結論から言うと、日本の冬休み(おおむね12月26日前後から1月7日前後)は、クアラルンプールのインターナショナルスクールも冬の休みに入っています。そのため「現地校の授業に混ざる体験入学」は、冬休みにはほぼ成立しません。現実的なのは、休み中のホリデープログラム、語学学校の短期コース、学校見学と生活体験の3つです。この記事では、各校が公表した2026-2027年度のカレンダーを日本の冬休みに重ね、何ができて何ができないかを日付で整理します。
冬休みは「マレーシアの学校も休み」|夏との決定的な違い
まず押さえていただきたい前提です。日本の冬休みと、マレーシアのインター校の冬の休みは、ほぼ丸ごと重なります。
日本の冬休みは設置者によって前後しますが、おおむね12月26日前後から1月7日前後です。一方でクアラルンプールのインター校は、12月中旬から下旬に学期を終え、年明けの1月上旬から中旬に授業を再開します。ご家庭が動ける週と、現地の学校が閉まっている週が、そのまま重なります。
ここが夏休みとの決定的な違いです。夏休みなら8月中旬以降にインター校の新年度が始まるため、後半に渡航すれば通常授業が動いています。ところが冬休みには、その「後半」がありません。休みが明けるころには、日本の学校が先に始まるからです。
ですので冬休みの計画は、「どの学校を見学するか」から始めると行き止まります。「その週に、外部の子どもを受け入れて開いている場所はどこか」から始めるのが正しい順序です。マレーシアの学校暦そのものの読み方はマレーシアの学校の1年|学期・行事・長期休みで詳しく整理しています。
12月にご相談をいただくとき、私たちが最初にお伝えするのは「まず学校の事務室が動いているかを確認しましょう」ということです。クリスマスから年明けまでは、授業だけでなくオフィスも実質的に止まります。
この時期にメールを送っても、返信が年明けになることは珍しくありません。冬休みの渡航を考えるなら、学校とのやり取りは11月のうちに済ませておく——これだけで段取りが楽になります。
2026年12月〜2027年1月の日程を重ねる
日付で見ると、日本の冬休みの期間中、クアラルンプールの主要インター校はすべて休みに入っています。各校が公表した2026-2027年度のカレンダーを並べます。
英国系の The Alice Smith School は、Term 1 が2026年12月11日に終わり、Term 2 は2027年1月5日に始まります。この最終日は正午で終業と公式に明記されています。同じ英国系のエプソムカレッジ・イン・マレーシアも最終日12月11日・始業1月5日と同じ形ですが、終業は15時です。細かい違いに見えて、帰国便の時間に直接効いてきます。
ところが米国系は1週間ずれます。ISKL(インターナショナル・スクール・オブ・クアラルンプール)は第1セメスターの最終日が12月18日、Mid-Year Break が12月19日から1月10日まで続き、第2セメスターは1月11日開始です。Mont'Kiara International School も第1セメスターが12月18日に終わり、1月11日が教員研修日のため授業再開は1月12日になります。英国系は日本の冬休みが明ける前に、米国系は日本の始業より遅く再開する——同じKLの学校でも、冬の後半の動きは正反対です。
公立学校(政府校)はまた別の暦で動きます。マレーシア教育省の通達(Surat Siaran KPM Bil. 3/2025)では、クアラルンプールやセランゴールを含むグループBの2026年度末の長期休みが12月5日から12月31日までとされています。2027年の始業は、教育省が2025年10月に全州1月4日と発表しました。ただし公表されているのは始業日までで、2027年度の学期休みの日程は2026年9月時点で教育省サイトに掲載がありません。
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| 学校の種類 | 授業が無い期間(2026-2027年度) | 日本の冬休み(12/26〜1/7前後)との重なり |
|---|---|---|
| The Alice Smith School(英国系) | 2026年12月12日〜2027年1月4日 | ○ 1月5日から授業(それ以前は休み) |
| ISKL(米国系) | 2026年12月19日〜2027年1月10日 | △ 期間中はすべて休み(授業再開は1月11日) |
| Mont'Kiara International School(米国系) | 2026年12月19日〜2027年1月11日 | △ 期間中はすべて休み(授業再開は1月12日) |
