6日18時からのバーチャル・オープンデーを告知しており、校長や寮の責任者との面談、画面越しの校内案内、質疑応答までを1時間で行う内容です。マールボロ・カレッジは2027年1月12日17時30分からのオンライン入学説明会をZoomで予定しています。いずれも日本時間なら同日の夜〜深夜にあたり、日本にいるご家庭でも参加しやすい時間帯です。

一方で、オンライン参加の窓口を公式に持っていない学校も多くあります。モントキアラ校、スリKDU、R.E.A.L.、POWIIS、ペナンのアップランズなどは、2026年9月時点でオンライン面談の案内を確認できませんでした。この場合はメールで「渡航前に一度オンラインで話せないか」と個別に相談することになります。断られることは少ない印象ですが、公式の仕組みが無い以上、担当者の裁量に委ねられます。

現地からのリアル

オンライン面談で必ず聞いておきたいのが、英語サポート(EAL・ESL)の中身と、日本人のお子様が今何人在籍しているかです。この2つは学校のウェブサイトにはほとんど書かれておらず、担当者に直接聞かないと出てきません。

逆に、学費やカリキュラムは公式サイトで調べられます。限られた面談の時間は、書いていないことを聞く時間に使ってください。英語サポートの費用感はマレーシアのインターESL費用でも整理しています。

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予約フォームで聞かれること・先に用意する5点

申込フォームの深さは学校によって大きく違います。5項目で終わる学校もあれば、20項目以上を一度に聞く学校もあります。先に何を聞かれるか知っておくと、その場で手が止まりません。

実際に各校の公式フォームを開いて確認した内容が、次の表です。

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学校主な入力項目
IGBIS(KL)保護者氏名・続柄・居住国/お子様の氏名・生年月日・国籍・英語力の自己申告・希望入学日・現在通っている学校の国/来場人数・希望スロット
エプソム・カレッジ約14項目。国・お子様の氏名と生年月日・現在の学校・入学希望学期・送迎サービスの要否まで
テンビー(セティア)氏名・メール・電話・国籍・コース(国際か国民型か)・入学希望年度・お子様の人数
モントキアラ(MKIS)敬称・氏名・メール・電話・国籍・目的・認知経路・お子様の人数・希望連絡手段(WhatsApp可)
R.E.A.L.氏名・メール・電話・お子様の生年月日・入学希望時期・カリキュラム
スリKDU氏名・連絡先・メール・希望日・メッセージ(お子様の情報欄なし)
サンウェイ汎用の問い合わせ5項目のみ(お子様の情報・希望日ともになし)

※2026年9月時点で公開されていたフォームを確認したものです。項目は随時変更されます。ガーデン校・アリス・スミス校・マールボロ校のフォームは外部サービス上で表示される仕組みのため、項目を確認できていません。

この一覧から、先に準備しておくものが見えてきます。1つ目はお子様の氏名のローマ字表記と生年月日です。パスポートと同じ綴りにしておかないと、後の出願で表記のずれが問題になります。

2つ目は現在通っている学校名の英語表記と、希望する入学時期です。入学年度を選ばせるフォームでは、選択肢が「2026-27」のように学年度で並びます。日本の「4月から」という感覚とは単位が違うので、先に西暦と月で決めておいてください。

3つ目はWhatsAppの番号です。マレーシアの学校は連絡手段としてWhatsAppを標準的に使い、モントキアラ校・ネクサス校・スリKDUなどは選択肢に並べています。メールだけだと返信が遅れることがあります。

4つ目は返信を受けられる時間帯です。日本とマレーシアの時差は1時間(日本が1時間進んでいます)なので、日中の連絡はほぼ重なります。とはいえ、電話がかかってくる可能性を考えて「日本在住で、日本時間の◯時以降なら電話に出られる」と本文に一行入れておくと親切です。

5つ目は質問リストです。お子様の情報を運べないフォーム(スリKDUやサンウェイなど)では、学年・英語力・入学希望時期をメッセージ欄に自分で書く必要があります。フォームが浅い学校ほど、こちらから情報を足すと覚えておいてください。

逆に、成績表やパスポートの写しは見学の予約では求められません。今回確認した範囲では、見学フォームにファイルの添付欄を置いている学校はありませんでした。これらが必要になるのは出願の段階で、IGBISは直近24か月分の成績表(英語以外は英訳が必要)とパスポートの写しを求めています。見学の予約は身軽に始められると考えて構いません。

