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インター校・学費ガイド

マレーシアのインターナショナルスクール学費比較|公式16校の年額【2026年】

「マレーシアのインターは安い」とよく言われますが、実際には学校によって7倍以上の開きがあります。この記事では各校が公表している料金表から年額を拾い直し、価格帯の分かれ方と、授業料以外にかかるお金まで整理しました。

マレーシアのインターナショナルスクールの学費は、小学生の年間授業料でRM16,000〜RM125,000(約62万〜484万円)と、7倍以上の幅があります。つまり「マレーシアのインターはいくら」という一つの答えはなく、どの価格帯を選ぶかという問いに置き換えたほうが、ご家庭の判断は早く進みます。この記事では16校の公式料金表から年額を並べ、価格帯の分かれ方・授業料以外の費用・サービス税の課税ライン・初年度の総額までを順番に見ていきます。

結論:学費は3つの価格帯に分かれる

マレーシアのインター校は、年間授業料で見ると低位・中位・高位の3つの帯にきれいに分かれます。学校数が多いので一校ずつ比べると迷いますが、先に帯を決めてしまえば候補は一気に絞れます。

下の表は、各校が公表している2026/27年度の料金表から小学生(Primary)の年額を拾い、帯ごとにまとめたものです。中学・高校(Secondary)は、同じ学校でもおおむね1.2〜1.5倍に上がります。

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価格帯小学生の年額(RM)日本円の目安中高生の年額(RM)主な学校
低位帯16,000〜45,000約62万〜174万円28,000〜57,000Tenby(イポー・ペナン)/Sayfol/ELC/APIS
中位帯45,000〜85,000約174万〜329万円56,000〜100,000Sri KDU(2校)/Tenby(スティアアラム)/Nexus/AISM
高位帯85,000〜126,000約329万〜488万円92,000〜154,000IGBIS/Garden/Alice Smith/M'KIS/ISKL/Marlborough
低位=費用を抑えたいご家庭中位=最も選ばれる帯高位=名門・大規模校
▲ 各校公式の料金表(2026/27年度)から編集部が年額に整理。日本円はRM1≒38.7円で換算した概算です。学年・年度・為替で変動します(ルシュエット作成)

ご相談の場では、中位帯を軸に置いて、上下に一校ずつ見るという進め方をおすすめしています。低位帯だけを見ると英語の支援体制で悩み、高位帯だけを見ると数年続けられるかという別の心配が出てくるためです。

現地からのリアル

「マレーシアは学費が安い」というイメージでご相談に来られる方は多いのですが、日本人ファミリーに人気のエリアにある学校は、たいてい中位から高位の帯に入ります。安さだけを理由に選ぶと、通学に片道1時間かかる立地だった、ということが起こります。

逆に、帯を先に決めてから探すと候補が5〜6校まで絞れるので、見学の予定も組みやすくなります。学費の比較は「どこが一番安いか」ではなく「どの帯で探すか」から始めていただくのが近道です。

公式料金表で比較:16校の年間授業料

ここからは実額です。日本語のまとめ記事には学費の数字が多く出回っていますが、年度の表記がなかったり、出どころが書かれていないものも少なくありません。下の表はすべて、各校が自社サイトで公開している料金表から拾った金額です。