| エプソムカレッジ・イン・マレーシア(英国系) | 2026年12月12日〜2027年1月4日 | ○ 1月5日から授業(それ以前は休み) |
| 公立学校(グループB=KL・セランゴール) | 2026年12月5日〜12月31日 | ◎ 1月4日から授業。ただし外部の見学は別 |
この表からわかることは2つあります。ひとつは、日本の冬休みに「インター校の授業」を見られる日はほぼ無いということ。英国系の2校が Term 2 を始める1月5日は、もう帰国便と重なる時期です。
もうひとつは、1月4日以降なら公立学校は動いているという点です。ただし外部の見学を受け入れるかはまったく別の話で、「授業をしている学校がある」ことと「そこを見学できる」ことは切り離して考えてください。
そしてもうひとつ見落とされやすいのが祝日です。12月25日のクリスマスは祝日で(半島マレーシアはHolidays Act 1951に基づく祝日。サバ・サラワクは州の法令によります)、学校だけでなく語学学校・習い事・オフィスも止まり、年末年始をまたぐ日程では動いている日が思ったより少なくなります。なお旧正月は日本の冬休みには当たりません(2027年は2月6日・7日で、土日のため8日が振替休日です)。
冬休みに成立する3つの型
授業の体験入学が難しいなら、冬休みには何ができるのか。ご相談で実際に組み立てているのは、次の3つです。
① 休み中に開かれるホリデープログラム(ウィンタースクール)
学校が休みの期間に、その校舎を使って開かれる短期プログラムです。英語のレッスンより、スポーツ・アート・水泳・料理を英語で行う形が中心で、英語がはじめてでも入りやすいのが特徴です。運営はインター校自身のことも、校舎を借りた外部の運営会社のこともあります。
先に確認したいのが対象年齢です。3〜4歳・5〜7歳・8〜12歳・12〜16歳のように細かく区切られていることが多く、下のお子さんに入れる枠があるかどうかで、選べるプログラムが変わります。
正直にお伝えすると、冬のプログラムは夏より数が少ないのが実情です。冬の休みが3週間前後と短く、そのうちクリスマスから元日までが人の動かない期間だからです。夏に何週もキャンプを開く運営会社でも、12月は日程を絞る、あるいは開催しないことがあります。夏のプログラムの全体像はマレーシアのサマースクール|小学生の対象年齢・費用・内容にまとめています。
探すときのコツは、「ウィンタースクール」という日本語で探さないことです。現地では holiday programme・holiday camp・December camp という呼び方が一般的で、日本語で「ウィンタースクール」と銘打たれたものの多くは、日本のエージェントが現地のプログラムを商品化したパッケージです。直接申し込むのか、送迎や滞在まで込みにするのかという違いだと考えてください。
「ウィンターキャンプ」という名前でも、1〜2月の開催がある
ここが冬でいちばん事故になりやすい点です。名称に Winter と付いていても、開催が1月中旬から2月ということがあります。マレーシアには日本のような「冬休み」がなく、Winter は季節の呼び名にすぎないためです。
実際にジョホール州のラッフルズ・アメリカン・スクールが直近に実施したウィンターキャンプ(2026年1〜2月)は、3つのタームに分かれ、1月19日から2月27日の開催でした(対象6〜17歳、8歳以上は寮も選べます。2週間の通学でRM8,400、寮つきでRM10,000)。名称はWinterでも、日本の冬休みとは重なりません。プログラム名で選ばず、必ず開催日を先に見てください。
もうひとつお伝えしておきたいのは、冬のプログラムは秋以降に発表されるものが多いという点です。2026年9月の時点で、私たちがクアラルンプール周辺を中心に主要インター校20校以上の公式サイトを確認したところ、2026年12月から2027年1月開催のホリデープログラムを掲出している学校は1校もありませんでした(上のキャンプも2027年分は未発表です)。多くの学校はキャンプ運営を外部会社に任せており、日程はシーズンごとに直前で発表されます。この時期に「見つからない」のは、無いのではなくまだ出ていないケースがほとんどです。前年の情報で判断せず、秋に確認し直してください。
② 語学学校の短期コース
週単位で申し込める英語コースです。インター校の休みに関係なく開講しているため、冬休みでも日程を組みやすいのが利点です。大人向けが中心の学校と、お子さん向けのクラスを持つ学校があります。