見学当日の実務|曜日・所要時間・入館

個別ツアーは平日の授業時間中に設定されます。アリス・スミス校は学期中の火曜と金曜の午前、スリKDUは月曜から金曜の要予約と案内しています。モントキアラ校は所要60〜90分で、授業の様子を見られるよう土日祝を避けた授業時間中に設定すると公式に書いています。

ここから逆算すると、1日に回れるのは2校、詰めても3校です。移動を含めると半日が1校で埋まります。

当日の入館手続きも押さえておいてください。ISKLは「来校者はセキュリティゲートで写真付きの身分証を提示し、ビジターパスを受け取る必要があります」と公式に明記しています。日本から訪れるご家庭にとって現実的な写真付き身分証はパスポートです。見学の日はパスポートを持って出ると覚えておいてください。

案内役は学校によって違います。ISKLとスリKDUは在校生のアンバサダーが校内を案内する形をとっています。生徒本人から学校生活を聞けるのは、保護者だけで回るより情報量が多くなります。

言語は基本的に英語です。アリス・スミス校は英語と中国語のツアーを用意していますが、日本語での対応を公式に掲げている学校は今回の調査では確認できませんでした。英語でのやり取りに不安があるご家庭は、通訳を伴う見学同行を検討されることをおすすめします。

服装と持ち物については、各校の公式サイトに規定の記載はありません。現地の実務としては、襟付きのシャツにパンツやスカートといった「きれいめのカジュアル」で困ることはまずありません。スーツは不要です。

お子様の同伴については、POWIISのオープンデー申込フォームがお子様の氏名を必須にしているなど、同伴を前提にしている学校があります。お子様自身が校舎を見て「ここに通いたい」と思えるかは、保護者の判断材料としても大きいところです。可能なら一緒に行ってください。

体験入学(トライアル)はできるのか

できる学校はありますが、数は多くありません。そして多くの場合、先に出願手続きを進めていることが条件になります。「まず体験してから決める」という順番では受けられないことが多い、という点にご注意ください。

もっとも条件が明確なのが、ヌグリスンビラン州のエプソム・カレッジ・イン・マレーシアです。同校の寮体験プログラム(Boarding Taster Programme)は、公式サイトに期間1週間、対象は10〜17歳(Year 6〜12)、学期中なら通年で受け入れ、準備に最低3週間が必要と書かれています。そして公式サイトの案内では、出願と入学テストを通過していることが前提とされています。クラスと寮の割り当てを決めるためで、体験だけを単独で申し込むことはできません。費用は公式サイトに記載がありませんが、記載がないこと=無料ということではありません。寮の滞在をともなうプログラムは実費が発生する前提で、申し込む前に金額と支払い方法を必ず確認してください。

もう少し軽い形もあります。セランゴール州のテンビー(セティア・エコパーク)は無料の体験授業(Free Trial Class)を10時から14時で実施し、施設のガイドツアーと教員との面談を組み合わせています。ペナンのストレイツ・インターナショナル・スクールは、学年によって「校長面接」または「トライアルクラス」のどちらかで選考を行う形をとっており、体験が選考そのものを兼ねています。

なお、欧米やシンガポールで使われる「シャドウデー」という呼び方は、マレーシアの学校の公式サイトでは確認できませんでした。現地で通じるのは「トライアルクラス」「テイスター」です。問い合わせの際はこちらの語を使ってください。

寮のある学校をお考えの場合は、マレーシアのボーディングスクール留学で年齢の下限や寮費もあわせてご覧ください。

見学と入学テストは基本的に別日

「見学に行ったらその場でテストがあるのでは」と心配される方がいますが、見学と同日に入学審査を行うと公式に明記している学校は、今回の調査では確認できませんでした。テンビー校は「②訪問 → ③出願 → ④審査」と段階を分けて案内しています。

例外に近いのがR.E.A.L.で、「問い合わせと学校ツアー、アセスメント料の支払い」を第1段階、「アセスメントと面接」を第2段階として、ツアーと選考を地続きに設計しています。とはいえ同じ日に実施すると書いてあるわけではありません。

ただし、公式に別日と書かれているからといって2回渡航しなければならないと決めつける必要はありません。出願書類を渡航前に出しておき、フォームの本文に「日本から渡航するため、滞在中にテストまで受けられないか」と一行添えて相談してみてください。日程をまとめられるかは学校と時期によりますが、聞かずに諦めるのはもったいないところです。

テストの中身は学校により異なります。認知能力テスト「CAT4」を公式に名指ししているのはペナンのPOWIISとマールボロ・カレッジで、IGBISは3年生以上で約2時間30分の審査と30分の面接と案内しています。アリス・スミス校は結果を保護者に開示しない方針を明記しています。