金額は年額(RM)で、多くが2026/27年度の表記です。学年によって幅があるため、下限〜上限のレンジで示しています。

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学校名エリアカリキュラム小学生の年額(RM)中高生の年額(RM)
Marlborough College Malaysiaイスカンダルプテリ(ジョホール)英国式119,400〜125,400141,300〜153,600
ISKLクアラルンプール(アンパン)米国式+IB115,600(一律)130,600〜143,400
Mont'Kiara International Schoolモントキアラ米国式106,204 ※1118,674〜130,540 ※1
Garden International Schoolモントキアラ英国式85,590〜102,300118,170〜126,870
The Alice Smith Schoolクアラルンプール/スリケンバンガン英国式89,070〜97,410112,950〜122,370
IGB International Schoolシエラマス(KL北部)IB86,500(一律)92,300〜118,200
Australian International School Malaysiaスリケンバンガン豪州式62,640〜79,84082,440〜97,600
Nexus International Schoolプトラジャヤ英国系+IB59,460〜75,60086,040〜100,020
Sri KDU(コタダマンサラ)コタダマンサラ英国式41,310〜59,05060,470〜81,420
Sri KDU(スバンジャヤ)スバンジャヤ英国式39,640〜51,43055,960〜63,740
Tenby(スティアアラム)スティアアラムケンブリッジ27,750〜49,740 ※256,460〜 ※3
Asia Pacific Schoolsスバンジャヤケンブリッジ25,026〜41,97044,676〜56,535
Tenby(ペナン)タンジュンブンガ(ペナン)ケンブリッジ22,881〜41,322 ※246,917〜 ※3
ELC International Schoolスンガイブロー/サイバージャヤ英国系21,000〜36,000 ※239,000〜51,000 ※2
Sayfol International Schoolクアラルンプール英国系(IGCSE)18,750〜25,11027,900〜36,000
Tenby(イポー)イポー(ペラ州)ケンブリッジ16,410〜26,901 ※232,445〜 ※3
▲ 各校公式サイトの料金表より編集部作成(2026/27年度表記が中心)。小学部=Year 1〜6(Grade 1〜5)で、幼稚部の金額は含みません。中高等部=Year 7〜11(Grade 6〜12)で、Year 12・13は別料金の学校があります。※1 公式が学期額表記のため、公式に明記された年2学期をもとに編集部が年額へ換算した参考値です。※2 公式が学期額表記のため、3学期制をもとに編集部が年額へ換算した参考値です。※3 Year 7の年額。上位学年は徴収の回数が異なる記載があるため掲載していません。いずれも授業料のみで、登録料・保証金・サービス税は含みません。

表を上から見ていくと、高位帯の学校がクアラルンプール中心部とモントキアラに集中し、低位帯はペナン・イポーなど地方都市とKL郊外に広がるという地理的な傾向が読み取れます。ジョホールのMarlborough College Malaysiaのように、地方でも最高額帯という例外もあります。ジョホールバルやペナンを検討されるご家庭は、学費と通学・生活環境をセットで見ていただくのがよいと思います。

※ 学費を公開していない学校、および問い合わせフォームの送信を条件に開示している学校は、金額の出どころを示せないため掲載していません。

なぜ同じインター校で7倍もの差が出るのか

学費の差は、おもに「立地」「教員の構成」「施設の規模」「卒業時の資格」の4つから生まれます。どれも学校を見学するときに自分の目で確かめられる項目なので、金額の理由が分かると比較がしやすくなります。

立地:土地と人件費がそのまま学費に乗る

クアラルンプール中心部やモントキアラは、土地代も人件費も高いエリアです。同じ系列でも、都市部のキャンパスと地方のキャンパスで学費が2倍近く変わることがあります。表のTenbyが分かりやすい例で、スティアアラムとイポーでは小学生の年額がおよそ1.7倍違います。

教員の構成:ネイティブ教員の比率が最も効く

高位帯の学校は、英国・豪州などから採用した教員の比率が高く、住居手当や渡航費を含めた雇用コストがかかります。低位帯の学校は現地採用の教員が中心で、その分授業料を抑えられる構造です。どちらが良い悪いではなく、費用の内訳が違うとお考えいただくのが正確です。

施設と1クラスの人数

屋内プール・競技場・劇場・広いキャンパスを持つ学校ほど、維持費が学費に反映されます。1クラスの人数も費用に直結し、少人数制をうたう学校は教員1人あたりの生徒数が少ないぶん単価が上がります。見学ではクラス人数を必ず聞いてみてください。

卒業時の資格:IGCSE/A Level/IBで変わる

ケンブリッジ系(IGCSE・A Level)、IB、米国式、豪州式でも費用構造が変わります。IBは認定校の要件や教員研修の負担が大きく、高学年で学費が上がる傾向があります。カリキュラムごとの中身の違いはマレーシアのインター校のカリキュラム比較で詳しく整理しています。