冬のシーズンを公式に打ち出している語学センターもあります。GL Academy は12月〜2月を冬のキャンプ期間とし、5〜16歳・4週間でおよそRM4,300(授業料RM3,800+登録料RM300+教材費RM200)と公表。Sheffield Academy も12月から1月の開催を案内。ただし2026年9月時点で、どちらも具体的な日程は出していません。
ここでも年末年始は例外で、休講期間を設ける学校がほとんどです。「2週間のコース」でも、年末年始をまたぐと実際の授業日が7〜8日しかないことがあります。申し込む前に授業日数を日付で確認してください。学校の種類や費用感はマレーシア語学学校の選び方|コース・費用・学生ビザの実費で整理しています。
③ 学校見学と生活体験
授業が動いていないことを前提に、住まい・スーパー・病院・習い事といった生活の側を見る使い方です。教育移住を数年先に考えているご家庭には、これがいちばん収穫の大きい選択肢です。
意外に思われるかもしれませんが、授業が止まっている期間でも、入学希望者向けの面談やキャンパスツアーを受け付けている学校はあります。在校生がいないぶん教室の様子はわかりませんが、施設・通学経路・周辺環境は確認できます。「授業を見る」は夏や春に回し、冬は「暮らせるかを見る」に振り切る。この割り切りで、冬休みの2週間は無駄になりません。
冬休みにお越しになったご家族で、いちばん満足度が高かったのは「学校は諦めて、住まいとスーパーと病院を全部回った」というご家庭でした。年末年始は街の空気がゆるむので、移動も買い物も落ち着いて見られたそうです。
逆にもったいなかったのが、体験入学を期待して1月上旬に来られたケースです。学校は休み明けの準備期間で、受け入れの余裕がありませんでした。期待する中身と、現地が動いている時期を先に合わせるだけで、同じ日数でも得られるものが変わります。
夏休み・春休みとどう違うか
冬休みの強みは「短い日数で、日本の学校を休ませずに試せる」こと。弱みは「選択肢が少なく、費用が高い」ことです。3つの休みを同じ軸で並べます。
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| 比較の軸 | 冬休み(12月下旬〜1月上旬) | 夏休み(7〜8月) | 春休み(3月下旬〜4月上旬) |
|---|---|---|---|
| 日本側で取れる日数 | 約2週間 | 約6週間 | 約2週間 |
| インター校の通常授業 | ほぼ見られない | 8月中旬以降なら動く | 校差が大きいが動く校あり |
| 外部向けプログラムの数 | 少ない | もっとも多い | 中くらい |
| 渡航費・滞在費 | 年末年始でもっとも高い | 繁忙期で高い | やや高い |
| 日本の学校への影響 | 休ませずに行ける | 休ませずに行ける | 休ませずに行ける |
| 向いている目的 | 生活の下見・短期の英語体験 | まとまったプログラム参加 | 授業の見学・学校比較 |
この表を見ると、冬休みが「まとまった英語漬け」に向かないことがわかります。2週間のうち授業日が7〜8日で、祝日と年末年始が挟まるからです。英語力を数字で伸ばす目的なら、夏休みか春休みを選ぶほうが合理的です。
それでも冬休みに行く意味があるのは、目的が「試すこと」のときです。お子さんが海外の環境をどう受け止めるか、ご家族がその街で暮らせそうか。1週間でも十分に手ごたえは得られます。時期ごとの選び方は親子で行く短期留学|夏休みと春休みの選び方もあわせてご覧ください。
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費用|冬に効く3つの上振れ要因と、見積もりの税
結論として、冬休みの総額は同じ内容でも夏より高くなりやすいと考えてください。上がるのは授業料ではなく、渡航と滞在の側です。
1. 航空券が年間でもっとも高い時期にあたる
年末年始は日本発の国際線がもっとも混み合う時期で、12月下旬出発と1月中旬出発では価格帯がはっきり変わります。冬休みは日程の裁量がほとんどないため「安い週にずらす」調整が効きません。座席を先に押さえるのが結果的にいちばんの節約です。
2. 滞在費も年末年始料金になる
ホテルもサービスアパートメントも年末年始は高い料金設定で、代わりに使えるコンドミニアムの短期賃貸も最低宿泊日数の条件が付くことがあります。
3. 「実際に授業がある日」が減るぶん、1日あたりの単価が上がる