試験の中身と英語対策はマレーシアのインター入学試験とは?で、英語力ゼロから入れるのかという論点はインター校は英語力ゼロで入れる?で詳しく扱っています。

見学だけなら、ビザなしの短期滞在で行けます

学校見学のためにマレーシアへ行く場合、特別な許可やビザは必要ありません。日本国籍の方は観光・社会訪問目的の90日以内の滞在について、ビザを取らずに入国できます(マレーシア政府観光局 日本事務所の案内による)。入国時にはパスポートの残存有効期間が6か月以上あることと、復路または次の目的地への航空券を持っていることが求められます。

入国管理局が公表している短期の社会訪問パスの用途一覧にも、観光・親族訪問・商談・会議が並んでおり、学校訪問を制限する記述はありません。ただし同じ一覧に「就学」は含まれていません。見学はビザなしの短期滞在で行えるが、実際に通い始めるには学生パスが必要という線引きです。

渡航前に忘れてはいけないのがMDAC(マレーシア・デジタル・アライバルカード)です。これは入国前にオンラインで提出する電子申告で、日本国籍の方も提出が必要です(免除はシンガポール国籍や長期パス保持者などに限られます)。公式の登録画面には「到着が提出日を含めて3日以内の行程である必要があります」と表示されます。早く出しすぎると受け付けられないため、渡航の3日前を目安に登録してください。手順はマレーシアMDAC登録方法で画面つきで解説しています。

※入国の条件は変更されることがあります。渡航前の最新情報は在マレーシア日本国大使館の案内をご覧いただくか、当社までお問い合わせください。

通学のための学生パスについては、手続きのルートを取り違えないことが大切です。マレーシア入国管理局の学生パス案内は、「高等教育」と「School Level(学校段階)」を分けて記載しています。EMGS(Education Malaysia Global Services)は前者、つまり大学・私立高等教育機関・語学センターの窓口です。インター校を含む初等・中等教育は原則としてこのルートを通らず、教育省私立教育課の支持書をもとに学校または保護者が入国管理局へ直接申請します(EMGSが公開している料金区分にも「International School」はありません)。スリKDUは公式資料で、教育省の承認だけで2〜3か月、繁忙期はさらにかかると案内しています。なお実務では、学校が指定するビザ代行業者が手続きを進める形が一般的です(アリス・スミス校とIGBISが公式に明記)。必要書類と所要期間は学校と州で変わります。

また、保護者の方がすでに就労ビザなどでマレーシアに滞在している場合、扶養家族としてのお子様には「Permit to Study」という別のスタンプが必要になるケースがあります(ブリティッシュ・スクール・クアラルンプールの公式案内による)。学生パスの新規取得を求められることもあります。必要書類や収入の条件は、学校のエリアとご家族の状況(お子様の人数・ご両親の在留資格・国籍など)で変わりますので、志望校が絞れた段階で個別にご相談ください。

学校見学までの進め方(5ステップ)

ここまでを、実際の動き方に落とし込みます。渡航の4〜6か月前に動き出すと、無理のない日程が組めます。

  1. 入学したい時期を西暦と月で決める

    8月始まりか1月始まりかで、見学に行くべき時期が半年ずれます。ここが決まらないと日程が組めません。

  2. 候補校を5〜8校に絞り、オープンデーの日程を拾う

    各校の公式サイトのイベントページを見ます。9〜10月に重なるので、この期間で渡航日を仮決めします。

  3. オンライン面談で先に絞り込む

    渡航前に画面越しで話せる学校は、ここで印象を確認します。英語サポートと日本人生徒の在籍状況を聞いておきます。

  4. フォームを送り、折り返しで日程を決める

    候補日を2〜3日持って送ります。お子様の氏名のローマ字表記・生年月日・現在の学校名を用意しておきます。

  5. 渡航3日前にMDACを登録し、パスポートを持って行く

    入館時に写真付き身分証の提示を求める学校があります。1日2校を上限に、移動時間を見込んで組みます。

オープンデーの日程確認から、当日の同行まで

現地スタッフが学校とのやり取りを代行し、見学に同行します。英語でのやり取りに不安があるご家庭も、そのままお任せいただけます。
まずは資料とセミナー案内を無料でお送りします。

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よくある質問

学校見学はいつ予約すればよいですか?

渡航の4〜6か月前に動き出し、オープンデーが集中する9〜10月を狙うのが基本です。この時期を狙うなら、4〜6か月前から候補校の公式サイトを確認してください。個別のキャンパスツアーは学期中ならほぼ通年で受け付けています。フォームを送っても即日で日時が決まる学校は少なく、入学担当から折り返して調整する形が一般的です。候補日を2〜3日持った状態で送ると調整が早く済みます。

日本にいたままオンラインで見学できますか?