現地からのリアル

見学に同行していて感じるのは、金額の理由は建物よりも「先生の顔ぶれ」に出るということです。同じ学費帯でも、担任がどの国から来ていて何年その学校にいるかで、教室の雰囲気はかなり違います。学費表の数字だけでは見えない部分なので、見学では先生の在籍年数も聞いてみてください。

授業料以外にかかるお金(出願料・保証金・英語補習)

初年度でつまずきやすいのが、授業料以外の費用です。学費表の年額だけで予算を組むと、初年度に想定の2〜3割増しになることがあります。各校の公式料金表で共通して確認できる項目を、レンジで整理しました。

費用の項目金額の目安(RM)返金
出願料・入学試験料(Application / Assessment)250〜2,000なし
登録料・入学金(Registration / Enrolment)2,000〜59,000なし
保証金(Deposit)3,000〜24,000/1学期分相当条件つきであり
英語補習(EAL / ELL / ESOL)年 4,000〜13,500なし
技術費・教材費(Technology / Resource)年 1,400〜1,600なし

※ 各校公式の料金表から編集部が整理した目安です。金額は学校・学年で異なります。制服・スクールバス・課外活動費は公式の料金表に金額が載っていない学校が多く、個別の確認が必要です。

出願料は入学テストの受験料を兼ねている学校が多く、その結果で英語補習の要否と受け入れ学年が決まります。ここが決まらないと初年度の金額も確定しません。

日本人がいちばん見落とすのは「英語補習(EAL)」

英語を母語としないお子様が受ける英語支援は、EAL(English as an Additional Language)と呼ばれ、授業料とは別料金の学校が多くあります。金額を公開している学校では年RM4,000〜13,500程度で、学期ごとの請求が中心です。授業料の一定割合で決める学校もあり、その場合はさらに高くなります。

入学時にお子様の英語力が授業に届いていない場合、最初の1〜2年はこの費用が発生します。日本から渡航されるご家庭は、実質的に授業料の一部として見積もっておくのが安全です(入学テストで十分な英語力と判定されれば不要になります)。対象となる期間や卒業条件は学校ごとに違います。詳しくはマレーシアのインターESL費用で解説しています。

保証金は「返ってくる条件」を先に確認する

保証金は、退学の予告期間を守り、未払いがなければ返金されるのが一般的です。ここで注意したいのが「1学期前までに書面で通知」という条件で、日本の賃貸のような1か月前の申し出とは感覚が違い、期限を過ぎると返金されないことがあります。金額はRM3,000〜24,000、または1学期分の授業料相当という学校もあります。

途中で帰国する可能性や、転校の可能性があるご家庭は、入学前に返金条件を書面で確認しておくことをおすすめします。ここを確認しないまま急な帰国が決まり、1学期分が戻らなかったというご相談は実際にあります。

料金表に載らない費用ほど、見学で聞いておく

制服・スクールバス・課外活動・教材は、公式の料金表に金額が書かれていない学校がほとんどです。書かれていないから安いという意味ではなく、学年や利用の有無で変わるため一覧にしていない、というのが実情です。

とくにスクールバスは住まいからの距離で料金が決まるため、住む場所が決まらないと金額が出ません。見学の際に「制服・バス・課外活動でおおよそいくらかかるご家庭が多いですか」と聞いておくと、年間の見通しが立てやすくなります。

学生パスと保護者のビザにかかる費用

お子様がインター校(初等・中等)に通う場合の学生パス(Student Pass)は、入国管理局が公表している手数料でRM60です。保護者が付き添うためのSocial Visit Pass(Guardian)はRM90で、この枠では就労はできません。

これは入国管理局へ納める分で、学校側の代行手数料は別に見ておく必要があります。インター校の学生パスは大学のようにEMGSを通さず、学校または保護者が入国管理局へ直接申請するルートである点は押さえておいてください。実務では、学校が指定するエージェントが保護者に代わって提出するのが一般的で、その代行手数料が別にかかる場合があります。必要書類と収入条件は、学校のエリアやご家族の状況(お子様の人数・ご両親の国籍など)で変わります。手続きは在籍校のビザ担当や留学エージェントを通して進めるのが確実です。