ここが冬にいちばん見落とされる点です。12月25日は祝日、そこから年始までは多くの学校が休講になり、2週間の日程でも実際にプログラムが動くのは7〜8日ということが普通に起こります。見積もりは総額ではなく総額 ÷ 実際の実施日数で比べてください。
そのうえで、見積もりの中身では次を確認します。
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| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 表示が税込みか税別か | 教育サービスには税率6%のSST(サービス税)が2025年7月1日からかかっています。私立学校はその学年の年度総額がRM60,000を超える場合に課税対象(判定は実際の支払額ではなく学年の年度総額で、授業料のほか登録料・入学金・課外活動費も合算)。語学センターは、マレーシア国籍以外の方に提供する場合にしきい値なしで課税対象とされています(マレーシア関税局|Guide on Private Education Services) |
| 税が乗らない費目もある | 関税局の政策文書では、書籍代・制服代・飲食・交通・宿泊費・PTA費・学生パスやビザにかかる費用が課税対象外と整理されています。返還される預り金と校外学習の費用は、授業料に含まれていない場合に限り対象外です。同じ見積もりでも、税が乗る行と乗らない行が混ざります(同|Service Tax Policy No. 4/2025 Amendment No. 2) |
| 料金に何が含まれるか | 送迎・昼食・教材・アクティビティの実費・保険。送迎の有無で滞在先の選び方が変わります |
| キャンセル規定 | 年末年始は変更の効かない条件が付くことがあります。書面で確認を |
| 支払い通貨と為替 | 現地の料金はリンギット建てです。円の総額は支払い時点のレートで変わるため、見積もりはRMのまま受け取るのが確実です |
※税率・しきい値・各校の料金は変更されることがあります。お申し込みの時点で、学校の料金表とマレーシア関税局の最新の案内をご確認ください。期間ごとの費用の内訳はマレーシア短期留学の費用|1週間〜1ヶ月の過ごし方で詳しく扱っています。
冬のお見積もりでいちばん多い行き違いが、この「実施日数」です。日本のご家庭は2週間ぶんの費用として受け止めますが、現地では年末年始は休みが前提で、日数に数えていないことがあります。
お金の話に入る前に、「この日程で、実際に通うのは何日ですか」と日付で聞く。これを最初に確認してください。あとから増える費用より、期待とのズレのほうが後味が悪いからです。
12〜1月の気候|モンスーンは全国一律ではない
12〜1月のマレーシアは、どこに行くかで天気がまるで違います。マレーシア気象局は北東モンスーンの時期を11月から3月と説明しており、大雨をもたらすのは主に半島の東海岸です。冬はマレーシア全体の雨季ではなく、東側が雨季で、西側はむしろ乾いた季節と理解するのが正確です。
気象庁が公開している平年値で12月の月降水量を比べると、この差がはっきり出ます。
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| 都市 | 12月の降水量(平年値) | 冬の渡航先としての見方 |
|---|---|---|
| クアラルンプール | 283.9mm(平均気温27.0℃) | 年間で最も多いのは11月の356.5mm。12月も多い月にあたる |
| ペナン | 127.3mm(平均気温27.3℃) | 12〜2月が年間で最も雨の少ない時期。1月は81.5mm |
| コタバル(東海岸) | 551.2mm(平均気温26.3℃) | 大雨と洪水の時期。冬の滞在先には向かない |
※気象庁「世界の天候データツール(ClimatView)」の平年値より。年による差があるため、渡航前にマレーシア気象局の予報もご確認ください。
「留学のあとに数日リゾートで過ごす」という組み方をするなら、冬は東海岸を外してください。半島東岸のティオマン島(パハン州)は、州の観光局もモンスーンを11月から2月と案内しており、この時期は海況の悪化でフェリーの欠航・遅延が起こりやすく、休業する宿泊施設もあります。年によって差があるため、予約前に運航と営業をご確認ください。西側のランカウイやペナンなら、同じ時期がちょうど雨の少ない季節にあたります。行き先ごとの季節はマレーシアの家族向けリゾート4選|子連れでの選び方・季節・アクセスで整理しています。
