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オーストラリア式カリキュラムについて

みなさん、オーストラリア式カリキュラムはご存知でしょうか。

ケンブリッジ式カリキュラムや国際バカロレア(IB)などは日本でも比較的知名度のある教育カリキュラムですが、オーストラリアにも教育カリキュラムがあることはまだあまり知られていないのが現状です。しかし、マレーシアではすでにオーストラリア式カリキュラムの教育を受けられるインターナショナルスクールが複数あり、いずれも人気校となっています。

オーストラリアののどかでゆったりしたイメージから、オーストラリア式カリキュラムだと勉強が疎かになってしまうのではないか、といった印象を受ける方も中にはいらっしゃいますが、実際には、世界で通用するレベル高い教育を実現するための抜本的改革を行ったことにより、オーストラリアの教育カリキュラムは今や世界でも注目を集めるカリキュラムとなっています。

そこで今回は、オーストラリア式カリキュラムの特徴を詳しくご説明してみようと思います。

オーストラリア式カリキュラムとは

オーストラリア式カリキュラムは、オーストラリア自体が連邦制をとっていることから、州ごとに採用しているカリキュラムが異なります。その例として、下で詳しく説明しているVCE(ヴィクトリア・サーティフィケート・エデュケーション)や、New South Wales(ニュー・サウス・ウェールズ)などです。

もともとは州ごとにカリキュラム内容を一任していた過去がありますが、近年では国全体としての統一制を保つため、指導要領や求める人物、成績評価の内容など、一定基準が設けられるようになりました。これが「メルボルン宣言」ともいわれる教育改革で、国として教育カリキュラムの開発・改良と、教師の質向上に今もなお、努めています。

メルボルン宣言とは

メルボルン宣言とは、2008年にオーストラリアが国として新しく掲げた教育方針のことを指します。

それまでのオーストラリアでは州ごとにカリキュラム内容が異なっていたため、毎年各州で実施される学力テストの結果にばらつきがあったり、特定の科目・分野のみ成績が著しく悪かったことから、国として最低限の学習要領を一律で定める必要性が問われたことにより、この「メルボルン宣言」が発表されました。これにより、国全体の教育内容の統一性を高めています。

これが2008年の出来事ですので、イギリスカリキュラムと比較するとまだ歴史の浅い教育カリキュラムではありますが、現在も試行錯誤が続いており、新しいカリキュラムだからこそICT教育や課外活動の充実といったメリットも、オーストラリアカリキュラムの特徴といえます。

このように、オーストラリア式カリキュラムは、カリキュラム全体での統一性を保ちながらも、州ごとに異なる特徴を持っています。実際にどのようなカリキュラムがあるのでしょうか。

ここでは、マレーシアにあるインターナショナルスクールが採用している2つの州のカリキュラム「New South Wales(ニュー・サウス・ウェールズ)」と「VCE(ヴィクトリア・サーティフィケート・エデュケーション)」について触れて見ようと思います。

New South Walesについて

New South Wales(ニュー・サウス・ウェールズ)の教育カリキュラムでは、最低限の学習要領の取得要件を細かく設けており、学年によっては一定時間以上の学習時間を求められる科目もあります。これらは全て、オーストラリア国家ではなく、ニュー・サウス・ウェールズ州が定める内容に基づきます。

また、各科目ごとの教育シラバスでは知識やスキル、授業態度などの評価基準が明確に決められているのも特徴といえます。つまり、全科目を通じてスキルを伸ばすのではなく、各科目ごとに目標とするスキルや求められる授業態度などが細かく目標付けされています。

そしてこのカリキュラムを採用しているマレーシアのインターナショナルスクールが、「Australian International School(オーストラリアン・インターナショナルスクール)です。自由な校風と、広々としたキャンパスで人気を集めている学校になります。

VCEについて

VCE(Victoria Cirtificate Education:ヴィクトリア・サーティフィケート・エデュケーション)カリキュラムは、Peninsual(ペニンシュラ)の本校があるオーストラリア首都メルボルンの州「Vicotira(ヴィクトリア)州」で認定された教育カリキュラムです。オーストラリアの州ごとに認定カリキュラムが異なり、そのうちの1つが「VCE」という位置付けとなります。