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RM60,000のサービス税(SST)ライン

学費比較でいちばん見落とされているのが、サービス税(SST)の課税ラインです。2025年7月1日から、私立校・インター校の教育サービスに6%のサービス税がかかるようになりました。ここを知らずに予算を組むと、中位帯から上の学校で想定が数十万円ずれます。

SSTは「Sales and Service Tax」の略で、マレーシアの売上・サービス税のことです。課税の条件は次のとおりです。

項目内容
施行日2025年7月1日
税率6%
しきい値生徒1人・1学年度あたりの対象料金の合計がRM60,000超
課税される範囲しきい値の超過分だけでなく、対象料金の全額
対象になる料金授業料・入学金・施設費など、教育に関わる料金
対象外の料金教科書・制服・スクールバス・寮費・食費・返金される保証金・学生パスの費用

重要なのは2点あります。ひとつは、しきい値の判定が授業料だけの金額ではなく、入学金や施設費を含めた1学年度の対象料金の合計だということです。授業料がRM55,000でも、入学金を足すとRM60,000を超えて課税対象になる、ということが起こります。ただしどの料金を合計に含めるかは学校の運用に差があり、出願料を課税対象にしている学校と、対象外としている学校の両方があります。

もうひとつは、超えた分にだけ6%がかかるのではなく、対象料金の全額に6%がかかるという点です。RM60,000をわずかに超えた場合と、わずかに下回った場合で、負担の差が跳ねる構造になっています。

免除の枠は3つあります。マレーシア国民かつKad OKU(障害者手帳)保持者という累積要件、外交官の子女・扶養家族、そして教育機関・企業・財団などが学費を全額負担する場合です。つまり日本人のご家庭は原則として課税側ですが、勤務先が学費を全額負担する駐在のご家庭は免除の対象になりえます。ただし関税局のガイドには企業が負担した授業料も課税対象と読める古い記述が残っており、実務では免除を適用しない学校もあります。適用の可否と必要書類は志望校にご確認ください。

現地からのリアル

学校の見積書は、サービス税を含めた総額で出す学校と、税抜きの本体価格で出す学校があります。2校を比べているつもりが、実は税込と税抜きを比べていた、という取り違えが起こりやすいところです。

見積書を受け取ったら、まず「この金額はSST込みですか」と一言聞いてみてください。それだけで比較の土台がそろいます。

初年度にかかる総額のシミュレーション

ここまでの費用を足して、初年度に実際いくら出ていくのかを帯ごとに組み立ててみます。小学校中学年のお子様1人が、英語補習を受けながら入学する想定です。

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項目低位帯の例中位帯の例高位帯の例
年間授業料RM25,000RM60,000RM100,000
出願料RM1,000RM1,300RM1,500
登録料・入学金RM5,000RM10,000RM25,000
英語補習(年)RM4,000RM8,000RM10,000
サービス税(6%)なし約RM4,680約RM8,100
保証金(返金対象)RM4,000RM20,000RM24,000
初年度の支出合計約RM39,000
(約151万円)
約RM104,000
(約402万円)
約RM168,600
(約652万円)
▲ 公開されている料金表のレンジから編集部が組み立てたモデルケースです。実際の金額は学校・学年・ご家族の状況で変わります。サービス税は授業料・入学金・英語補習費などの対象料金の合計で判定し、返金される保証金と出願料は対象外として計算しています。円換算はRM1≒38.7円。

表から分かるのは、初年度は登録料・保証金・英語補習費が一度に発生するため、2年目以降より2〜3割高くなるということです。低位帯と中位帯の差は初年度でおよそ250万円、中位帯と高位帯でもほぼ同じだけ開きます。

ここに住まい・生活費・渡航費が乗ります。学費だけでなく暮らし全体の予算を組みたい場合は、マレーシアの教育費は月いくらかと教育移住のお金の計画をあわせてご覧ください。