服装は、日本の冬から来ると感覚がつかみにくい部分です。屋外は一年中夏なので半袖で足りますが、学校や商業施設の冷房がかなり強いため、羽織るものを必ず持たせてください。日本を出るときのコートをどうするかも、先に決めておくと空港で慌てません。持ち物の全体像はマレーシア留学の持ち物リストにまとめています。
手続き|滞在は3か月以内・MDACは全員必須
数週間の滞在なら、手続きそのものは複雑ではありません。ただし外せない前提があります。
① 滞在期間は3か月以内
日本国籍の方はマレーシア入国にあたり査証(ビザ)が免除され、認められる滞在期間は3か月以内とされています。パスポートは残存有効期間が6か月以上必要です(外務省 海外安全ホームページ|マレーシア 安全対策基礎データ)。冬休みの日程なら、日数の心配はまずありません。
ひとつ補足すると、外務省は「3か月以内」、マレーシア政府観光局は「90日以内」と表記が揃っていません。実際に何日認められるかは入国審査で決まるため、日数ぎりぎりの日程は避けてください。
ただし、この査証免除が想定する目的は「観光や知人訪問」だと説明されている点には注意が必要です。数週間のプログラム受講がその範囲として扱われるかは、外務省の記載からは断定できません。参加する学校がどの入国目的・どのパスで受け入れているかは、申し込みの時点で学校に直接確認してください。
② MDAC(デジタルアライバルカード)の提出
MDACは、入国前にオンラインで渡航情報を登録する仕組みです。外務省は、2023年12月1日からマレーシアの空港に到着する国際線の旅客に登録が義務づけられ、出発3日前から入力する必要があると案内しています。短期滞在の日本人は対象で、登録は旅行者ごとに行うため保護者もお子さんもそれぞれ登録が必要です(永住権保有者や長期滞在資格をお持ちの方は除外されます)。手順はマレーシアMDAC登録方法|手順と注意点にまとめています。
冬に固有の注意として、年末年始は入国審査が混み合います。出発の3日前に家族全員ぶんを済ませておくと安心です。
③ 学生ビザ(Student Pass)は必要か
ここは断定を避けたい部分です。マレーシア入国管理局の案内では、学生パスの申請ルートが学校の種別で分かれています。大学や語学センターなど高等教育は留学生受け入れ窓口のEMGS(Education Malaysia Global Services)などを経由し、インターナショナルスクールなど学校段階は教育省の支持書をもとに学校または保護者が入国管理局へ直接申請する建て付けです。
そのEMGSは、3か月未満のプログラムはStudent Passではなく Social Visit Pass の扱いと案内していますが、これは高等教育向けで、インター校の数週間のプログラムに当てはまるとは限りません。インター校の短期プログラムのパス種別を定めた公式の明文は確認できませんでした。学校ごとの確認が確実です。
④ 海外旅行保険
短期の滞在でも保険は必須と考えてください。マレーシアの私立病院は医療費が高く、さらに私立医療サービスは、非マレーシア国民に提供される場合に6%のサービス税の課税対象とされています(2025年7月1日から)。加入は渡航前に済ませておきましょう。日本語が通じる医療機関の探し方はマレーシアの日本語対応の病院で扱っています。
冬休みから逆算する準備の5ステップ
冬休みの準備は、夏休みより早く動く必要があります。現地が11月末から年始まで動きにくくなり、確認の締め切りが前倒しになるからです。
9〜10月|行きたい週に「何が動いているか」を確認する
学校を選ぶ前に、志望する週のプログラムの開催有無を確認します。冬は開催自体が未定のことがあり、ここが最初の関門です。
10〜11月|申し込みと、実施日数の書面確認
申込期限と定員を押さえ、「その期間に実際に通うのは何日か」を日付で確認します。年末年始の休講日は必ず書面でもらってください。
11月まで|航空券と滞在先を確定させる
年末年始は座席も部屋も先になくなります。プログラムの確定を待つより、候補の日程で先に押さえるほうが総額は下がります。
渡航3日前まで|MDACと保険、持ち物
家族全員分のMDACを登録し、海外旅行保険に加入。冷房対策の羽織りものと常備薬を忘れずに。
帰国後|日本の学校の再開日から逆算する
日本の3学期は1月7日前後に始まります。時差は1時間で体調は戻りやすいものの、荷解きの予備日を1日確保すると始業日に無理が出ません。
この冬に現実的な組み方を、日程から一緒に整理します
お子さんの年齢・英語力・取れる日数から、冬休みに成立する選択肢をお伝えします。
短期留学の資料とセミナー案内も無料でお送りします。
よくある質問
冬休みにマレーシアのインター校の授業を見学できますか?