このVCEでは、生徒一人ひとりの強みを伸ばす機会を与えることも1つの目標としており、アートやサイエンス、体育、音楽、プログラミングなど、Peninsual International Schoolでは、約35科目の授業を受けることが出来ます。

そしてこのVCEを採用しているマレーシアのインターナショナルスクールが、「ペニンシュラ・インターナショナルスクール」になります。オーストラリアのメルボルン州に、60年程の歴史を持つ本校があり、新設校ながら設備・カリキュラムの質ともに充実した優秀なインターナショナルスクールです。

オーストラリア式カリキュラムの3つの特徴

課外活動も重視した成績評価

マレーシアではブリティッシュカリキュラムを採用しているインターナショナルスクールが多いですが、試験結果100%を成績表のベースにしているブリティッシュカリキュラムに対して、オーストラリア式カリキュラムでは、試験結果50%、課外活動等も50%で成績表の内容を決めてるのが特徴です。

そのため、オーストラリア式カリキュラムのインターナショナルスクールでは、1日社会科見学やマレーシア国内外への旅行などの課外活動が非常に充実しています。

「汎用的能力」の成長

オーストラリア式カリキュラムには、学習要領の定め意外にも、「7つの汎用的能力」を育てることを目標に掲げています。この汎用的能力は、各教科の学習を通じて習得するものであり、さらには学校内に限らず学校外でも養うことになる能力とされています。

いずれも、国際的に活躍するために非常に重要となる能力といえます。

オーストラリア式カリキュラムの7がつの汎用的能力

  • Literacy:リテラシー
  • Numeracy:ニューメラシー
  • ICT Competence:技能(ICT)
  • Cretical and Creative thinking:批判的・創造的思考
  • Ethical Behaviour:倫理的行動
  • Intercultural Understanding:異文化理解
  • Personal and Social Competence:個人的・社会的能力

これらの汎用的能力を育てるためには、各教科の学習過程のみならず、学校以外で学ぶことが多いことから、オーストラリア式カリキュラムでは課外活動を多く設け、成績評価のうえでも重視しています。

ICTや個人的・社会的能力、異文化理解などの能力を教育カリキュラムとして組み込んでいるカリキュラムは国際的に見ても珍しく、これからの時代を見据えた教育方針といえるでしょう。

世界中の大学への進学の道

オーストラリア式カリキュラムで取得するディプロマは、イギリス式AレベルやIB(国際バカロレア)、アメリカのSAT/ACTカリキュラムなど、その他の国際教育カリキュラムと同様、国際的に大学入学資格の1つとして認められています。

そのため、オーストラリア式カリキュラムのディプロマを取得することで、日本・マレーシア国内の大学のみならず、世界各国の大学入学資格に用いることができます。また、オーストラリア式カリキュラムの特徴として、このディプロマのスコアによっては、大学入学後の単位振替などもできたりと、入学後も生きる資格の1つといわれています。オーストラリア式カリキュラムのインターナショナルスクールに通うことで、オーストラリアにある優秀大学への入学準備を進めることができます。

なお、マレーシアのクアラルンプールに拠点を構える「モナッシュ大学」は、世界の大学ランキングでも上位に入るオーストラリアの大学です。オーストラリアの大学に直接入学するのではなく、このようにマレーシアにある大学へ進学をしたあと、オーストラリア本国への大学入学をするというチャンスもあります。

オーストラリア式カリキュラム人気インターナショナルスクール

Peninsula International School

Peninsula International School Australia(ペニンシュラ・インターナショナルスクール・オーストラリア:以下ペニンシュラ)は、オーストラリアの教育カリキュラムを採用しているインターナショナルスクールです。

2018年1月設立の新設校ですが、オーストラリアのメルボルンにある母校は約60年もの歴史がある伝統的な優秀校で有名です。

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