為替で総額は数十万円動く

円で予算を立てるときに見落とされがちなのが、為替の影響です。リンギットは請求される通貨なので、レートが上下すれば日本円での負担はそのまま変わります。

本記事の円換算はRM1≒38.7円(マレーシア中央銀行BNM・2026年8月時点の参考レート)を基準にしていますが、直近1年のレートには数円の幅があります。仮に先ほどの中位帯モデル(初年度 約RM104,000)で考えると、レートが1円動くだけで日本円の負担は約10.4万円変わります。

ですから、学費の予算は「RM建ての金額」で覚えておき、円換算は見るたびに計算し直すのが確実です。学校からの請求も年度の契約もリンギット建てで進みます。送金の方法や手数料はマレーシアへの送金と為替で整理しています。

入学の時期と学年で、初年度の学費は変わる

同じ学校でも、いつ入学するかによって初年度に払う金額は変わります。ここは日本の学校と仕組みが違うため、予算を組むときに最初に押さえておきたいところです。

マレーシアのインター校は学年の始まり方が分かれ、英国式は8月下旬から9月、豪州式は1月始まりが中心です。日本の4月始まりとずれるため、渡航の時期によっては1学期分だけ在籍してから新学年に上がるということが起こります。

学期の途中から入学する場合、授業料を在籍する学期分だけ請求する学校と、年額を基準に計算する学校があります。一方で、登録料や保証金は入学のタイミングにかかわらず満額かかるのが一般的です。「学期の途中だから安く済む」とは限らないとお考えください。

学年の読み替えも確認が必要です。英国式のYear 1は日本の小学1年生とは一致せず、生年月日で配置される学年が決まります。一つ上の学年に入るか、一つ下に入るかで、卒業までの年数と累計の学費が1年分変わります。日本の学年との対応関係はインターの学年対応ガイド、渡航の時期の考え方は途中編入のタイミングで詳しく整理しています。

学費で失敗しないための3つの見方

最後に、学費表を見るときに押さえていただきたい視点を3つに絞ってお伝えします。ご相談のなかで「先に知りたかった」と言われることが多い順に並べました。

1. 年額ではなく「卒業までの累計」で見る

インター校の学費は学年が上がるほど高くなります。小学生の年額で選んだ結果、中学・高校で1.5倍になり予算を超えるというのは典型的なつまずき方です。今の学年ではなく、在籍を予定している最後の学年まで足して比べてください。各校の料金表には全学年が載っているので、その場で計算できます。

2. 英語支援の「費用」と「期間」をセットで聞く

英語補習が年額いくらかだけでなく、何年生まで受けられるのかを必ず確認してください。学年が上がると支援の対象外になる学校があり、その場合は入学時点で一定の英語力が求められます。費用は安くても、お子様の学年では入学の条件を満たせないということが起こります。

3. 「入れる学校」ではなく「続けられる学校」で選ぶ

入学時は払える金額でも、為替や学年の進行で負担は増えていきます。予算の上限から逆算して、無理なく続けられる帯を先に決めておくと、後から学校を変える負担を避けやすくなります。転校はお子様にとっても負担が大きいので、最初の設計がいちばん効きます。

ご兄弟で通わせるご家庭は、兄弟割引の有無も確認してください。授業料より入学金・登録料の減額が大きい学校が多く、一方で割引を設けていない学校もあります。率を公開していない学校もあるため、志望校ごとの確認が必要です。

費用を抑える選択肢として奨学金の制度を持つ学校もあります。詳しくはマレーシアのインター校の奨学金をご覧ください。

比較から入学までの流れ

学費の比較が終わったあと、実際にどう進むのかを4つのステップにまとめました。学校選びから入学まで、おおむね3〜6か月みておくとゆとりを持って進められます。

  1. 予算の上限から価格帯を決める

    卒業までの累計と生活費を合わせて、無理なく続けられる帯を先に決めます。ここが決まると候補は5〜6校に絞れます。

  2. 公式料金表で学年の金額を確認する

    候補校の料金表から、お子様の学年の年額と、登録料・保証金・英語補習費を書き出します。SST込みか別かも確認します。

  3. 見学と入学テストを受ける

    クラス人数・教員の在籍年数・英語支援の期間を現地で確認します。入学テストの結果で英語補習の要否が決まります。

  4. 見積書を取り、出願・ビザ手続きへ

    正式な見積書で初年度の総額を確定させ、出願と学生パス・保護者のビザ手続きに進みます。必要書類はご家族の状況で変わります。

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よくある質問

マレーシアのインターナショナルスクールの学費は年間いくらですか?