学校によってできます。対応は3段階に分かれ、360度のバーチャルツアーを公開している学校(アリス・スミス、テンビー・ペナン、フェアビューなど)、担当者とのオンライン面談に応じる学校(ISKL、ネクサス、ガーデン)、入学テストまで遠隔で実施する学校(IGBIS、マールボロ・カレッジ)があります。ISKLはライブのバーチャルツアーをマレーシア国外にお住まいの方向けと明記しています。

予約フォームには何を書きますか?

学校によって深さが違い、氏名と連絡先の5項目で終わる学校から、お子様の生年月日・国籍・英語力・現在通っている学校の国まで聞く学校(IGBISやエプソム・カレッジなど)まであります。お子様の氏名のローマ字表記と生年月日、現在の学校名の英語表記、希望する入学年度、WhatsAppの番号を先に用意しておくと迷いません。お子様の情報欄が無いフォームでは、メッセージ欄に学年と英語力をご自身で書き添えてください。

見学に行った日に入学テストを受けることになりますか?

見学と同日に入学審査を行うと公式に明記している学校は、今回の調査では確認できませんでした。テンビー校のように「訪問 → 出願 → 審査」と段階を分けて案内している学校が一般的です。R.E.A.L.はツアーとアセスメントを続けて設計していますが、同日実施とは書かれていません。テストの中身は学校ごとに異なり、認知能力テストのCAT4を公式に挙げているのはPOWIISとマールボロ・カレッジです。

学校見学のために特別なビザは必要ですか?

必要ありません。日本国籍の方は観光・社会訪問目的の90日以内の滞在についてビザなしで入国できます(マレーシア政府観光局 日本事務所の案内による)。パスポートの残存有効期間6か月以上と、復路または次の目的地への航空券が求められます。入国管理局の短期社会訪問パスの用途一覧にも学校訪問を制限する記述はありません。ただし就学は含まれないため、実際に通い始めるには学生パスが別途必要です。最新の入国条件は在マレーシア日本国大使館の案内でご確認ください。

子どもを一緒に連れて行ったほうがよいですか?

可能であればご一緒されることをおすすめします。POWIISのオープンデー申込フォームがお子様の氏名を必須項目にしているなど、同伴を前提にしている学校があります。ISKLやスリKDUでは在校生のアンバサダーが校内を案内するため、お子様自身が学校生活のイメージを持ちやすくなります。

主な参照元(2026年9月時点)

  • オープンデーの日程・形式・予約方法:ISKL「Open Day」「Visit Our Campus」/The Alice Smith School「Book a Tour」/Nexus International School「Open Day」/Marlborough College Malaysia「Visit」/Epsom College in Malaysia「Visits & Open Days」/Sri KDU International School「Events」/POWIIS「Open Day」/R.E.A.L. Schools「Events」/Sunway International School Kuala Lumpur「Open Day」/Tenby Schools(Penang/Setia Eco Park)の各公式ページ
  • 予約フォームの入力項目:IGB International School(OpenApply)/Mont'Kiara International School「Book a Tour」/Tenby Setia Eco Park「Book a Tour」/R.E.A.L. Schools/Sri KDU/Sunway International Schools の各公式フォーム
  • オンライン対応:ISKL(国外在住者向けライブ・バーチャルツアー)/Nexus・Garden International School(virtual admissions meeting)/IGBIS・Marlborough College Malaysia(遠隔での面接・アセスメント)
  • 学年暦:各校公式のTerm Dates/Academic Calendarページ/入館手続き・所要時間・実施曜日:ISKL「Visit Our Campus」/Mont'Kiara International School「School FAQs」
  • 体験入学:Epsom College in Malaysia「Boarding Taster Programme」/Tenby Setia Eco Park「Free Trial Class」/Straits International School Penang「How to Apply」
  • 入学審査:POWIIS・Marlborough College Malaysia(CAT4/CAT)/IGBIS「Application Process」/The Alice Smith School「Immigration」/Tenby「How to Apply」
  • ビザ・入国:マレーシア政府観光局 日本事務所「出入国情報」(90日以内の社会訪問はビザ不要・パスポート残存6か月・復路航空券)/マレーシア入国管理局「Short Term Social Visit Pass」「Student Pass」/MDAC公式登録ポータル(提出日を含め3日以内の行程であること)
  • 学生パスの窓口:EMGS公式(高等教育向け)/Sri KDU International School 公式資料(教育省の承認に2〜3か月)/British School Kuala Lumpur「Visas and Permissions」(Permit to Study)
本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。