日本の冬休み(おおむね12月26日前後〜1月7日前後)は、クアラルンプールの主要インター校も休みのため、通常授業の見学はほぼできません。各校が公表した2026-2027年度カレンダーでは、The Alice Smith Schoolとエプソムカレッジ・イン・マレーシアが12月11日に終業して1月5日始業、ISKLとMont'Kiara International Schoolは12月18日に終業して再開が1月11日・12日です。授業を見たいなら春休みか、新年度が始まる8月中旬以降が現実的です。ただし授業が止まっている期間でも、入学希望者向けの面談やキャンパスツアーを受け付けている学校はあります。日付は年度内にも更新されるため、志望校の公式カレンダーでご確認ください。
マレーシアに「ウィンタースクール」はありますか?
学校の休み期間に開かれるホリデープログラムはありますが、夏に比べると数は少なめです。冬の休みが3週間前後と短く、そのうちクリスマスから元日までが動かない期間にあたるためです。現地では holiday programme・holiday camp・December camp という呼び方が一般的なので、探すときはこの言葉で各校や運営会社の公式サイトを確認してください。2026年9月時点では主要インター校20校以上のいずれも2026年12月〜2027年1月の日程を掲出しておらず、9〜10月に直接お問い合わせになるのが確実です。
冬休みの2週間でも英語は伸びますか?
「伸びる」を英語力の数値で考えるなら、冬休みは条件が良くありません。12月25日は祝日で年末年始は多くの学校が休講になるため、2週間の日程でも実際に通うのは7〜8日ということが起こります。英語を集中的に伸ばすなら、日数が取れる夏休みや休講の少ない春休みのほうが向いています。一方で「海外の環境をお子さんがどう受け止めるかを試す」目的なら、1週間でも十分に手ごたえは得られます。
12月・1月のマレーシアは雨季で、旅行に向きませんか?
行き先によって答えが変わります。マレーシア気象局は北東モンスーンの時期を11月から3月としており、大雨となるのは主に半島の東海岸です。気象庁の平年値では12月の降水量がコタバル(東海岸)551.2mm、クアラルンプール283.9mmに対し、ペナンは127.3mmで、西海岸はむしろ雨の少ない季節です。気温は年間を通じておおむね27〜28℃台です。リゾートを組み合わせるなら、冬は東海岸を外し、ランカウイやペナンなど西側を候補にしてください。年による差があるため、渡航前に気象局の予報もご確認ください。
短期のプログラムに学生ビザ(Student Pass)は必要ですか?
日本国籍の方はマレーシア入国にあたり査証が免除され、認められる滞在期間は3か月以内とされています(外務省 海外安全ホームページ)。ただしこの免除が想定する目的は観光や知人訪問と説明されており、数週間のプログラム受講が含まれるかは公式の記載から断定できません。EMGSは3か月未満のプログラムをSocial Visit Passの扱いと案内していますが、これは高等教育向けで、インター校に当てはまるとは限りません。参加する学校がどのパスで受け入れているかを申し込み時に直接ご確認ください。なお入国前のMDAC登録は、保護者もお子さんもそれぞれ必要です。
冬休みの準備は、いつから始めればいいですか?
夏休みより早く、9月から10月には動き始めてください。冬のホリデープログラムは開催そのものが決まっていないことがあり日程の確認に時間がかかるうえ、年末年始は航空券と宿泊先が早くなくなり、現地の学校の事務室も11月末から年始まで実質的に止まるためです。11月のうちに学校とのやり取りを済ませ、航空券と滞在先を確定させておくと、その後が楽になります。
この記事の主な参照元(2026年9月5日確認)
学校暦:The Alice Smith School/Epsom College in Malaysia/ISKL/Mont'Kiara International School の各「2026-2027年度カレンダー」。公立学校:マレーシア教育省「Surat Siaran KPM Bil. 3 Tahun 2025」および同省の2027年始業日の発表(2025年10月)。祝日:Holidays Act 1951(Act 369・半島マレーシアに適用)。税:マレーシア関税局「Guide on Private Education Services」(2025年6月9日時点)、「Service Tax Policy No. 4/2025 Amendment No. 2」。気候:マレーシア気象局、気象庁「世界の天候データツール(ClimatView)」。入国:外務省 海外安全ホームページ「マレーシア 安全対策基礎データ」、マレーシア政府観光局、マレーシア入国管理局「Student Pass」、EMGS。プログラム:Raffles American School「Winter Camp」、GL Academy、Sheffield Academy。いずれも変更されることがあるため、お申し込みの時点で各公式情報をご確認ください。