各校公式の料金表で確認できた範囲では、小学生の年間授業料はおおむねRM16,000〜RM125,000(RM1≒38.7円換算で約62万〜484万円)に分布します。中学・高校になるとこれが1.2〜1.5倍ほどに上がり、最上位校のYear 7〜11で年間RM153,600(約594万円)、Year 12・13ではRM166,800(約646万円)に達する学校もあります。同じ「インターナショナルスクール」でも7倍以上の開きがあるため、平均値ではなく価格帯で見ることをおすすめします。金額は学年・年度・為替で変わるため、最新は各校の公式料金表でご確認ください。

授業料のほかにどんな費用がかかりますか?

公式の料金表で共通して確認できるのは、出願料(RM250〜2,000・返金なし)、登録料や入学金(RM2,000〜59,000・返金なし)、保証金(RM3,000〜24,000または1学期分相当・退学予告などの条件を満たせば返金)、英語補習にあたるEALやELLの費用(金額を公開している学校で年RM4,000〜13,500程度)、学校によっては技術費・教材費です。制服・スクールバス・課外活動費は公式の料金表に金額が載っていない学校が多く、見学や出願の段階で個別に確認する必要があります。

学費にサービス税(SST)はかかりますか?

2025年7月1日から、生徒1人・1学年度あたりの対象料金の合計がRM60,000を超える私立校・インター校の教育サービスに、6%のサービス税(SST)がかかります。しきい値の超過分だけでなく対象料金の全額が課税対象です。対象になるのは授業料・入学金・施設費など教育に関わる料金で、教科書・制服・スクールバス・寮費・食費・返金される保証金・学生パスの費用は対象外とされています。免除はマレーシア国民かつKad OKU(障害者手帳)保持者という累積要件、外交官の子女・扶養家族、そして教育機関・企業・財団などが学費を全額負担する場合の3つです。勤務先が学費を全額負担するご家庭は免除の対象になりえますので、適用可否と必要書類は学校にご確認ください。税制は改定されることがあります。

初年度にかかる総額はどのくらい見ておけばよいですか?

公開されている料金表から組み立てると、授業料を抑えた学校で年間RM39,000前後(約151万円)、中位の学校でRM104,000前後(約402万円)、上位校でRM169,000前後(約652万円)が初年度の目安です。授業料に加えて出願料・登録料・保証金・英語補習費が初年度だけまとめて発生するため、2年目以降より2〜3割高くなるのが一般的です。金額は学校・学年・為替で変わりますので、志望校の見積書でご確認ください。

学費が安い学校を選んでも大丈夫でしょうか?

学費の差は、立地・教員構成・施設・1クラスの人数・卒業時の資格に表れることが多く、安い学校が一律に劣るわけではありません。ただし日本から来るお子様の場合は、英語の支援体制(EALの有無と期間)と日本人比率が学校生活の立ち上がりを大きく左右します。授業料だけで選ぶと、英語補習が別料金だった、希望の学年に空きがなかった、といった形で結果的に費用と時間がかかることがあります。年間の授業料に英語支援と通学の条件を重ねて比較されることをおすすめします。

本記事に記載した費用・制度・学校情報は、2026年8月時点に公開されている情報にもとづく目安です。為替はRM1≒38.7円で換算しています。制度や料金は改定されることがあるため、お申し込みの前に各公式サイト、または当社までご確認ください。

主な参照元(公式・一次情報)

※ 学費・初期費用は各校が公開している料金表にもとづく2026年9月時点の目安で、学年・年度・為替で変動します。正確な金額は必ず各校公式および最新の見積書でご確認ください。円換算はRM1≒38.7円(マレーシア中央銀行BNM・2026年8月時点の参考レート)の概算です。